私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

日本映画のアカデミー受賞に想う

2009-02-24 | コラム

 本日のニュースで映画「おくりびと」が久方ぶりにアカデミー賞を受賞したとのことです。あまりこの作品自体に興味は覚えませんが、受賞したことには、素直に喜びたいと思います。

 この「おくりびと」のことで、主演俳優の某かの方や「おくりびと」とは「納棺士」という職種となるとのことなどを、あちこちのテレビ極で放映していました。

 まあ、云って見れば葬儀屋さんの業務の一つと云うことになるのでしょうが、その職種なりの修練が生み出す価値というのがあるのだろうと感じます。ですから、モノは作りませんが、サービス業として葬祭という儀式を仕切る職人なんだろうと思います。

 私はアジャスターという仕事は、交通事故のまつわる、主に金銭上の問題を速やかに解決するサービス業としての職人が求められると思っているんです。しかし、どの会社もそうですが、職人を許さず、型にはまったマニュアル人間を求めていることは大変残念です。

 ところで、職人というイメージは、意固地で頑固一徹みたいなものを持つ方が多いのかもしれません。しかし、私の思う職人に理想像とは、型にはまらず柔軟な発想力と応用力が強く、たゆまぬ努力により製品の品質を追求する者であろうと思っています。そして、何らかの失敗をしても、決して言い訳はせず、その責任を甘受しつつ、同じ過ちを二度と繰り返さない者であろうとも思います。

追記

 アジャスターを23年もやっていますと、パトカーや救急車等の特殊車両の事故車も見て来ました。そんな特殊車両として霊柩車も1回ですが見たことが思い出されます。但し、残念ながら例のキンキラキンの御神輿みたいな飾りの施されたタイプではなく、大型バスに納棺と多人数乗車ができるというタイプのものでした。

 その頃は、アジャスターとして駆け出しの頃で、入庫した昔気質の板金屋の社長さんから。「この若造が!」見たいに怒鳴られたことを思い出します。そんな、威勢の良い親父さんも、数年前に亡くなられてしまったと聞き、寂しく思います。




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