
以前のブログでも紹介した通り、ミャンマーでは新暦(太陽暦)と旧暦(太陰暦)が併用して使われている。
身分証明カード(NRCカード)や住民表にも新暦と旧暦(ミャンマー暦)が混合して表示されている。
注意しなければならないのは、ミャンマー暦から新暦に変換するときにミスが多いということ。
きちんと調べないでテキトーに書いてしまう人が多いのだ。
特にパスポートを作成するときに多い。
パスポートが出来て、いざ日本大使館にビザを申請するときに、身分証明カードや住民表も同時に提出するから、そのときになって大使館員からミスを指摘され、せっかく苦労して取得したパスポートがゼロからやり直しになってしまうのだ。
(やり直しのために相当な時間、手間、お金、そして役所から厳しいお叱りを受けるそうだ。)
パスポートを作成する役所では申請者が旧暦から新暦に変換した内容をチェックしてくれない。
コンピューターでそのような変換ソフトがあれば便利なのだが、あるとは聞いていない。
そのようなときに役に立つのが写真の「100年カレンダー」なのである。
ポケットサイズで436ページのボリュームで500チャット(約50円)。
どこの書店でも、スーパーでも手に入る。
ミャンマーに関係している人は是非、買っておいて損のない本なのでお勧めしたい。
しかし、この本を持っているミャンマー人は意外にも少ない。
また、このような本があることも意外に知られていない。
ところで、この本によると来月8月は新月(ラグエー)が2回(8月1日と8月30日)あるという特別な月(不吉な月だそうだ)である。
今、ミャンマー人の間でまた何か自然災害とか悪いことが起きるのではないかと心配している人もいる。
ミャンマー人にとって新月は縁起が悪いらしい。
(5月2日にサイクロン「ナルギス」が襲ったときは、新月の前々日だった。しかし、科学的には満月のほうが高潮、高波が起きやすく危険なのでその点では矛盾している。)
ミャンマーの人たちは日本人以上に占いや縁起にこだわる傾向がある。
しかし、この100年カレンダーで調べてみると、新月が2回ある月は最近でも、
2005年10月
2003年4月
2000年6月
1997年10月.......
など、2~3年周期で現れているので、すごく特別な月というわけでもない。
ジャーナル誌にも、「そのような変な憶測は根拠がないので信じないで」と書いてあった。
まあ、何も起きないでしょう。