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 私の思いと技術的覚え書き

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出世するアジャスター像を思う(その2)

2008-12-15 | コラム
 以前、私が知るある会社における出世するアジャスター像を思うとして、労働組合委員とアジャスターマネージャとの関係のことを記しましたが、もっと酷いアジャスターがかつて存在したことを、昔物語として記してみます。
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出世するアジャスター像を思う(その2)
 以前、私が知るある会社における「出世するアジャスター像を思う」として、労働組合委員とアジャスターマネージャとの関係のことを記しましたが、もっと酷いアジャスターがかつて存在したことを、昔物語として記してみます。

 そのアジャスターを仮にKとします。Kは大都市の整備工場の次男で、噂によれば長男との折り合いも悪く家業を追い出される形で、アジャスターになったのだそうです。Kがアジャスターになってからの行いを知る先輩で、誰一人としてKのことを誉めた人を私は知りません。

 そんなKが、以前に記した労働組合でのスト決行の翌年、労働組合委員に立候補したのでした。この理由を当時の組合委員のある方は、あれは親会社のある当時の査定部門の天皇と云われた軍団長の指揮により、行われたものであったとのことです。

 そんなKですが、若いものを引きつける人心掌握能力と金があったこともあったのだと思いますが、組合委員を辞めて間もなく。マネージャー職となってしまったのです。私は、当時東京勤務でしたので、時々Kと話したり懇談することがありました(一切割り勘です)が、「なんでこんなモラルに欠けた奴がマネージャーなんだ」と非常に驚いたものでした。

 この当時、私は長年の本社勤務から現場実態のことが知りたくて、Kと同行して数件の工場へ同行立会を行ったことがありましたが、その不適当さには、正直驚いたものでした。このKは、酒席への誘い等、私を手なずけようと接近して来ましたが、一切相手にしませんでした。

 しかし、そんなKも何時までもボロを隠すことは出来ませんでした。数年後のことでしたが、あるKが直接関与した不正事件が発覚しKは懲戒解雇されたのでした。この発覚日のことを、今でも忘れられません。それは、Kをマネージャー職に押した方が、当時私の直属の上司だった訳ですが、この方の落胆ぶりと、おっしゃられた「俺は人に甘いんだ」という言葉が昨日のことの様に思い出されるからです。当時の私には、なんとも慰めの言葉を発することも出来ず、この方は辞職なさる決意だなと確信しました。しかし、周辺の慰留もあったのでしょう、その方は引き続き活動を続けられることととなり安心したのです。

 この上司は、私の人生にも一生を通じて心に響く良い教えを受けた方であると思っています。その方が。そもそもKをマネージャー職に押したこと自体が、私には信じられませんでしたが、Kの演技にすっかり騙されてしまったというのが真実のことなのでしょう。

 ところで、Kは先の上司からの教えもあり、熱心に部下たる者の仲人をしたり、自宅に部下を招いての接待をしていた様ですから、今もKに仲人を頼んで、後悔している方も結構いるのではないでしょうか。

 さらに、後日談ですが、Kが懲戒解雇後の数年経た頃だったと思います。Kはある交通事故で死亡するに至ったのです。私は事故の詳細を知るところではありませんが、どうやら乗用車を運転していたKの右横にオートバイがまともに衝突した事故であった様です。それとこれは噂ですが、Kは飲酒状態であったとも聞きます。

 話は変わりますが、組合活動とマネージャー職(管理職)の登用には、何らかの相関関係がある様に感じているのは私ばかりではないと思います。ここでは、私が独断として考える相関関係を解説してみます。

 まず、親会社の組合活動と出世の関係は、明かな正の相関関係を持っていると判断して良いと思います。一方、子会社である損害調査会社では、正と負のそれぞれの相関関係を持っていることが判ります。

 正の相関関係を持った者は、前に記したQとか、今回のKなのだろうと思います。また、それ以外でも、組合活動を会社にとって大過なく過ごした者(つまり云うべきことを云わない奴)の中から、最小年次のマネージャー職が登用されている訳です。

 負の相関関係を持った者というのは、会社にとってそれなりにダメージを与えた(つまり組合員の利益を向上させた)者ですが、これら方は定年までマネージャーに登用されなかったり、登用されたとしても、定年を数年前にしてやっと登用されているというのが実情なのです。

 以上までを読んでくれた後輩諸君は、近年の組合委員を良く見ていて下さい。もし、組合委員を降りて直ぐマネージャーになる様でしたら、それは、組合委員としてロクな活動をしていなかったという証明なのですから。繰り返しますが、これは私の独断として思いです。


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