猫の虐待相次ぐ 腹や手足を切られる、餌に薬物混入も 福岡県警が捜査
2018年6月5日(火) 西日本新聞
福岡市早良区と南区で5月下旬から今月1日、虐待された猫や、子猫の死骸が相次いで見つかっていたことが県警などへの取材で分かった。
県警は「どちらも鋭利な刃物で切られており人為的な仕業」(捜査幹部)とみて、動物愛護法違反容疑で捜査している。
早良署などによると、5月22日ごろ、早良区飯倉4丁目の民家敷地内で、飼い猫が鋭利な刃物で腹を切られているのが見つかった。
31日には同区原4丁目の駐車場で、腐敗した猫1匹の死骸を確認したという。
福岡南署によると、南区野間1丁目のアパートのごみ置き場では6月1日朝、首や手足を切られた子猫2匹の死骸を通行人が見つけ、110番していた。
早良区で猫の保護活動をする女性(55)によると、今年4月以降、同区飯倉や原団地周辺で保護団体が世話をする「地域猫」が傷つけられる事案が続発。
近くでナイフ数本が見つかったり、餌に薬物が混入されたりした例もあったという。
福岡都市圏で猫の保護に取り組む「福岡ねこともの会」の城恭子代表は「命を粗末にすることは許されない。今後も注意喚起や啓発をしていく」。
捜査幹部は「過去には猫の虐待から凶悪事件につながったケースもある。捜査を尽くし警戒を強める」としている。
福岡市でネコ虐待相次ぐ
何者かに腹を切られる えさ置き場にナイフも 住民「気味が悪い」
2018年6月4日(月) TNCテレビ西日本
福岡市でネコの虐待が相次いでいることがTNCの取材でわかりました。
6月1日、福岡市南区で切断されたネコの死骸が見つかりましたが、早良区でも飼い猫が刃物で腹を切られるなど傷つけられていたことが明らかになりました。
【記者リポート】
「今年5月、こちらの住宅街で、胴体から血を流した猫が見つかりました。また、近くの川ではあおむけの状態で亡くなった猫も発見されました」
福岡市早良区飯倉の住宅の庭で、傷つけられたネコが見つかったのは5月22日のこと。
何者かに腹を刺され内臓が見えるほどのひどいけがでした。
飼い主は・・・。
【飼い主の女性】
「ケガの状態は腹から身が出てて。とても見られる状態じゃなかった。(誰かに)やられたような感じですね」
ネコは病院に運ばれ治療を受け一命を取り留めました。
周辺でネコが被害を受けたのはこれだけではありません。
【近所の人】
「近所の川でネコが死んでいたり、地域ネコの活動の場でナイフが置かれていたり」
この女性によりますと、2017年12月に野良猫のえさ置き場でナイフが見つかったほか、2018年4月には腹が裂けた野良猫の死骸があったといいます。
さらに毒入りのエサをまいて虐待しているとの情報もあります。
福岡市内では6月1日、南区野間でも胴体が切断されるなどしたネコの死骸2体が見つかるなど虐待が相次いでいます。
【付近の住民の女性】
「この辺は猫が多いです。嫌がらせしてるのかもしれないし、猟奇的みたいなのなら気味が悪い」
【付近の住民の男性】
「(これが)発展して子供たちに(被害)というのを考えると、親としては心配です」
警察は一連の事件の関連を調べるとともに、動物愛護法違反などの疑いで捜査しています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180604-00000005-tncv-l40