WEEKLY ELEVEN NEWS(3月31日発行)より
これも興味ある数字が発表されていた。
ミャンマー(ヤンゴン港)からEU向けのコンテナー海上輸送料金(20フィートコンテナ)の比較が示されていた。
ヤンゴン→EU 1700ドル
ヤンゴン→シンガポール500ドル
ジャカルタ→EU 700ドル
シンガポール→EU 350ドル
タイ(バンコク)→EU700ドル
アセアン地域の中でミャンマーの料金が突出して高いことがわかっている。
数少ない船会社が市場を独占していることと、シンガポールで積み替えがあることなどが高い理由であると思われる
この輸送コストの高さは、海外で新たな顧客を探して価格を提示するときに大きな障害となっている。
「アセアン家具展」に出展したミャンマーのある家具屋は、「EUなど海外のバイヤーはミャンマーの製品を気に入っている。しかし、注文はインドやベトナムに行く。それは輸送コストが高いので、製品価格に反映されるからだ」と述べている。
この話とは関係ないが、ミャンマーの最南端にタイと国境を接しているが、大変細長く、運河が掘れるような場所がある。
もし、ここに運河を掘って開通すれば、日本方面への海上輸送時間が大幅に短縮される。
今のルートはマレー半島が長く伸びているために、マラッカ海峡、シンガポールを通って大回りしている。
中東からの石油など大きな物流の動脈であるから、ミャンマー政府にとっても通行料収入がかなりのものになると思われる。
ここに運河を掘るという計画はまだないのだろうか。
日本の大商社さんにぜひ、提案してほしいと思うのだが。
しかし、そんなことが実現すれば、シンガポールという国の存在価値がなくなってしまい、国が崩壊するかもしれない。