北海道は8月に入ってから天候に恵まれず、特に週末は天気が悪い状態が続いています。最近はフィールドへ出ることが出来ずストレスが溜まる一方!お盆も良い天気は少なそうです(涙)。 ということでヤゴネタで攻めたいと思います(笑)!
アキアカネは北海道では最も普通に見られる赤トンボ。浅い池沼や水田環境を好み、7月上旬~中旬にかけて水田では集団羽化も観察されます。典型的な中型のアカネ幼虫で、生息環境、体系共にノシメトンボやナツアカネと似ていますが、側棘の長さで同定可能です。
アキアカネは北海道では最も普通に見られる赤トンボ。浅い池沼や水田環境を好み、7月上旬~中旬にかけて水田では集団羽化も観察されます。典型的な中型のアカネ幼虫で、生息環境、体系共にノシメトンボやナツアカネと似ていますが、側棘の長さで同定可能です。
やや大型のイトトンボ幼虫で、捕らえると死んだふりをします。動きはかなりスローで、イトトンボ科の仲間のように素早く泳ぐことはありません。体の長さ程の大きな尾鰓を持つので、かなり特異な体系をしています。採集時、尾鰓が欠けている個体が多いことから、本種は尾鰓が取れ易い?体質のようです。
ルリボシヤンマ幼虫と良く似ていますが、より艶っぽく終齢幼虫では明らかに小さいことと、側棘が第6腹節に無いことで区別できます。しかし、ルリボシ幼虫の第6腹節側棘は痕跡程度でしかなく、本種も見方によっては6節に側棘が有るように見える(実際には痕跡程度の側棘が有る個体もいる)ので、同定には注意が必要です。
写真の個体には、かなりはっきりとした第6腹節側棘が認められます。
写真の個体には、かなりはっきりとした第6腹節側棘が認められます。
エゾイトトンボ属の幼虫と良く似ておりかなり紛らわしいですが、体表の模様がはっきりと出る傾向が強く、特に手足のマダラ模様は良く目立ちます。道内では道東~道北にかけての沿岸部に多く、道央、道南ではあまり見られません。
今週は特にネタが無いので、久ぶりにヤゴネタ4連発で!
道内にのみ生息する好寒冷地性のイトトンボで、幼虫は周囲が林に囲まれた比較的日当たりの良い、貧栄養型の特に湧き水を伴うような植生豊かな池や、緩やかな流れに生息しています。エゾイトトンボ属中最も尾鰓が細長く、先端は鋭く尖ります。また気管分枝が未発達であまり目立たないのも特徴です。
道内にのみ生息する好寒冷地性のイトトンボで、幼虫は周囲が林に囲まれた比較的日当たりの良い、貧栄養型の特に湧き水を伴うような植生豊かな池や、緩やかな流れに生息しています。エゾイトトンボ属中最も尾鰓が細長く、先端は鋭く尖ります。また気管分枝が未発達であまり目立たないのも特徴です。
小型のイトトンボ幼虫で尾鰓が太短く、頭でっかちな体型をしています。体色は黒~黒褐色の個体がほとんどで、体表には濃淡のはっきりとした模様があります。道内に生息するイトトンボ類では最小種で、かなり特異な体型/模様をしているので、他のイトトンボ幼虫と見間違えることはありません。
タカネトンボの幼虫と酷似しており、大きさ形態ともにほとんど見分けがつかず、混棲地では羽化させてみないと分からないほどそっくりです。今のところ見た目での良い区別点が見当たりません。これまで、モリトンボとキバネモリトンボは亜種の関係にありましたが、道内には2種の混棲地が存在するため、最近ではモリトンボの無紋型と黄紋型として統合されているようです。
国内では北海道にのみ生息するやや小型のイトトンボで、終齢幼虫では混棲するエゾイトトンボやオゼイトトンボよりも一回り小さく、尾鰓が明らかに短いことと、先端に丸みがあり中央分節が不明瞭な点で見分けられます。エゾイトトンボ属では最小種です。
半上陸中のオニヤンマの終齢幼虫も見つかりました。ここ数日、天候が良く初夏を思わせる陽気が続いているので、羽化への準備が急速に進んでいるようです。水面上にぴょこっと飛び出した目が妙に愛嬌があるというか・・・・・・・・・・・なんだかんだ言って、今年の北海道のトンボは通常通りの出現のようですね~。
本種幼虫はヤンマとは思えないほど恐ろしく動作の鈍いヤゴで(笑)、頭部が逆三角形をしているのが特徴です。ヤンマ型のヤゴの中では私が最も好きなものの一つです。幼虫期間の大半をヨシやガマなどの枯れた茎に掴まって過ごすため、かなり強靭な手足をしており、一度何かにしがみつくとなかなか離れないという性質を持っています。
先日Y氏より撮影用にと預かったミルン終齢幼虫です。コシボソヤンマの幼虫と良く似ていますが終齢幼虫では一回り小さく、側棘、頭部側面の棘がやや鈍いことで同定可能です。本種幼虫も捕らえると強い疑死反応を示しますが、コシボソ幼虫のような持続性は無く、すぐに動き出してしまいます。
タカネトンボ、モリトンボ幼虫と良く似ていますが全体的に幅広で、背棘の形状/角度で同定可能です。道内では主に林内の細流に生息し、産地はかなり限定されています。札幌近郊の生息地では、真夏の渇水期になると一時的に流れが寸断されてしまうような環境でも見られ、そのような場所にはタカネトンボもかなりの確率で入り込んでいるので、同定には注意が必要です。