今日、なんだかんだで半年ぶりになってしまった登山として(先月の千駄ヶ谷の富士塚を「登山」とするのはまあ冗談として)、東京都は多摩地域の低山に行ってきた。福生市とか羽村市とかのあたりの、「かたらいの路」の「羽村草花丘陵コース」を。

数年前、多摩川の北側の土手と河川敷に延びている自転車道を、府中あたりから多摩方面へ自転車で遡る日帰りサイクリングを仲間内で2回やったことがあるが、そのときから福生・羽村あたりの対岸のこんもりした山はなんとなく気になっていた。それで今日ようやく行くことになった。

山のほうへ車道をずんずん登ると、閑静な住宅街の先にちゃんと登山道が設けられているとは。都の自然公園のひとつの「都立羽村草花丘陵自然公園」という標示もあり。

多摩方面の山へ行くと、このような「大多摩ウォーキングトレイル」の標識をよく見かけるが、コースは設定されていてもかなり古いもののようなので(ここも自治体としては現在はあきる野市だが、旧秋川市のままだし)、現状は一般的にもほとんど認識されていない感がある。でもまあ起点・終点とおおまかなコース設定を考えると既存のハイキングコースをつなげていることが多く、このトレイルを知っていても知らなくても特に不自由はないけど。設定しっ放しで放置状態、そしてほぼ死語となった? この名称とコース設定に(環境省の長距離自然歩道のように)こだわって完全制覇を目指しながら歩き続けている人は皆無と思われるが、どうなんだろうなあ。

大澄山。事前の下調べでは読みは「おおすみやま」だと思い込んでいたが、「だいちょうざん」なのね。しかもコース上のこの山頂の標高は192mで一般的にも通っているようだ。が、ここの西方に203mの三角点があるらしく、こちらを山頂とする言い分もあるとか。どっちやねん。
先月30日(水)に名称変更された国土地理院の「地理院地図」の大澄山あたりを読むと、標高点はやはりコース上のほうで、でも2500分の1に拡大すると203mのほうへも(コースから分岐した)道は付いているのよね。ある個人サイトの記録によるとこの三角点は三等三角点で、ここへ行くのにも季節によってはやや藪漕ぎもあるらしい。今回は初訪問のこの山の近辺の地理を掴みきれなくて飛ばしたので、僕は三角点マニアではないがこのような山名に関する齟齬は(仕事柄という面からも)気になるので、近々早めに再訪してどちらがホントの山頂なのかを自分の目で確認したい。でもまあ全国的にも、三角点はすべて山頂に設置されているとは限らないけれども。

11月になったので、紅葉が始まったところもちらほら。

木の階段もあるが、設置してから時間がかなり経っているようでやや腐りかけていたり、倒木によって壊れかけている箇所もあり。掲示で注意喚起されているので、まあゆっくり歩けば問題ない。でも雨のときは滑って、通過するにもやや厄介な箇所かも。

コース上の指導標や案内板は充実している。案内板の略図にこのようにそれらの位置(青色の丸)も描かれているのはかなり親切なほうだなあ。と、大学時代の卒業論文で環境省(旧環境庁)の長距離自然歩道のひとつ「首都圏自然歩道(関東ふれあいの道)」の一部を踏査・研究した僕としては、こういった登山・ハイキングコースの整備と維持管理の状況をくまなく視るのがその頃から癖になっていてこの分野に関してはちょっとうるさいので(と、自認している)、コースへの手の入り具合と(経年劣化も含む)良し悪しがすんごい気になる。

写真中央の羽村大橋よりも西側では時折、眺めの良い場所もある。舗装路にもよく出くわすそんなに苦ではないコース設定なので、歩き慣れた人は夜に訪れて夜景を眺めながら往くのもよいかも。

コースの南側は「立川国際カントリー倶楽部」というゴルフ場で、このへんの土地の歴史には疎いのだがこういう吸殻入れ? があるということは、結構古いコースなのかね。

ゴルフ場の北側は、敷地に沿ったコース取り。安全のためのフェンスや網はだいたい設置されているが、このように低いところや何もないところもあり、そこは少し気になる。場所によってはプレーの様子を林間から垣間見ることもできる。

その林間でまさかキツツキも至近距離で見られるとは。赤くも青くもなかったので、コゲラか。多摩川の中流域ではカワセミも見られるそうだし、市街地からそんなに離れていない場所なのに自然味のある地域なのよね。

浅間岳から西のほうに満地峠を経て小作方面へ続くコースも設定されているが、いつかそこも踏破してみたい。手作りの指導標も古いなあ。

浅間岳。235mなのに「岳」とは(でもまあ稜線上にあって独立峰ではない地点なので、間違いではない表記だと思う)。東屋とベンチがしっかり整備されていて隣はゴルフ場なのであまり山っぽくないが、一応は大澄山からここまで標高は低いけれどもこれもれっきとした縦走、だと思うのだが。
登山者というか地元民らしきウォーキングや犬の散歩の人たちは、大澄山よりもこの近辺のほうが多かった。

