思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

「シール・エミコ支援基金」に賛同

2008-08-01 20:00:18 | 他人の旅話
2007年11月18日の投稿でも触れた、(自転車業界ではかなり名の通った)細切れで自転車地球一周中でゴール目前のシール・エミコ&スティーブ・シール夫妻が、今年は来月から来春にかけて東アジアを走破して日本にゴールするというその最後の完結の旅の準備を進めてきたのだが、そんな矢先に大きな問題が再び発生。
エミコさんの数年前に治療したがん(子宮がん)が、6月に再発したのだ(厳密にはそこからの転移)。
これはこの1か月ほどのあいだは各種媒体ではあまり出ていなかった話かもで、最近ようやく、エミコさんが今春まで連載を持っていた雑誌『CYCLE SPORTS』08年8月号で少々報じられたくらいかな。最近はチェックしていないけど、数年前から夫妻を追跡取材しているテレビ『NEWS23』では扱ったのだろうか。

僕はこの話は地平線会議の線で6月中旬から知っていて、たまたまちょうどこの時期に、日本にいる普段は奈良県内の山奥で“地球ド田舎暮らし”をやっている夫妻宅に行く機会があった友人ががん再発直後のエミコさんの生活ぶりを撮影したデジカメ写真も先日見せてもらったのだが、うーむ、お天道様は何も悪いことをしていない朗らかなこのお姉さんにどこまで試練を与えれば気が済むのだろうか、と複雑な心境でその写真に見入った。

エミコさんは今後は9月から予定していた旅はもちろん延期して治療に再び専念するわけだが、そのさいに治療方法を以前の放射線治療とは別のカタチで行なうことになりそうで(放射線は身体に負担がかかるのでもう使わないほうがよいとか)、そうなると治療費が相当かかるのだそうだ。しかも治療以外にも個人的な諸問題が山積み状態。
そこで、旅の装備面や、会員向け機関誌『OUTWARD』の連載「Ride for Life」でお世話になっているモンベルが、エミコさんのがん治療支援のための基金を先月立ち上げた。支援金の振込先やメッセージの送り先などの詳細はモンベルのウェブサイト内の「シール・エミコ支援基金」専用ページに詳しいので、興味・関心のある方はこちらを参考に。
自転車関係(主にJACC)の仲間のウェブサイトやブログでもこのページのリンクを張っているのはよく見かけるので、そちらからアクセスしても良いでしょう。
ちなみに、僕も毎号欠かさず読んでいるこの連載も、治療専念のために休載するとのこと。本人は毎号ここに書けることがホントに楽しみで、今回で連載が途切れることを物凄く残念がっているんだって。

それで、旅人の端くれの僕も何かできないものかと思い、とりあえずこの基金に賛同することにした。先日の埼玉県・川口でのフリーマーケットの売り上げの一部を、近々そこに入金するつもり。金額はいくらにするかの配分はまだ考え中だが、現状は“下流”状態で微々たる金額しか出せないが、それがどのくらい今後の治療と旅に役立つかはわからないが、こういった(人命にかかわる)自転車旅の先輩を支援するということは夏季・冬季五輪以上に参加することに意義があるはず。

実際にエミコさんにお会いしても、自転車に乗っているとき以外でもただでさえ面白い(コテコテの関西人気質の)お姉さんであるし、これまでの旅とがん治療の経過を見て考えても、同じ人力派の旅人としても見過ごすことはできない。
せっかく十数年かけて紆余曲折を経ながらもあと少しで地球一周旅を完遂できる、というところまで来ているのだから、やはりそれをぜひ達成してもらいたいし、その様子をいちファンとして見届けたいので、基金に賛同した。

なお、今後のエミコさんに関する情報は自身の公式ブログよりも、エミコさんと仲の良い自転車仲間や地平線会議の関係者から聞くほうが早いし詳しいはずなので、より深く知りたい方はそういったエミコさんの友人知人にあたってみては? 僕も今後は主に後者を頼りにして、コトの行方を見守ることにする。


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1 コメント

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やっと入金 (わたる)
2008-08-13 07:39:45
埼玉県内で現在開催中の高校総体の観戦費用の捻出などでちょっと延び延びになってしまったが、12日に基金に2500円を入金した。
なんだそれだけかよ、と思われても仕方ない微々たる金額だが、現状ではこれが精一杯。
まあまた後日、余裕が出てきたときに協力できるかどうかを再考する。
エミコさん、快方に向かうといいねえ。
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