温泉ドラえもんのブログ

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イヌマキ(犬槙)の果実  珍しい胎生型!

2021年10月20日 | 昆虫
① イヌマキ(犬槙)に果実がなりました。
 イヌマキは、雌雄異株なのでオス株には果実がなりません。
 コウヤマキ(高野槙)に比べて姿が劣るという意味で「犬槙」という名前がついています。

② コケシのような形をしていますが、白い粉を吹いた緑色の頭が果実です。
 下の黄色、橙色、赤色、紫色と変色するのは、花床(花托ともいう)です。
 この花床は、少し甘みがあり、ねっとりとしたぬめり感があり「森のグミ」とも呼ばれ、小さいころよく食べました。
 しかし、コケシの頭に相当する緑色の「果実」は、有毒で下痢、嘔吐をするので要注意です。

③ 果実から緑色のひも状のものが出ているの見つけました。

④ 果実を切断してみると、果実から伸びたひも状のものが花床に食い込んでいました。

⑤ 果実の中のものを取り出してみると、芽らしきものが見えます。

⑥ 実は、イヌマキ(犬槙)は樹上で発根・発芽をする「胎生型」という珍しい植物です。
 上側にあるのが根で、下側に見えるのが芽です。



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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
イヌマキの実 (もっくん)
2021-10-20 19:18:07
時々見ます。
緑の実は有毒でしたか。
鳥さんは赤い方を食べ有毒の実は吐き出すんでしょうね。そしてイヌマキを広げてくれるんでしょうね。よ~く出来ていますね。
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イヌマキ (諦念おじさん)
2021-10-20 20:14:36
この実は時々見掛けますが、発芽・発根がこのようなからくりで行なわれているとは・・。我が家も玄関前に1本ありますが、これからは、しっかり見たいと思います。
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こんばんは (ルパン)
2021-10-20 20:39:20
私は初めて拝見します、
変わった果実ですね。
小さなウリとリンゴみたい・・・
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こんばんは (たいぴろ)
2021-10-20 23:14:06
私もこの実、見た事あります。
変わった構造をしているのですね。また一つためになりました。
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温泉ドラえもん様、 (快談爺)
2021-10-21 13:10:19
槇のみが、いろづきはじめました?、
思い出します、子供の頃を、戦時中の食料難
の時代でした、一寸渋みがあった、他人の
生け垣の実を採って食べた記憶があります
左程、美味しい物では無かった。
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もっくんさんへ (温泉ドラえもん)
2021-10-21 15:38:21
 そうそう、花床を野鳥に食べてもらい、種子を拡散してもらうんでしょうねえ。
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諦念おじさんへ (温泉ドラえもん)
2021-10-21 15:39:29
 そうそう、とても変わった植物です。
 しかし、メス株でないと果実はならないですがね。
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ルパンさんへ (温泉ドラえもん)
2021-10-21 15:41:15
 確かに雌株でないと果実がならないので、オス株だけだと実を見かけないカモしれませんねえ。
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たいぴろさんへ (温泉ドラえもん)
2021-10-21 15:42:38
 意外に身近にありながら気づく人は少ないカモ知れませんねえ。
 とても変わった植物です。
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快談爺さんへ (温泉ドラえもん)
2021-10-21 15:44:10
 そうですねえ、あまり甘みがしませんが、小さいころは食感が好きでよく食べました。
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