暑さにも、照り付ける日差しにも負けず、毎日毎日花を咲かせている「ニチニチソウ」。
名前負けしていない花。
園芸品店ではビンカという名前で売っている。
どうしてでしょうね?
ビンカとは「ツルニチニチソウ属」の学名のこと。
[ツルニチニチソウ]
花はよく似ているがこちらはつる性で寒さに強い花。
それに比べて「ニチニチソウ」は高温と日照りを好み寒さには弱い、つる性ではない。
全く正反対の花なのに、かつては両方ともビンカ属という同じ属に分類されていたらしい。
でも、研究が進むうちに間違っていることに気づいたらしく、今ではビンカ属とニチニチソウ属に分けたのだけど、園芸品店では以前からの名前を使って売っているということだった。
花を売るのに学術的なことは関係なく、有名になってしまった流通名の方が通りがいいからなのでしょうね。
学名:Catharanthus roseus 、Vinca rosea
英名:Madagascar periwinkle
科名・属名:キョウチクトウ科 ニチニチソウ属
原産地:マダガスカル、インド
現在ではキョウチクトウ科に分類されている「ニチニチソウ」、科名の元になっているキョウチクトウ(夾竹桃)といえば強力な毒を持つことで有名。
と言うことは……やはりニチニチソウにも毒があった。
「ビンカアルカロイド」という毒で、全草に含まれているようだ。
これも毒性がかなり強く、嘔吐・下痢、場合によっては命にかかわることもあるという。
最近はエディブルフラワーブームなので、それに乗って食べないように!
キョウチクトウ科の植物は全部毒草だと思った方がいいのかも。
でも、いつもそうなのだけど、毒は逆に薬にもなって、この毒は抗がん剤にも使われているということだった。
[キョウチクトウの花]
ニチニチソウにはあまり似ていない。