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旭川トンボ紀行

北海道旭川市を中心としたトンボの写真とその生態

クモマエゾトンボ/終齢幼虫

2014年12月07日 | ヤゴ(幼虫)
毛深く背棘、側棘が共に無いので同属幼虫とは同定し易く、本種は国内でも大雪山系標高1000m以上の高山帯にのみ生息する特殊な生態を持つトンボです。普段は泥をかぶって生活しているので、ぱっと見はシオカラ属の幼虫に近い印象を受けます。成虫の発生個体数にばらつきがあり、その年の天候により、多く見られる年とほとんど見られない年があることから、幼虫はある程度成長・羽化の制御ができると考えられています。
注)画像は7年前にコンパクトデジカメで撮影したデータを修正したものです。
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サラサヤンマ/終齢幼虫

2014年12月07日 | ヤゴ(幼虫)
久々の更新です・・・・・・・・・・・・・

ヤンマ幼虫としてはかなり特異な体型をしたヤゴで、ほとんど水の無いような環境下で育ち、小さな水たまりに堆積した落葉の裏などに張り付くようにして生活していると言われています。道内では自然下での生きた幼虫の採集例が無く、その生態については謎の多いトンボです。
注)画像は7年前にコンパクトデジカメで撮影したデータを修正したものです。
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エゾトンボ終齢幼虫

2014年05月08日 | ヤゴ(幼虫)
去年の7月に♀から採卵して孵化させ、飼育していた個体です。道内では通常、自然下で2~3年かけて成虫になるトンボですが、室内飼育をしていたのであっという間に成長してくれました。同属のコエゾ、ハネビロエゾ幼虫とよく似ていますが、背棘の長さ/角度で同定できます。
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オオイトトンボ終齢幼虫

2014年05月08日 | ヤゴ(幼虫)
道内では希少種とされていますが、最近の調査では北空知管内から留萌管内、天塩管内にかけての広い範囲で新生息地が次々と見つかっています。終齢幼虫の比較では同属(クロイトトンボ属)幼虫とよく似ており紛らわしいですが、尾鰓の褐色斑紋は薄く中央分節は比較的明瞭、先端が尖ることで見分けられます。
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ルリボシヤンマ属/終齢幼虫の比較

2013年06月07日 | ヤゴ(幼虫)
北海道でもあと3週間もすればオオルリボシヤンマが羽化してきます。そこで、写真によるルリボシヤンマ属の終齢幼虫比較を行ってみました。マダラヤンマ以外であれば、まだ植生の少ない今が採集時でもあります。道内で「ヤゴ屋」をやられている方は少ないとは思いますが、同定の参考にして頂けたらと思います。

1.オオルリボシヤンマ
全国的に見ても最も一般的なルリボシ属のトンボなので、本種を基準に同定を行うのが良いと思います。成虫も含めルリボシヤンマと良く似ており同定が難しいと言われていますが、第6腹節にはっきりとした側棘と頭部側面に淡い側線(矢印)があるので、慣れてしまえば簡単に見分けることができます。

2.ルリボシヤンマ
全体的にコントラストのない体色をしており、オオルリボシには手足に明確なマダラ模様がありますが、本種は不明瞭です。また、腹部背面に一直線状の褐色状があり、第6腹節の側棘は非常に小さく目立ちません(個体によっては痕跡程度しかないものもいる)。

3.イイジマルリボシヤンマ
ルリボシ幼虫と非常に良く似ていますが、終齢幼虫の比較では明らかに小さく細身なことと、体表がより艶っぽいこと、第6腹節の側棘が無い或いは痕跡程度しかないことで見分けられます。しかし、ルリボシ幼虫にも同じような特徴が見られるので、同定には注意が必要です。

4.マダラヤンマ
体表、手足のマダラ模様が明瞭な個体が多く、体形的に見ても同属3種との違いは明らかです。終齢幼虫では同属中最も小さく、第6腹節にははっきりとした側棘があります。幼虫期間が3ヶ月程度とアカネ並に短く、道内では8月上旬頃から羽化が始まります。
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モリトンボ終齢幼虫

2013年05月12日 | ヤゴ(幼虫)
本来モリトンボは北海道の高地の湖に生息するエゾトンボ科の仲間で、低地に生息するキバネモリトンボとは亜種の関係にありました。しかし最近はDNA解析により2種間の違いが認められなかったため「モリトンボ」として統一されました。基本的にモリトンボは高地の湖に生息することもあり、水質の綺麗な環境で育つため、体表の模様がはっきりと出る傾向が強いです。
大雪山系の混棲地ではモリ、キバネモリ、タカネトンボが渾然一体となっいるいうえ、モリとタカネのハイブリッドも採集されているので、幼虫の区別がつきません。一説によるとタカネトンボには背棘が第3~9腹節まであり、モリトンボは第4腹~第9腹節まで有るとされていますが、タカネトンボの第3腹節背棘は非常に小さく、個体によっては痕跡程度あるいは無いものも見られるので、羽化させる以外に良い同定方法が見当たりません。
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アカネ型のヤゴ

