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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

アジャスターが求められる至上命題

2008-10-21 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 先日、私より十数才年上の元他社アジャスターの先輩と久しぶりに酒を酌み交わしました。この先輩は今や60を超えますが、精力的に乗合アジャスターとしての活動を続けておられる方ですが、整備専門学校の大先輩でもあり、その考え方等にも見習う点も多い方として尊敬しております。

 そんな先輩と話を始めると、どうしてもアジャスター活動における苦悩や現状への不満等に言及するに至ることが多いものです。今回の久しぶりの一献でも同様で、大げさですが「アジャスターが求められる至上命題」ということへの論議となった次第です。

 この論議の中で、やはり一致することは『アジャスターとは常に公平・中立でなければならない』ということであり、それが『アジャスターとしての社会的使命であり正義』であると云うことです。

 例えば、修理費の問題であれ、その他の損害や過失割合であれ、契約者や被害者、修理工場等を含め、保険会社の立場としてでなく、かといって接する相手寄りの立場でもなく、公平・公正・中立であることが求められるはずであるということが、社会的使命としては当たり前のことなのです。これによって、真に保険会社に求められる社会的使命も達成できるのであるはずです。

 しかし、現状を振り返ると、これはなかなか難しいことであると思わざるを得ません。アジャスターの給与というのは、乗合アジャスターを含め保険会社が負担している訳であって、そこに宿命的な問題が潜んでいることは間違いないのです。昨今は、社会的世情もそうですが保険会社にも、サービス力と云うことが至上命題として掲げざるを得ない訳です。でも、余りにもサービスをとことん追求して行った時、それは先の公平・公正というものと相反するという問題が生じて来る訳です。端的な事例としては、無理を要求する契約者に対し、これに沿う結論を求めることは社会的正義に反する場合だって出て来る場合もあるという訳です。

 そんな酒飲み話をしながら、改めて『アジャスターに求められる至上命題』を改めて再認識する必要性を感じる機会となったのでした。

追記Matydar360c_3

 この先輩との酒飲み話の中で、昭和40年代初頭に先輩が初めて入手したマイカーの話を聞きました。整備学校時代に入手したマイカーは、マツダR360クーペで、ダイナモ(発電機)やスターターモーターが外され、廃車状態となったクルマでしたが、5万円というのを値切って35千円で購入したとのことでした。同先輩の就職先カーディーラーでの月給が12千円程度の時代のことです。如何にこの時代のクルマが高価で、庶民にはなかなか新車等は購入できなかった時代であることが判ります。ちなみに同先輩の弁によれば、当時の新築マイホームが、まあまあの広さの土地付きで200万円程度だったそうです。未だ初代カローラも登場していない時代ですが、コロナやブルーバードクラスの新車が60~70万円していたそうです。

 ところで、このR360ですが手持ちの資料で改めて見ましたが、360ccの旧規格の軽自動車ですが、馬力はたったの16ps、ボデースタイルはどう見ても2人乗りですが4人乗りだそうです。最近トヨタがIQと云う全長3m未満で4名乗りのクルマを発表しましたが、全長は同じ様な大きさです。前後が突き出した(ボンネット&トランク)からはとても4名乗車できたとは想像もできないクルマです。でも、同先輩によれば、友達達と4名乗車して箱根の坂を登ったそうです。その時の最高速度は10キロ程しか出ず、オーバーヒートするため途中で何度が止まり、エンジンを冷ましつつ走行したとのことです。




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