ミャンマーとイスラエルという2国間の関係は何も接点がないように思える。
仏教国のミャンマーに対して、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教のイスラエル。
平和でのどかなミャンマーに対して、戦争、テロ、虐殺、対立の歴史で血塗られたイスラエル。
地理的にも文化的にも、宗教的にも何も接点がない。
しかし、最近のミャンマーのジャーナル誌、雑誌類にはイスラエルのことが頻繁に出ている。
これは今、問題になっているパレスチナとの戦争のことではない。
●FLOWER NEWS (1月13日付)
農業技術研修生5人をイスラエルに派遣
●YANGON TIMES (1月15日付)
水産業研修生5人をイスラエルに派遣
●7 DAYS NEWS JOURNAL
イスラエルから専門家をミャンマーへ派遣し、講演会を行なう
など、イスラエル側からの技術協力、経済協力のアプローチが盛んにある。
農業関係のミャンマー人研修生受入数では世界の中でイスラエルが一番多いそうである。
(日本が一番多いと思っていたがそうではないらしい。)
イスラエルといえば、キブツ(集団的自給自足生活)が有名であるが、キブツで働きながら研修をするのであろうか。
ヤンゴン市内にはイスラエル大使館もあり、イスラエルの薬品会社、コンピューター関連企業の製品を扱う代理店もできており、ミャンマーとは良好な関係を築いている。
ミャンマーに対して厳しい態度をとり経済制裁を行なっているアメリカ。
その親友、イスラエルがミャンマーと仲が良いというのは不思議な感じがするが、FLOWER NEWSの記事を読んで納得した。
ミャンマーとイスラエルは共に1948年に独立したという理由で、それ以来良い友好関係が続いているそうである。
国連の分類ではイスラエルは先進国だそうだが、今回のパレスチナ爆撃は残虐極まりないものであり、国際社会から非難されて当然である。
ハマスと全然関係のない一般人、女性、子どもを無差別に殺戮している。
その結果、残された家族、親戚、友人たちのイスラエルに対する恨み、憎しみは想像を絶するものがある。
イスラエルはテロを撲滅するためだと言っているが、かえってテロリスト予備軍をどんどん生み出しているのではないか。
イスラエルの後ろ盾になっているアメリカの罪は重い。
オバマが中東問題を解決してくれるかどうか.....