コース案内も充実していて、現在地もわかりやすい。そのため、市街地との距離の近さもあってかこのへんが山だという認識は薄いのかも。軽装の人が多いのは土地柄か。

それで、今回このコースを歩くきっかけは1枚目の写真とは別にもうひとつある。4月に参加した都の自然公園の調査の続きが8月にも1日限定であって参加していたのだが、実は8月の僕の調査担当場所がこのコース上の、写真の右側にある羽村市郷土博物館の付近だったから。そのときの聞き取り調査で浅間岳も含むコース整備状況も少々聞いていて、それからずっと気になっていたから今回いち登山者として再訪した、ということ。
ちなみに、この調査は今日も主に高尾山や御岳山のほうでは実施されていたようだが、僕は今回の調査はプロ野球・日本シリーズを観たいとか(東北楽天ゴールデンイーグルス、球団創設9年目での日本一おめでとう)、この3連休の別件の予定の確定が遅れたりとか、複数の理由により参加は断念した。15時すぎに下山したときはここには誰もいなかったなあ。ここの調査は今日ではなく昨日だったのかなあ。もし8月と同様に実施していれば、きちんと回答するつもりだったのに。
●おまけ

入山前にJR福生駅前から多摩川方面へ行くときに立ち寄った、福生市役所。建物の形状に丸みがあって公共施設らしくないお洒落? な建物なのね。

下山後、コースに近い羽村堰にも寄った。ここへ来るのは4回目だったか。うち2回は自転車で。案外暖かい祝日の今日も自転車でここを往復する人が多かった。左奥の稜線の最も高いところが浅間岳。

「かたらいの路」は多摩に9つのコースが設定されているのね。知らなんだ。ただ、インターネット上ではこれに関する公的な情報が少ないようで(個人のウェブサイト・ブログの登山記録は散見されるけど)。今後、都内最高峰の雲取山をはじめ多摩・奥多摩の一般的な登山や「関東ふれあいの道」やフットパスや最近のNHKEテレ番組にも登場の山浦正昭氏の提唱する「カントリーウオーク」のコースなどとは位置付けや沿道の雰囲気がどう異なるのかという点で、興味深くそれらと比較しながら踏査してみようかと、そのうちの1コースを今日歩いてみて思った。
そういえば今年は、特に調査系のアルバイトでだが多摩(東京23区よりも西側の市町村)へ出かける機会が例年よりも多いなあ。今日で5回目だったか。
でもまあ、このようにウチから交通費1000円か1500円くらいで行ける近場で「かたらいの路」のような(僕は未踏で)まだまだ新たに登山や徒歩旅を楽しめる場所があることを知ったので良かった。今後も残りの8コースについても、時間のあるときに少しずつ探ってみたい。

数年前、多摩川の北側の土手と河川敷に延びている自転車道を、府中あたりから多摩方面へ自転車で遡る日帰りサイクリングを仲間内で2回やったことがあるが、そのときから福生・羽村あたりの対岸のこんもりした山はなんとなく気になっていた。それで今日ようやく行くことになった。

山のほうへ車道をずんずん登ると、閑静な住宅街の先にちゃんと登山道が設けられているとは。都の自然公園のひとつの「都立羽村草花丘陵自然公園」という標示もあり。

多摩方面の山へ行くと、このような「大多摩ウォーキングトレイル」の標識をよく見かけるが、コースは設定されていてもかなり古いもののようなので(ここも自治体としては現在はあきる野市だが、旧秋川市のままだし)、現状は一般的にもほとんど認識されていない感がある。でもまあ起点・終点とおおまかなコース設定を考えると既存のハイキングコースをつなげていることが多く、このトレイルを知っていても知らなくても特に不自由はないけど。設定しっ放しで放置状態、そしてほぼ死語となった? この名称とコース設定に(環境省の長距離自然歩道のように)こだわって完全制覇を目指しながら歩き続けている人は皆無と思われるが、どうなんだろうなあ。

大澄山。事前の下調べでは読みは「おおすみやま」だと思い込んでいたが、「だいちょうざん」なのね。しかもコース上のこの山頂の標高は192mで一般的にも通っているようだ。が、ここの西方に203mの三角点があるらしく、こちらを山頂とする言い分もあるとか。どっちやねん。
先月30日(水)に名称変更された国土地理院の「地理院地図」の大澄山あたりを読むと、標高点はやはりコース上のほうで、でも2500分の1に拡大すると203mのほうへも(コースから分岐した)道は付いているのよね。ある個人サイトの記録によるとこの三角点は三等三角点で、ここへ行くのにも季節によってはやや藪漕ぎもあるらしい。今回は初訪問のこの山の近辺の地理を掴みきれなくて飛ばしたので、僕は三角点マニアではないがこのような山名に関する齟齬は(仕事柄という面からも)気になるので、近々早めに再訪してどちらがホントの山頂なのかを自分の目で確認したい。でもまあ全国的にも、三角点はすべて山頂に設置されているとは限らないけれども。

