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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

最近のフォーミュラ1から思う

2010-05-24 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 フォーミュラ1チュンピオンシップについては、最近はテレビ放映を見ようという意欲も薄れてしまったという感を持ちます。このことは、私だけのことでなく、熱狂的なファンを除いて、日本人多数の思いの様に感じられます。かつてホンダの破竹の連勝とアイルトン・セナという希代のスター選手とのコンビが生み出した、熱風は今は昔となりにけりということなのでしょう。
 さて、最近希にF1グランプリのテレビ放映を極短時間見る機会がありましたが、新しいレギュレーション(車両規定)のためなのでしょうが、リヤウイングが幅狭となったりインダクションポッド(吸気塔)の後部がリヤウイングまで伸ばされ、なんか不格好なマシンが多いなという感想を持ってしまいます。
 現在のレーシングカーはF1に限らずのことですが、空力が最大のポイントであることは間違いありません。そのため、膨大な開発経費を要するF1チームの予算の多くが、1/5スケール以上の風洞とムービングベルトを擁した風洞実験設備と、これを利用した多数の実験に費やされていると聞きます。これにより、強いダウンフォース(車体を下向きに押し付ける力)とドラッグ(空気抗力)の低下を高い次元で両立させることにしのぎが削られているのでしょう。しかし、新しいレギュレーションから余り時を経ていない現在は試行錯誤の段階でもあり、視覚的なデザイン面で見てもその未完成さが不格好だと感じさせている様にも思われてしまいます。
 さて、前にも類似の思いを記したことがありますが、現在の空力ガチガチで超低車高の現代F1より、40年位以前のいわゆる葉巻型と云われるF1マシンに魅力を感じてしまいます。この様なマシンが登場する映画に「グランプリ」があるのですが、DVD未発売なのは惜しいところです。部分的にはユーチューブでも見られますが、画質が今一ですのでDVDもしくはブルーレイでの登場を期待しているのです。
 映画「グランプリ」で見る葉巻型F1マシンが、伊・モンツァの荒れたバンクを爆走している場面など、絶対スピードは現在の水準から大幅に低いのでしょうが、現在の市販車並の十分な車高の中でよく動いているサスに関心しますし、そこに感じられる速度感は最高のものです。
 しかし、安全面からこの様なクラシックF1の再来はあり得ないことでしょう。アルミモノコックボデーは、極めて華奢で現在のカーボンコンポジットボデーの様な高い圧壊強度は望むべくもありません。そして大変形を生じたボデーは、幾らラバーで覆った安全燃料タンクであっても、燃料流出を防ぐことはできないからです。


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