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驚くべき不適切修理に賠償金35億賠償命令

2019-01-07 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 今日ぶらりと立ち寄った日頃懇意にしている板金工場で知った話題です。
 米国でのことですが、2013年に起きたホンダフィットの衝突炎上事故においてのことだそうです。フィットは中古車で入手したもので、前オーナーがひょう害に遭い、ルーフパネルを交換していたが、修理方法をメーカー指定のスポット溶接でなく、接着材により固定していたという。なお、この接着材による固定は、フィットオーナーが契約していた保険会社が強要していたとしている。結果として、陪審員団は不適切な修理と乗員被害の因果関係を認め、車体整備工場に賠償金の支払いを命じたという。

 30億円を超える賠償金には、米国ならではの懲罰的な損害賠償分が含まれるのでしょう。そして、被告の背後にある極めて賠償資力の高い保険会社が存在するという点もあったと思います。しかし、何れにしても車体工場側に一切の賠償の責なしとまではならないだろうと想像します。

 この記事を知り、以前記したフェリー火災により、原因となった冷凍貨物車の冷凍機モーターを交換した際の杜撰修理が原因だったとして書類送検されているが、この刑事事件が有罪だとなると、必然として民事賠償を求められるということになるでしょう。この場合、例え懲罰的損害以外賠償になじまない日本でも、実損としてとても払えないでしょうが数十億の賠償判決が出る可能性があるのでしょう。何れにしても恐ろしやという話しです。

不適切修理に賠償金35億円、日本の車体整備業界も要注意
https://www.aba-j.or.jp/info/industry/5033/

フェリー火災事故で整備士送検の分析
https://www.facebook.com/groups/1372545029423465/permalink/2040356079309020/

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