一般的にアオイ(葵)とは「タチアオイ(立葵)」のことを言うようです。
梅雨空にタチアオイが元気です。
この花は古くから『梅雨を教えてくれる花』といわれています。
花の咲いている位置で教えてくれるのです。
梅雨入りのころには下の方から花が咲き始め、梅雨が明けるころ、先端まで咲き揃うとされています。
今、花は丁度真ん中くらいですから、上の方まで咲くにはもう少し時間がかかると思います。
タチアオイはアオイ科の多年草、草の種類に入ります。
5月下旬から7月上旬ごろに咲きますから、ちょうど梅雨時と重なります。
タチアオイの花にはそっくりさんが多く、見分けがつかないことがよくあります。
タチアオイ、ムクゲ、フヨウなど、この3種類は本当によく似ています。
これらの花はすべてアオイ科なのだから、当然かもしれません。
でも、花は同じ様に見えてもそれぞれの特徴があるので、それを知れば簡単に見分ける方法があります。
これから夏に向かってムクゲ、フヨウの花が咲いてきますので、知っておけばその時に区別できると思います。
① 草なのか、樹木なのか
草---タチアオイ、樹木---ムクゲ、フヨウ
② 雌しべの先端
真っすぐ---タチアオイ、ムクゲ、上向き---フヨウ
まとめ
※ タチアオイは草、雌しべの先端は真っすぐ前を向いている
※ ムクゲは樹木、雌しべの先端は真っすぐに前を向いている
※ フヨウは樹木、雌しべの先端は上を向いている
これで完璧です。