思考の7割と収入の3割を旅に注ぐ旅人の日々

一般的には遊び(趣味)と見下されがちな「旅」も、人生のなかでやるべき「仕事」である、という気概で旅する旅人の主張と報告。

今年もデコらず進みたい

2016-01-01 23:59:59 | その他趣味

謹賀新年。

今回の年越しも、年越し野宿のようなものに行ってきた。この催しは昨年で幕引きという話もあったのに、まだ続くのか。
昨年に続いて、昨日の大晦日の紅白歌合戦を例年よりも長めに観ながら最近滞りがちのブログの手入れをしていたら思いのほか時間を食ってしまい、今年の年越しの瞬間を迎えたのは野宿場所への移動中のJR埼京線の車内だった……。ちなみに、0時を迎えたその瞬間の川越方面へ向かう下り電車の車内はもちろんガラ空きで、とても静かだった。昨年の東京メトロ東西線の車内に続いて2年連続でしょぼい年越しだった。

それで、今回の場所は以前からたまにサイクリングで「荒川サイクリングロード」を北進するときに必ず通りかかるし、近所には13年に亡父が入院で最期までお世話になった埼玉県内屈指の大病院もあり、見慣れた風景でよく知っているのだが、今回は自転車が不調なので初めて電車と徒歩で行った。路線バスの運行なんてない深夜、最寄り駅の指扇駅から会場まで歩いて1時間強だった。それに、自宅から自転車で行くよりも時間がかかった。まあいいや。
結果、場所はよく知っているものの年末年始に全国哥麿会のような催しを今年は地元で開くのは初めて知り、勉強になった。



会場に着いたのは深夜2時前。この南側の国道16号から、この一帯だけ異様に明るいのが遠目にもよくわかる。



ただ、年越し野宿のようなものでも参加者のひとりの自家用車を駆って(実用性無視の?)デコレーショントラック略してデコトラの群れに紛れ込んでいるらしいことはうっすら伝わってきたが、どこに陣取っているのかは闇夜に輝くデコトラを鑑賞しながら1時間以上探し回っても見つからなかったので(←単に合流するだけなら関係者に電話して場所を教えてもらえば済む話だが、僕は毎年の年越しのこの催しに限っては自力でそこを探し当てることにこだわってきたので、意固地になってあえて電話しない)、数日前からの風邪でまだ体調不良ということもあって余計に疲れて眠くなってきたので、近くの茂みの奥にあった空き地で寝袋とマットを出して寝てしまった。4時前だったような。アイドリングしているトラックの列の近くだったので、そこらじゅうで排気ガスが滞留していて空気は悪かった。

それで、冬季用の暖かい寝袋で寝たら寝たで最近の疲れが溜まっていた影響か熟睡してしまい、初日の出を見逃した。それで上の写真が、初日の出から30分以上経ってしまった頃の太陽と、トラックの列。快晴の空に太陽が燦々と輝き、やけにまぶしかった。



明るくなってから全国哥麿会の参加者というか参加車を再び見回ると、デコトラというと映画『トラック野郎』シリーズの印象が強くて4t以上の大きなトラックばかりが集まるものかと思いきや、軽トラックやワゴン車や観光バスを改造したものも結構多かった。これまた勉強になった。ちなみに、故菅原文太の献花台のようなものもあり、思い出に浸る場も設けていた。一昨年にニュースになった「一番星号」の展示もあった。
そういえば昨年、“一番星”に続いて“やもめのジョナサン”も逝ってしまったなあ……。

集ったクルマのナンバーを観ると、地元の埼玉県内や北関東と近隣からが多かった。僕が目視したなかで最遠は、和泉ナンバーだったか。ただ、深夜にすでに帰ってしまったクルマもあるようだったので、もっと遠方からの人もいたのだろうけど。



年越し野宿のようなもののクルマを見つけて合流したのは8時すぎで、こんなにぐだぐだな合流は8年前から参加している年越し野宿で初めてだった。というか、こんな遅い時間では実質は野宿に参加したうちには入らないか(今回の主催者のようなものの裁量による)。それでやはり、クルマのデコり具合はしょぼかった。



この催しの決まりごとで10時頃までに撤収し、初日の出は逃したが(例年よりも積雪が少ないと言われる)富士山を地元から拝むことはできたのでよしとする。
なんか例年よりも意外に、年始から観光というか小旅行のような体になってしまったなあ。


