菊鹿温泉は山鹿市の東部にあり、この場所には1300年ほど前から温泉が湧いていたようです。
かつては合瀬川温泉と呼ばれていたようですが、現在は菊鹿温泉という名前です。
温泉街など賑やかな場所はありませんが、田園風景が広がる里山の中に4軒の宿があります。
2日目の宿は「花富亭(かふうてい)」を選びました。
花富亭はどっしりとした和風の落ち着いた宿でした。
着いてすぐにお抹茶と和菓子をいただきながらチェックインしました。
ロビーはとても広く、奥には夕食後のラウンジに変わるバーカウンター、そこから続く中庭には足湯もありました。
[ロビーのバーカウンターから見える、中庭の足湯]
ロビーに飾ってあった『山鹿灯籠』、紙で出来ていて、びっくり!
お祭りの時はこれを頭に乗せて舞うのですから、軽くなくちゃダメですものね。
一息ついたらお風呂です。
お風呂は内湯と露天風呂、サウナもありました。
広くて天井の高い内湯、浴槽は2つあり、お湯が溢れ出ていました。
露天風呂は里山の風景を見ながら入りました。
隅に設置されているサウナにも入ったりして、長湯してしまいした。
『化粧の湯』として知られているとおり、トロトロでしっとりとした温泉、分析書ではpH値は9.54、アルカリ性単純弱放射能温泉となっていました。
トロトロ、ヌルヌルの温泉って最高!
お風呂のある棟にもラウンジがあり、風呂上がりのビール、ヤクルトなどが用意されていました。
無料のマッサージチェアーもあって、本当に至れり尽くせりでした。
さて、食事です。
地元の季節の食材を使った、創作会席でした。
山鹿和牛、馬刺し、筍、ヤマメの塩焼きなどがとてもきれいに盛り付けられていて、特に霜降り馬刺しが絶品でした。
お造りも蓋を開けるとドライアイスの煙が出る演出になっていて、目を楽しませてくれました。
「何もないが、それが良い」という宿のコンセプトどおり、のどかな里山で、ただゆっくり、ノンビリとした時間を過ごせました。
それに加えて、何よりもトロトロの温泉がとっても気に入った宿でした。