トルコ6日目。
アイワルクからトロイ遺跡のあるチャナッカレへ移動した。
朝7時半に出発して3時間後、トロイに着いた。
トルコには数多くの世界遺産があり、エーゲ海を見下ろす小高い丘の上にあるトロイ遺跡もその一つで、古代ギリシアの詩人ホメロスの叙事詩「イリアス」に登場する伝説の都市ではないかと言われている。
でも、今だにその証明はされていなく、現在でも発掘調査が続いている。
すぐに古代遺跡を観光した。
目に付いたのが観光用の巨大な木馬、観光用だからこんなものか、という感じの木馬のそばからガイドさんが定番のコースを案内してくれた。
その前に木馬に入って顔を出すといった写真タイムがあった。
[トロイの木馬]
ギリシャ神話の「トロイの木馬」、10年間続いたトロイ戦争を終結させるために、木馬の中に兵士が隠れていたとされている。
ガイドさんと一緒に遺跡を歩いた。
トロイの時代は長かったので、遺跡は第1市から9市までの9つの時代に分けられていた。
最初は東の塔と城壁、これは第6市時代のものらしい。
[第6市時代の城壁]
石垣の組み方は素朴で、日本のお城の石垣に似ているようだった。
石垣の前の道幅は狭く、敵を狭い通路におびき寄せたらしい。
その後は小高い丘の頂上まで行った。
多分、アテナ神殿があった場所らしく、説明版はあったが他には何も残っていなかった。
ずっと回って、下の方に比較的よく形が残っている遺跡があった。
「聖域」と言われる場所で、第 8 ~ 9市時代、アレキサンダー大王の時代、神に羊や馬を生贄として捧げる儀式を行った場所らしい。
[第9市の聖域]
右の低い壇は生贄を載せる場所。
井戸は生贄の血を貯めるもの。
今まで多くの遺跡を見てきたが、トロイはちょっと違って、発掘跡は多いが、遺跡としては見るべきものがないような気がした。
遺跡に関してはあまり知識がないので、目に見える形の建造物らしきものが残っていないからかもしれない。
まだ発掘中なので今後を期待した方がよさそう。
この日の予定はトロイ遺跡だけで、この後はイスタンブールに向けて約350kmの移動となった。
この移動はマルマラ海の南側を走るものだとばかり思っていたら違った。
チャナッカレのフェリー乗り場まで行き、そこからダーダネルス海峡をフェリーで渡ってマルマラ海の北側を走って行った。
マルマラ海から続く狭いダーダネルス海峡でも渡るのには45分ほどかかった。
フェリーを下りてから長い道のりを走り、イスタンブールに着いたのは夜6時を回っていた。
イスタンブールのホテルは市内中心部にあった「クラウンプラザオールドシティ」。
トルコ到着後、すぐに泊まったホテルとは違って、5つ星の立派なホテルだった。
きっと旅行社もツアーの印象を良くするために、最後のホテルにここを選んだのかも。
泊まったホテルによってツアー自体の印象が違ってくるものだと思うから。
[クラウンプラザオールドシティ]