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 私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

95才ペダル事故踏み間違い事故から想像るクルマの未来

2022-12-10 | コラム
95才ペダル事故踏み間違い事故から想像るクルマの未来
 この高齢者事故にちて、できるか判らん自動運転車ができれば解決するようなコメ見たので、この異論として記したい。
 そもそも、完全自動運転車(レベル5)が近未来にできるかとなると、現状の道路環境でははなはだ難しいと思える。つまりレベル4(条件限定までが限界ではないだろうか。ただしレベル5で相当で無人運転可能なクルマは、実体的にはレベル4なのだが、低速度運転により実現しつつある。

 この、レベル4がその普及が一定に達した時、政府なり権力機関は道路を走るクルマは、この自動運転車に限ると法令制限を与えることになると予見する。このことは、現状でも、新型車は自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)の装着を法令化しているが、この拡大版としての法令制限となるだろうことは予測できるだろう。

 この時、現在の様な日本の窮乏化の現状を見たとき、未だ車齢20年になろうという軽自動車を乗っている高齢者多い実態にある現実を知る時、新型車に買い替えるのが困難となることは、経済的にも難しい面が出てくるところは予測できる。

 話しは2000年前後にデジタル放送に切り替えられた頃のことに遡る。いよいよアナログ放送停波となる際、高齢生活困窮者の幾らの方から、困ったどうしようという声を聞いたことを思い出す。つまり、テレビを買い替える金はないし、生活必要条件としてテレビは見たいしと云うことだ。当時は、デジタルをアナログに変換して旧来テレビで映る様にする機器(いわゆるコンバーター機器)があることを知らせ、それでもこれが2万位していたのだが、本来は自治体とか政府がこいう機器の助成をすべきと思ったことろだが、少数者の声は届かずにそのまま押し潰されてしまった。

 クルマの話しに戻るが、この半自動運転車への強制移行の問題は絶体起きると予見している。こうなると、今や一部層に人気が高まる旧車だとか、道路以外のクローズドされた場所(サーキットなど)でしか運転できなくなる。

 さらに、その時代を予見すると、この限定レベル4でも、低速(20km/h以下程か)では、レベル5相当で無人運手も可能となっているので、特に低所得層では車両を購入するというより、必用な都度サブスクで借りるという形態が普及しそうだ。実際の場面としては、スマホやPCで呼び出せば、借りるクルマが無人で自宅前まで来る。そこで乗り込み、運転免許を提示読み取れば、レベル4相当の自動運転で法定速度までの運転がなされるし、免許提示ができない場合は、低速レベル5相当としての利用が可能だ。
 ただし、全故国で、極限られた一部地域、それは過疎地だとか林道の様に走行条件に極めて不安定が予想できる限定地域となる適用除外というべき地がわずかに残るのと、各地の大型プラント施設(鉱山とか採石場など)内の私公有地は、同じく適用除外地となる。

 こうなると、そもそも自動車保有台数(現8千2百万台)は急速に縮小する。ディーラーという販売形態は事実上成立できなくなる。自動車任意保険もその存在感は相当に失う。
 この時代、車両の作り方も大きく変わる。これは一つには、運転して楽しむ要素を失うことで、サスペンションやステアリングに、運転操作して楽しいという要素は不要になるだろう。そうなると、如何にコストを落として安く作ることと、構造的にリサイクル性とかリビルト性を勘案した営業車的な思考に流れるだろう。

 当然、車検制度は大きく変わるし、事故も大幅に少なくなるので、自動車整備やBP業というのは、現在の企業数は大幅に減らざるを得ないだろう。ただし、各地には、この自動運転車を大規模に整備したりリビルトしたりする大型工場ができるだろう。ただし、そこで行われる作業は、大幅に機械化された車両のユニット交換によるリビルト再生作業で、人の手作業での関与は現在と比べれば大幅に少なくなり、しかも整備の知識も不要だ。ほぼ機械が診断、交換作業を行うからだ。現在の整備要員は65万名(整備50万+BP15万予測と見積)だが、大型整備集中工場が各都道府県に2カ所として94カ所だが、全国100工場と仮定して各工場の従業員は100名とすると1万人で済むことになる。さて、これが達成されるのは、何時か?だが、今から50年後には、そうなっていると想像しているのだが・・・。


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