私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

袴田巌氏の再審開始がやっと決定

2023-03-20 | コラム
袴田巌氏の再審開始がやっと決定
 2014年3月の静岡地裁再審開始決定以来、袴田氏は釈放されて過ごしており、諸般の状況(味噌樽から発見の下着疑念など)から多くの国民は袴田氏の冤罪を確信しているのだが、東京高裁はなかなか再審を進めず、つい先日やっと再審開始宣言がなされたものの、東京高検の特別抗告の期限が本日までだった訳だが、本日もやっと午後になり特別抗告断念の発表がなされた。しかも、検察は遠吠えの如く「承服しがたいが理由がないから」とかの前言を付して、特別抗告断念を発表したのだから、何様なんだと呆れるばかりの傲慢さを感じるところだ。幾ら法がその様に決めているとしても、あくまで負けを認めない検察という組織の異常さを感じざるを得ないことだ。

 多くの識者は日本は自由民主政権で主権は国民にあるとされるが、実のところは欧米に比べ強い封建主義が残る国と云われるが、正にそのことを地で行く検察の姿を思うところだ。国家や公務員がこういう間違いを犯しても、相当な個人の重過失がない限り、個人罰を受けることはない。レアケースで、村木事件では証拠改竄などで、検察官1名が懲役、他2名が懲戒免職になったが、極めて希な事件だった。その懲戒免職検事1名も弁護士登録して弁護士会も受け入れている。

----------------------------------------------------------------------
袴田巌さんの再審開始が確定 東京高検、最高裁への特別抗告断念
毎日新聞 2023/3/20 16:37(最終更新 3/20 19:42)
 1966年6月に静岡市(旧静岡県清水市)で一家4人が殺害された強盗殺人事件で死刑が確定し、2014年3月に静岡地裁の再審開始決定で釈放された袴田巌元被告(87)の再審請求で、東京高検は20日、地裁に続き再審開始を認めた13日の東京高裁差し戻し審決定について、最高裁への特別抗告を断念すると弁護団に通知した。抗告期限は20日だった。21日午前0時を過ぎれば袴田さんの再審開始が確定する。袴田さんが無罪となる公算が大きくなった。
 死刑囚の再審開始決定が確定するのは87年の島田事件以来36年ぶりで5事件目。過去の免田、財田川、松山、島田の4事件ではいずれも死刑囚の無罪が再審で確定している。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。