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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

クルマのデザインへの独断

2008-12-11 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 現在のクルマでは、規格化された丸形もしくは角形のヘッドランプにも左右されることなく、ボデーデザインと一体化された様々な異形ヘッドランプや、ボデーパネルと一体化された前後バンパー等、デザインの事由度は高まっているはずです。しかし、何故ここまで似たようなクルマが多くなってしまうのでしょうか。そんな思いを持つ、クルマ好きの方は、決して私ばかりではないのだろうと思います。

 ところで、今から50年位前となる1950年~60年頃の各国のクルマの写真を見ると、車種は少ないながらも、今よりも個性的なクルマが多かった様に感じられます。特に、その当時は日本車は、物まねから出発して、やっとまともなクルマが生産が出来つつあった時代なのですが、欧米の各車とは、相当な格差があった時代だとったものと感じられます。

 そんな昔のクルマの写真を見ていて気付くことなのですが、フロントウインドウガラスがラップラウンド(曲面)したクルマが多いことです。これはレーシーなクルマでフロントガラスが急傾斜したクルマに限らず、セダンタイプでほとんど直立した様なクルマであっても、左右のフロントピラーが結構後ろに位置し、その角度がほとんど垂直もしくは前傾しているクルマさえあったりします。

 現在、この様なクルマはレーシングカー以外では見られないものです。何故この様なデザインが取り入れられなくなったかということですが、たぶん曲面部分の歪みによる視界感の不良と、もっと大きな理由は衝突時のキャビン剛性を高める必要からであったのだろうと想像されます。

 20年位前だったと思いますが、国産車でもリヤウインドウにラップラウンドタイプの採用車が幾らか流行ったことがありました。当時のクラウン(110)やセドリック(430)、ギャランラムダ等が思い出されます。

 このフロントウインドウのラウンド化は、現在のガラス加工技術を持ってすれば、歪みの問題はなんとかなる様に思います。そして、衝突時のキャビン剛性も、それなりの形状や加工技術で、なんとかなるのではないかなんて思ってしまいます。そんな、クルマが出来たとすれば、気になる運転性側ピラーの視界の遮断がなくなり、新たな開放感と、廻りのクルマとは一味違う新たなデザイントレンドを持ったクルマとして、市場に受け入れられると私は思ってしまうのです。




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