「キョウチクトウ(夾竹桃)」は夏を代表する花の一つ。
暑さや潮風にも強いからと海岸沿いなどによく植えられていた。
千葉市では市の花に選定されていて、幹線道路の分離帯でもよく見かけた。
虫も付かないし、何といっても丈夫な木なので、どこでも育つ、だから重宝されていたのだと思う。
それが、いつの頃からか、「キョウチクトウ」には毒があると広く知られるようになった。
当時は何を今更?、毒があることは昔から分かっていたこと。
そんなことはあまり気にしないで植えていたのに、なぜ急に広まったのか、不思議だった。
きっと誰か口に入れたりして事故があったんじゃないのかな?
その後は公園や校庭などに植えられていた多くの「キョウチクトウ」が伐採されてしまったようだ。
毒を持っているという樹木や植物はほかにもたくさんあるので、正しく植えて育てていれば必要以上に嫌うこともないと思うのだけど・・・
でも、公園など不特定多数の人が集まる場所などで、誰でも手が届くようなところには最初から植えておかない方が正解なのかもしれない。
[八重咲]
学名:Nerium oleander
英名:Oleander
科名・属名:キョウチクトウ科 キョウチクトウ属
原産国:インド
「キョウチクトウ」には思い出がある。
昔、植木屋さんの手伝いをしていた時があった。
そこで樹木のことを色々と教わり、その中に庭木の増やし方もあった。
ちょうど家の庭に「キョウチクトウ」が植えてあったので、見よう見まねで増やしてみようと思った。
この木の増やし方は『さし木』、『とり木』だった。
とり木の中でも「圧条法」が簡単だと教わったので、地面に近い枝を曲げて土中に埋め、その上に重しを置き、そのままにしておいた。
数日後、意外と簡単に根が出てきたので嬉しくなってしまい、庭にあった他の木でも色々と試してみた。
唯一成功したのが「ノウゼンカズラ」だった。
その後、転居してしまったが、その家の庭は今どうなっているのかな?