そういえば無理矢理にこじつけるが、僕個人的に最近の「デコる」というと、昨年9月上旬からこっそり続けているソーシャルゲームというかいわゆる“音ゲー”の『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(略して「デレステ」。※)で先月から配信の曲「TOKIMEKIエスカレート」(城ヶ崎美嘉のソロ曲)のサビの歌詞の一部で「ハートはデコらず伝える」というのがあるが、まあこの恋の歌では自分の本心を脚色するというか見栄を張らずに好意を寄せる男の子に接する的な意味合いの乙女心を唄っていて、翻って従来のデコトラは『トラック野郎』のいくつかの作品を観ていても(この作品のキモである世話焼きの人情味とは別に)見栄や虚勢を張りまくっているドライバーたちの姿勢があまり好ましくなかったのだが、今回、年越しのこの催しでデコトラを初めて間近で写真を撮りながら観察すると近年のデコトラは見栄というよりは芸能・芸術のような自己表現の類いで、ケ・ハレのハレ(祭事の気分?)のほうを常に味わいたいものなのだろうか、と考えをやや改めるに至った。しかしなんにせよ、最近見かける機会が増えたマンガ・アニメのキャラクターを外装に描いたり貼ったりする「痛車」や「痛チャリ」と同様に、とにかく乗り物で目立ちたい、周りからの注目を浴びたい欲求が先に立っていることは合っていると思うけど。
だがしかし、大型車がたくさん押し寄せることによる、高速道路のサービスエリアのような排気ガスの溜まり具合は昔も今も「人力派」としては苦手だなあ。
でもまあ、思ったよりも有意義な場で、設営や車両の誘導など運営面も意外にしっかりしていることもわかり、今回は野宿きっかけだったがデコトラを観に行って良かった。が、毎年は観に行かなくてもよいか……。

昨年は「旅」の要素が少なかったので、今年はこんなふうに日帰りや1泊2日くらいの小規模でもよいから、もっと多く出かけたいものだ。
僕個人的には今年も本ブログでもこれまでどおりに、外見的にも精神的にもデコらずに(しかし、以前から特に腹回りに多く付いている脂肪という名の余計な装飾? は常に取り除きたいと思っている……)、いつでも本心で進めてゆこうと改めて思う所存。
では今年もよろしく。



※補足
ちなみに、僕も昨年9月から興味本位で「プロデューサー」になってしまった初音ゲーの「デレステ」はプレイ開始当初からの決めごととして無課金を貫き通しているが、今日現在でPLv.100、プロデューサーランクはAで(さらに上位のSとSSは、無課金勢にはまだまだ遠い)。これは特に昨年のアニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』を全話しっかり観ていた人は否応なしにはまってしまうよなあ……。今のところは毎月のようにある「イベント」も射幸心を煽られまくりで、それにつられて課金しまくる「P」(←いわゆる「アイマス」シリーズのファンのことで、そのなかで通じるプロデューサーの略称。特に推している娘の名前やあだ名を前に付けて○○Pと呼ぶのが一般的)が大勢いて(なかには深いところでは、クルマの新車を1台買えるくらいの金額をすでに突っ込んでいる人も多いとか……)、近年“ソシャゲ”の分野が儲かりまくりで、大手の会社ではプロ野球の球団を持てるくらいに業績が好調なのもこれの体験を通じてやっと理解したよ……。
というか、ゲームにはまったのは久々だなあ。それに、このゲーム内でも「星」やハレの日に関する歌詞やセリフや演出も多く、従来の2次元(マンガ・アニメ・ゲーム)でも3次元(実在、現実のもの)でも、それに昨年末の紅白歌合戦にアニメ『ラブライブ!』発信から初出場の「μ's(ミューズ)」のような最近よく言われる2.5次元でも、まさに着飾って躍動するハレの舞台であるアイドル活動は意外にデコトラと共通点があったりする、と僕は思っている。
そのへんの事情と感情は、昨年末からなぜか「デレステ」のCMに出演している(最近の3次元の代表としての?)SMAP・中居くんはアイドルやスターの領分を清濁併せて知りすぎているくらいに詳しいのだろう。
このタイミングはなんたる偶然。いや、2010年代の必然なのか。


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