私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

斉藤国交大臣の発言に詭弁を感じる・他

2022-02-09 | コラム
斉藤国交大臣の発言に詭弁を感じる・他
 以下の日刊自動車の伝える記事だが、今次の愛知県警のネッツトヨタ愛知への対処は国交省(地方運輸支局)の告訴を受けてのもでのなく、恐らく国交省の予想を超える処分(処置)だったのではないだろうか。つまり本来監督すべき自省の指導監督不足の非難を受けることをデフェンスする意味での発言と受け取った。

 もう少し細かく記せば、ネットトヨタ愛知の国交省処分は、指定取消と検査員7名の解任だけだ。つまり処分者は7名に留まるが、愛知県警は10名を書類送検している訳だ。この3名の差をどう考えるかと云うことなのだが、国交省としては自省の処分権限として、限界があったとか抜かすのだろうが、詭弁も甚だしいと感じる。

 それと、このネッツトヨタ愛知の後、全国のトヨタディーラーに不正車検が拡大し、レクサス高輪辺りまでは運輸支局が臨時監査で不正を発見したが、その後すかさずトヨタ自動車主導で自主点検を行い届け出たが、それら工場を果たして担当する運輸支局では何処まで徹底的に監査検証したのだろうか。どうも自主検査の内容と、処分の内容を対比して、自主検査のみを追認しているに過ぎず、およそ徹底的な改めての監査が行われたのか疑問を感じざるを得ない。

 ところで、愛知県警はトヨタ自への配慮が最も要されて不思議ない県だろう。その同県において、およそ国交省処分を超えて、刑事事件として書類送検したと云うのは、ある意味県警の職責をまっとうしたと思える。これが、レクサス高輪などを監督する警視庁が、こういう動きをするだろうか疑問だ。

 それと、このただただ国交省の発表を情宣だけして、何ら自社なりの意見を記さない日刊自動車新聞社というのは、およそジャーナリズムとは呼べない機関だろう。伝えられたことを復唱するだけなら、幼稚園でもできるし、そんな新聞の存在価値が何処まであるのかという疑問を抱く。

【過去記事】
国交省・不正車検ディーラーの処分を発表
2021-10-21 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/66945b24bb41532443f2d25f64d6f655


--------------------------------------------
斉藤国交相、トヨタ販社の不正車検に「厳正対処」指導・監督を徹底
日刊自動車 2022.02.09
 斉藤鉄夫国土交通相は8日午前の閣議後記者会見で、愛知県警が同日、不正車検を行ったネッツトヨタ愛知プラザ豊橋(愛知県豊橋市)の関係者と、法人としてのネッツ愛知(名古屋市昭和区)を道路運送車両法違反などの疑いで書類送検することについて「(同法に基づく)車検制度は自動車の安全、環境性能を適切に維持するために極めて重要な制度」とした。その上で「今後とも自動車整備事業者に対する監査などを実施し、法令違反が確認されれば厳正に対処する」と述べた。

 警察当局の対応については「コメントを差し控える」としたが、国交省としては引き続き、車検が適正に実施されるよう、自動車整備事業者に対する指導・監督を徹底していくことを改めて強調した。
中部運輸局によると、2020年12月22日に愛知運輸支局が行ったプラザ豊橋に対する監査で、保安基準適合証と同標章を不適切に交付していたなど道路運送車両法違反の事実が判明した。対象は18年12月22日から21年1月13日に車検を受けた5158台。中部運輸局は、21年3月にプラザ豊橋の指定自動車整備事業の指定を取り消した。

 また、現在の車検制度に関して先進運転支援システム(ADAS)を含む自動運転技術や電動化など自動車の技術進歩を反映できていない車検項目や確認方法が課題となっていることを指摘。21年8月に設置した検討会で、電気自動車(EV)などに対応した車検項目の合理化や技術進歩に応じた確認方法の見直しなどの検討を進めていることを改めて説明した。

 さらに斉藤国交相は、政府が7日に新型コロナウイルスワクチンの3回目接種を早期に1日100万回まで引き上げる目標を打ち出したことを受けて、国交省としても運輸業界をはじめとした所管業界の事業者に対して3回目接種を広く呼びかけるとともに「改めて職域接種の参加を強く働きかけていきたい」と述べた。

#国交省はトヨタに忖度し過ぎ、日刊自動車は幼稚園レベル


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。