2013年05月08日 | ヤゴ(幼虫)
道内には越冬できるアカネ類はいないので(アカネ属は全て卵越冬)、今時期に採集されるアカネ型の終齢幼虫は、まず間違いなくカオジロトンボと言っていいでしょう(釧路周辺ではエゾカオジロが多い)。このトンボのアカネ属との決定的な違いは、ひっくり返して腹部を見ると、明瞭な黒褐色斑紋があることです。この特徴さえ覚えておけば簡単に同定することができます。
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存在感

2013年05月08日 | ヤゴ(幼虫)
オオトラフの終齢幼虫も数頭採集できました。前回の撮影が満足いくものではなかったので、ギンヤンマも含め撮影し直しです。それにしても、これが網に入った時の感動はなんとも言えませんね。ヤンマ幼虫の方が大きいのですが(とは言ってもこちらもけっこうでかい)、手足が長くゴロっとしているので、なんとも言えぬ存在感があります。
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少なくなった?

2013年05月08日 | ヤゴ(幼虫)
旭川市内では一時、もの凄く個体数の増えたギンヤンマですが、ここ数年で一気に減少した様に感じます。多い時は1時間ほどの採集で2桁はあたり前だったのですが、今回採集できたのは終齢幼虫が3頭のみ・・・・・・・・・北方系のトンボ達にとっては有難い?
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オオキトンボ/終齢幼虫

2012年09月12日 | ヤゴ(幼虫)
2010年に道内で初めて採集された本種ですが、その後の生息が確認されていないため、残念ながら北海道のオオキトンボは一時的な発生だったようです。本種は大型のアカネ幼虫で、アカネ属では唯一キトンボと同じく第9腹節に背棘があります。キトンボの幼虫と良く似ていますが、終齢幼虫では明らかに大きいことで見分けられます。
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マダラヤンマ/終齢幼虫

2012年08月21日 | ヤゴ(幼虫)
本種は幼虫期間が短く、約3ヶ月ほどで羽化します。道内では8月上旬~下旬にかけて羽化を迎え、成熟成虫は8月下旬から見られるようになります。頭頂部から手足に至る体全体にはっきりとした独特なマダラ模様があるので、他のルリボシ属幼虫との良い区別点になります。
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ナゴヤサナエ/終齢幼虫

2012年08月21日 | ヤゴ(幼虫)
既に広瀬さんのトンボブログで報告済みですが、北海道では過去1例のみ記録のあったナゴヤサナエが、道内に定着していることが確認されました。発見当初は新種の可能性もあることから、幼虫の飼育→羽化は慎重に行ってきましたが、飼育個体、生息地での羽化個体はどれもナゴヤサナエであることが分かりました。いずれにせよ、道内に生息するサナエトンボの仲間は4種しかいませんでしたので、もう1種増えることは本当に嬉しい限りです!しかもナゴヤですよ(笑)!!北海道は広大ですから、まだまだ多くの可能性を秘めていると信じたくなりました。
※詳細は次号の「北海道トンボ研究会報」をご覧下さい。
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エゾコヤマトンボ/終齢幼虫

2012年08月12日 | ヤゴ(幼虫)
手足が非常に長いクモのような体型のヤゴで、頭頂部に角状の突起があります。本州産コヤマトンボの北海道亜種で、湖や大きく水深のある溜池、河川の中流域などに生息しています。最新のトンボ図鑑「日本のトンボ」では、DNA解析の結果、本州産と道内産の個体には差異がほとんど認められないそうです。
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クロイトトンボ/終齢幼虫

2012年08月12日 | ヤゴ(幼虫)
道内ではエゾイトトンボと並んで最も普通に見られるイトトンボの1つで、幼虫の尾鰓には明瞭な3つの褐色斑紋があります。道内に生息するイトトンボ類とは簡単に見分けることができますが、同属(クロイトトンボ属)のオオイトトンボやセスジイトトンボとの混生地では注意が必要です。
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アオイトトンボ/終齢幼虫

2012年08月12日 | ヤゴ(幼虫)
大型のイトトンボ幼虫で動きが早く、高速で水中を泳ぎます。アオイトトンボ属の尾鰓はかなり特徴的な他種との区別は容易ですが、同属では皆良く似ているので、同定には注意を要します。
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