日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ハマボウ(浜朴)

2022-08-04 07:00:00 | 植物

「ハマボウ(浜朴)」って南の暖かい地方の海の近くにある花だとばかり思っていた。

ところがウォーキング中に近くのマンションの中庭で見つけてしまった。

ハマボウは日本原産の野生のハイビスカスで、名前の通り浜辺に生える朴の木(ホオノキ)だと聞いたことがある。

だから、こんな町中にはあるわけがないと思っていたのに・・・

 

 

7月頃になると中心が赤褐色の黄色い花が太陽の方角を向いて開花するが、1日花なので、夕方にはしぼんでしまう。

また、「浜辺に生えるホウノキ」となっているけれど、この「ホウ」が「フヨウ」ではないかともいわれている。

確かに花は同じ科のフヨウやアオイなどともよく似ているし、オクラの花にもそっくり。

 

 


 

 学名:Hibiscus hamabo

別名:キムクゲ(黄槿)

科名・属名:アオイ科 フヨウ属

原産地:日本(本州以西)、朝鮮半島

 


 

ハマボウによく似ている「オオハマボウ(大浜朴)」もある。

ハマボウが落葉樹なのに対してオオハマボウは常緑樹、花とハート型の葉がハマボウよりも一回り大きいため、「オオハマボウ」という名前になった。

種子島よりも南に自生していて、沖縄や奄美地方では「ユウナ」や「ヤマアサ」と呼ばれていて、良く茂るために防風林などに利用されている。

 

[オオハマボウ・石垣島にて]

 

 

もう一つ似ている花を小笠原の母島をハイキングしていた時に見たことがあった。

 

[テリハハマボウ]

 

これは島では「イチビ」や「モンテンボク」と呼ばれている花で、本当の名前は「テリハハマボウ」

葉っぱにツヤがあるからかな?

これは小笠原の固有種で、オオハマボウの近縁種。

ガイドさんの話によると、小笠原に流れ着いたオオハマボウが内陸部で進化して「テリハハマボウ」になったとか。

だからオオハマボウが海岸沿いにあるのに対してテリハハマボウは内陸部に多いらしい。

 


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