11月になったので、紅葉が始まったところもちらほら。

木の階段もあるが、設置してから時間がかなり経っているようでやや腐りかけていたり、倒木によって壊れかけている箇所もあり。掲示で注意喚起されているので、まあゆっくり歩けば問題ない。でも雨のときは滑って、通過するにもやや厄介な箇所かも。

コース上の指導標や案内板は充実している。案内板の略図にこのようにそれらの位置(青色の丸)も描かれているのはかなり親切なほうだなあ。と、大学時代の卒業論文で環境省(旧環境庁)の長距離自然歩道のひとつ「首都圏自然歩道(関東ふれあいの道)」の一部を踏査・研究した僕としては、こういった登山・ハイキングコースの整備と維持管理の状況をくまなく視るのがその頃から癖になっていてこの分野に関してはちょっとうるさいので(と、自認している)、コースへの手の入り具合と(経年劣化も含む)良し悪しがすんごい気になる。

写真中央の羽村大橋よりも西側では時折、眺めの良い場所もある。舗装路にもよく出くわすそんなに苦ではないコース設定なので、歩き慣れた人は夜に訪れて夜景を眺めながら往くのもよいかも。

コースの南側は「立川国際カントリー倶楽部」というゴルフ場で、このへんの土地の歴史には疎いのだがこういう吸殻入れ? があるということは、結構古いコースなのかね。

ゴルフ場の北側は、敷地に沿ったコース取り。安全のためのフェンスや網はだいたい設置されているが、このように低いところや何もないところもあり、そこは少し気になる。場所によってはプレーの様子を林間から垣間見ることもできる。

その林間でまさかキツツキも至近距離で見られるとは。赤くも青くもなかったので、コゲラか。多摩川の中流域ではカワセミも見られるそうだし、市街地からそんなに離れていない場所なのに自然味のある地域なのよね。

浅間岳から西のほうに満地峠を経て小作方面へ続くコースも設定されているが、いつかそこも踏破してみたい。手作りの指導標も古いなあ。

浅間岳。235mなのに「岳」とは(でもまあ稜線上にあって独立峰ではない地点なので、間違いではない表記だと思う)。東屋とベンチがしっかり整備されていて隣はゴルフ場なのであまり山っぽくないが、一応は大澄山からここまで標高は低いけれどもこれもれっきとした縦走、だと思うのだが。
登山者というか地元民らしきウォーキングや犬の散歩の人たちは、大澄山よりもこの近辺のほうが多かった。

コース案内も充実していて、現在地もわかりやすい。そのため、市街地との距離の近さもあってかこのへんが山だという認識は薄いのかも。軽装の人が多いのは土地柄か。

それで、今回このコースを歩くきっかけは1枚目の写真とは別にもうひとつある。4月に参加した都の自然公園の調査の続きが8月にも1日限定であって参加していたのだが、実は8月の僕の調査担当場所がこのコース上の、写真の右側にある羽村市郷土博物館の付近だったから。そのときの聞き取り調査で浅間岳も含むコース整備状況も少々聞いていて、それからずっと気になっていたから今回いち登山者として再訪した、ということ。
ちなみに、この調査は今日も主に高尾山や御岳山のほうでは実施されていたようだが、僕は今回の調査はプロ野球・日本シリーズを観たいとか(東北楽天ゴールデンイーグルス、球団創設9年目での日本一おめでとう)、この3連休の別件の予定の確定が遅れたりとか、複数の理由により参加は断念した。15時すぎに下山したときはここには誰もいなかったなあ。ここの調査は今日ではなく昨日だったのかなあ。もし8月と同様に実施していれば、きちんと回答するつもりだったのに。
●おまけ

入山前にJR福生駅前から多摩川方面へ行くときに立ち寄った、福生市役所。建物の形状に丸みがあって公共施設らしくないお洒落? な建物なのね。

下山後、コースに近い羽村堰にも寄った。ここへ来るのは4回目だったか。うち2回は自転車で。案外暖かい祝日の今日も自転車でここを往復する人が多かった。左奥の稜線の最も高いところが浅間岳。

「かたらいの路」は多摩に9つのコースが設定されているのね。知らなんだ。ただ、インターネット上ではこれに関する公的な情報が少ないようで(個人のウェブサイト・ブログの登山記録は散見されるけど)。今後、都内最高峰の雲取山をはじめ多摩・奥多摩の一般的な登山や「関東ふれあいの道」やフットパスや最近のNHKEテレ番組にも登場の山浦正昭氏の提唱する「カントリーウオーク」のコースなどとは位置付けや沿道の雰囲気がどう異なるのかという点で、興味深くそれらと比較しながら踏査してみようかと、そのうちの1コースを今日歩いてみて思った。
そういえば今年は、特に調査系のアルバイトでだが多摩(東京23区よりも西側の市町村)へ出かける機会が例年よりも多いなあ。今日で5回目だったか。
でもまあ、このようにウチから交通費1000円か1500円くらいで行ける近場で「かたらいの路」のような(僕は未踏で)まだまだ新たに登山や徒歩旅を楽しめる場所があることを知ったので良かった。今後も残りの8コースについても、時間のあるときに少しずつ探ってみたい。
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