この花を見ると夏になったと感じる。
「コマチソウ(小町草)」と言うよりも、「ムシトリナデシコ」の方がなじみが深いかもしれない。
この花はナデシコ属でなく、また食虫植物でもない。
だから、園芸品店では「コマチソウ」として扱われている。
一度植えたらこぼれ種でどんどん増えていく、丈夫でたくましい花。
庭から抜け出したのか、時々河原や空き地などに群落を見ることがある。
[玉咲小町草]
シレネ・オリエンタリスというおしゃれな名前が付いている。
花に触るとネバネバしていて、虫が止まると動けなくなるので、「ムシトリナデシコ」と呼ばれているけれど、決して虫を食べるわけではない。
茎上部の葉の下に粘液を分泌する部分が帯状になっていて、ここに虫が止まると捕まってしまうようだ。
学名:Silene armeria
英名:Sweet william catchfly、Garden catchfly
別名:ムシトリナデシコ、シレネ・アルメリア
科名・属名:ナデシコ科 マンテマ属
原産国:ヨーロッパ
さてこのネバネバですが他のマンテマ属にも見られるのでコマチソウだけにムシトリナデシコと言う呼称をあてたのはやや失策とでも言いましょうか。私が栽培したことがあるナデシコ科の植物でこのような粘着性の物質を分泌するのはシレネ カロリニアナことピンクパンサーあるいはスパニッシュ フラメンコと呼ばれる品種であったりカスミソウ属の一部に見れらました。
このネバネバの上に虫が停まったら捕まりますが実際はこんなに茎の中腹に虫が停まることなんて確率的に低いです。では一体このネバネバの目的はと問われますと一説によると蟻が登ってくるのを防ぐのが目的とも言われてます。しかし本当のところはシレネに聞かなきゃ分からないでしょう。しかしムシトリナデシコだけが「ムシトリ」ではない事は確かです。
こんにちは!
おっしゃるとおりにコマチソウだけが「ムシトリ」という名前が付いているのはおかしいですね。
そして、コマチソウのネバネバのこともきっと蟻やその他のよじ登ってくる虫よけかもしれませんね。
例えば蝶のために準備した蜜を蟻に先取りされないように、ネバネバで守っているとか・・・
そうとでも考えないとネバネバの位置が中途半端ですよね。
花の下にある萼筒が長いのもきっと蝶のためなのでしょう「蝶以外には絶対に蜜は渡さない」と二重のバリアを張っているのかもしれませんね。