やや小型~中型のアカネ幼虫で、ノシメトンボと似ますが一回りほど小さい。周囲が立木に囲まれた木陰の多い池沼を好むため、道内ではマユタテアカネと一緒に採集されることも多いですが、本種は側棘が長いので、慣れれば比較的簡単に区別することができます。
道内ではごく一般的なアカネの一つで、場所によっては多産しています。主に周囲に立木のある池沼に生息しています。やや小型のアカネ幼虫で第8腹節の側棘が短く、体表には複雑な模様があるので、普通種とされるアキアカネやノシメトンボとは簡単に見分けることができます。
こちらも預かりもの。北海道のハラビロトンボは道南の極限られた場所でしか見ることのできない大変貴重なトンボです。シオカラトンボ幼虫を2回りほど小さくしたような小型のヤゴで、放棄水田や極浅い湿地環境に生息しています。毛深く背棘、側棘がともに長く、道内には類似する幼虫はいないので簡単に見分けることができます。
先日、道トンボ研のY氏より預かったクモマエゾ幼虫です。以前の撮影がコンデジによるものでしたので、再度撮影です。背棘、側棘が共に無く毛深いので、他のエゾトンボ属幼虫とは簡単に見分けることができます。現在は大雪山系の高標高地でのみ繁殖が確認されている、国内唯一の高山岳地依存種と言える特殊なトンボです。
皆様お久しぶりです!
こちら北海道でもそろそろトンボの羽化が始まる時期となりましたが、先日、道トンボ研の仲間4名とアカメイト幼虫の採集調査を行ってきましたので、写真をアップさせていただきます。
体長27mm内外。緑褐色~濃褐色をした大型のイトトンボ幼虫で、尾鰓には明瞭な褐色斑紋と中央分節があります。クロイトトンボ属幼虫と良く似ており混棲地では紛らわしいですが、
終齢幼虫では明らかに大きいこと、尾鰓中央付近にはっきりとした中央分節があることで見分けられます。国内では北海道のみに生息するトンボですが近年は激減し、現存産地も僅か数
箇所しか知られていません。
今シーズンこそは成虫の姿も見てみたいものですね~。
こちら北海道でもそろそろトンボの羽化が始まる時期となりましたが、先日、道トンボ研の仲間4名とアカメイト幼虫の採集調査を行ってきましたので、写真をアップさせていただきます。
体長27mm内外。緑褐色~濃褐色をした大型のイトトンボ幼虫で、尾鰓には明瞭な褐色斑紋と中央分節があります。クロイトトンボ属幼虫と良く似ており混棲地では紛らわしいですが、
終齢幼虫では明らかに大きいこと、尾鰓中央付近にはっきりとした中央分節があることで見分けられます。国内では北海道のみに生息するトンボですが近年は激減し、現存産地も僅か数
箇所しか知られていません。
今シーズンこそは成虫の姿も見てみたいものですね~。
中型のアカネ幼虫でアキアカネ幼虫とやや似ますが、腹部第8腹節の側棘が短いことで区別できます。比較的広域な開放水面の広がる止水環境を好み、道内では内陸部にはほとんど生息しませんが、北海道をほぼ一筆書きする形で、沿岸部に沿って生息地が点在しています。
やや細身のアカネ幼虫で、ヒメアカネ幼虫と似ており、側棘が短小で目立ちません。現在、国内では北海道の道北、道東のごく限られた場所でしか発生が確認されておらず、アカメイトトンボ、カラフトイトトンボと共に絶滅が心配されています。本種はかなり乾燥の進んだ一見雑草地を思わせるような湿地/湿原環境を好み、春から夏にかけて、雪解け水や雨水が一時的に溜るような湿地に生息します。このような場所は真夏の渇水期になると水が完全に干上がってしまうことも多く、本種は乾燥、湿潤を定期的に繰り返す特殊な環境を好むトンボといえます。
道内ではやや水深のある比較的広域な池沼環境を好むため、意外と採集の難しい幼虫です。アカネ属では本種とオオキトンボ幼虫にのみ、第9腹節背面に背棘があるので、その有無で同定可能です。体表には複雑な模様があり、側棘は太く直線的で、他のアカネ幼虫と比べ腹部の膨らみが大きいのが特徴です。
体色、大きさ共にアオイトトンボ幼虫と酷似しますが、尾鰓先端がやや尖ることで区別できます。道内限定種で産地も限られますが、アオイトトンボとの混棲地もあるので同定には注意が必要です。道内に生息するアオイトトンボ属中最も早く羽化が始まると言われています。
ショウジョウトンボと並び、道内ではごく最近になってから定着が確認されたトンボです。同属のギンヤンマとは瓜二つで、見た目での区別はほとんどつきません。ギンヤンマ幼虫とは下顎の端こうと呼ばれる牙のような部分の形状で区別され、ギンヤンマでは斜めに寸断されたような形状をしており、本種はなだらかに湾曲します。
国内では北海道にのみ生息するエゾトンボ科の仲間で、エゾトンボとの混棲地も多いことから同定には注意が必要です。ホソミモリ、クモマエゾを除く道内に生息するエゾトンボ属5種の幼虫は非常に良く似ており、確実に同定するにはそれなりの知識が必要です。この5種の主な同定方法は第9腹節背棘の立ち上がりや角度によって区別されますが、個体差もあるため、専門家であっても難しいとされています。
尾鰓先端が鋭く尖り、道内では類似するイトトンボ幼虫が存在しないので比較的簡単に見分けることができます。成虫の出現時期が5月中旬~10月下旬と長く、場所によっては発生のピークが春と秋に2回ありますが年2化しているとは考え難く、道内では幼虫の成長速度のばらつきによるものと考えられています。
同属のアオイトトンボ幼虫と良く似ていますが尾鰓が太短く、全体的に丸みがあります。また、道内産の幼虫は尾鰓にアオイトトンボのような斑紋が無い個体も多く、個体差はありますが、赤橙色をしており、尾鰓だけが妙に目立ちます。
北海道ではすっかり定着した感のあるショウジョウトンボ。道南を中心に年々生息範囲を広げている南方系のトンボで、最近では札幌近郊でも数例記録されるようになりました。アカネ属幼虫とやや似ますが一回り大きく太身。背棘が無く、側棘も短小なので、比較的簡単に見分けることができます。