動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

ルーマニアの動物愛護

2013-02-27 06:05:02 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

~ルーマニアの動物愛護活動グループよりANJに寄せられました~

ルーマニアから日本へ  犬猫殺処分に対して遺憾の意見書

 <H.S様より和訳>

日本国衆議院議長殿 

拝啓
私たちはルーマニア国の動物愛護活動グループです。
この手紙を日本の内政に対する外国からの干渉とお考えにならないようにお願いします。
ここで私たちが取り上げるのは毎年数十万匹の犬や猫の殺処分を許容する日本の政策のことです。
私たちは必ずしもある特定の一国のものではなく、国際的な生き物として動物のことを取り上げます。
絶え間のない犬の殺害は世界のほかの国々でも起こっています。
しかし私たちは小泉毅の伝記に関してルーマニアで出版されたある本の中に書かれている日本の残酷な状況に特に注意を引かれました。
小泉氏の愛犬チロは、小泉氏が子供だった1974年に、犬捕獲人に誘拐され、保健所で殺されました。
チロは首輪を付けていました。
家族はその日に保健所へ取り返しに行きましたが、そこで、犬は別の市の保健所へ移された、そうしてその日は金曜日でしたが、保健所は土日は閉まっていると言われました。
月曜日に小泉氏の父が山口県岩国市の保健所へ行くと、チロはすでに殺処分されたと告げられたのです!
子供の悲しみは莫大で、それ以来、彼は最愛の友達のために仇討ちをすると決心しました。
子供は成人し、それにつれて彼の決心はさらに強くなりました。
2008年に、彼は厚生労働省の元事務次官の数人を殺そうと意図しましたが、殺せたのはその中の一人山口氏と、その夫人だけでした。
小泉氏は現在東京高裁の死刑判決を受けて拘置所にいます。
言うまでもありませんが、もし最高裁が同様に死刑の判決を下したら、私たちは恩赦を請求するつもりです。
なぜならば、私たちは愛犬を失った彼のトラウマを非常に重視するからです。
そのような残酷な行為を可能にさせるシステムに対する彼の怒りを私たちは理解することができます。
そのシステムは今日も続き、犬猫に甚大な犠牲を強いているのです。
私たちは外国人で日本に関する私たちの知識は完全ではありませんが、あなたのお国にこの問題に関する固有の立法「動物の愛護及び管理に関する法律」があることは承知しています。
それは非常に結構な規定が含まれています。
そうして第6章第44条には動物を「みだりに」殺すか虐待するものに対する処罰の規定があります。
しかし、この「みだりに」について日本の国や自治体は恣意的な解釈を許され、さらにおそらくさまざまな政令により、いわゆる保健所で、無主あるいは迷子の犬や猫を残酷な殺処分にしています。
保健センターのポリシーは厚生労働省によって決められており、まさにこれが小泉毅の事務次官殺害を決心した理由です。
このゆえに、私たちは、伴侶動物と、全国の収容所に収容されているもと伴侶動物たちに生命あるものとしての尊厳性を認め、慈悲を示すよう日本の法律を改正することを心からお願いします。
日本は世界第三の経済大国ですから、すべての望まれずに生まれた動物や迷子の動物を、引き取る家族が見つかるか、自然に息を引き取るまで、適切なシェルターに保護することができます。
私たちの意見では、その避難施設は厚生労働省にリンクする保健所に任せるべきではありません、なぜならば動物を学問的実験に回そうとする誘惑が強すぎますから。
日本ではすでにこのケースが頻繁に起こり、動物がおびただしい苦しみと痛ましい死を余儀なくされていることを私たちは知っています。
その上、保健センターには動物虐待の高い悪評があります。
私たちは動物が十分な安楽死どころではなく、大概のケースではガス室で殺され、まだ息があるものも死体と一緒に抛り出されて、生きたまま焼かれていると知って、ぞっとしました。
こうしたことはすべて禁止されるべきですが、ほとんどの日本人公衆は自分たちのペットの運命を意識していないように見えます。
こうした中で、法改正に関して全国動物ネットワークから貴職に送られた書簡や同様な提案はすべて無視されています。
日本のように豊かではないルーマニアにおいてさえ、2008年以降、犬や猫の殺害が禁止され、違反者には3年6か月の禁固刑が科される法律が発効しています。
当時この法案を起草した上院議員のマリウス・マリネスク氏はこの手紙の署名者の一人です。
いうまでもなく、ルーマニアは経済大国ではなくて、むしろ経済困難に直面している国です。
その結果、当地のすべての動物シェルターがよい条件を備えているわけではありません。
この法律はまだ比較的新しく、警察力も不十分ですから、犬が飼い主の虐待に遭っても処罰されないままのケースもあります。
ですから、ルーマニアを手本にするべきではありません。
私たちが推奨したいのは、ドイツを伴侶動物の立法と待遇のための一つの手本として見ることです。
故にどうか、名誉ある議長殿、いかなる行動を取られるにせよ、残酷な行為の不適切さについて、とりわけ、弱くて保護と愛情を必要とする動物への残酷行為の不適切さについてお考え下さい。
そうして上述の問題に関して日本が好ましい国と見られるようにすることをお考え下さい。

                                                   敬具

署名 

Marius Marinescu マリウス・マリネスク 動物・環境保護連盟名誉議長
Paula Iacob     パウラ・ヤコブ 動物・環境保護連盟上級執行副議長
Gheorghe Zamfir  ゲオルゲ・ザンフィル 動物・環境保護連盟執行議長
Mircea Serbanescu ミルチャ・シェルバネスク 動物・環境保護連盟執行副議長

ブカレスト、2013年2月8日


犬猫譲渡会のお知らせ

2013-02-25 06:26:50 | 犬猫譲渡会

2月26日(火)、二州健康福祉センターにて犬猫譲渡会が開催されます。
子犬5匹、オス4匹(写真上)・メス1匹(写真下)、年齢:2~3ヶ月。




犬猫譲渡会の開催

開催日: 平成25年2月26日(火)

【開催場所】

嶺南振興局 二州健康福祉センター (保健所)
 住所:敦賀市開町6-5 
 電話番号:0770-22-3747 FAX番号:0770-24-1205
  e-mail:n-fukusi-c@pref.fukui.lg.jp

【譲渡会の流れ】

午後 2:00 ~ 譲渡前講習会
午後 2:50 ~ 顔合わせ会 (譲渡手続き)
午後 3:15   譲渡会終了
☆ 譲り受けを希望する場合は、譲渡前講習会の受講が必要です。

この小さな命を救ってあげてください。
皆さまのご協力をお願いします


保護・収容動物の御知らせ

2013-02-23 06:38:50 | 保護・収容動物のお知らせ

二州健康福祉センター(敦賀市)に1匹の成犬が収容されています。

保護・収容年月日:平成25年2月22日(金)、公示終了年月日:平成25年2月25日(月)
保護・収容場所:敦賀市砂流11-12-2サイクル機構駐車場
雑種、大型、オス、年齢老年、毛は茶色で短毛、あずき色首輪・NOZOEプレート着用


飼い主の方、お心当たりの方、センターへ至急電話をお願いします。
センターの電話は、(0770)22-3747、です。 
どうか皆さまのご協力をお願いします


広島・呉市でまた猫の死骸

2013-02-22 07:52:04 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

広島・呉市でまた猫の死骸、21件目

2013年2月18日 読売テレビ

広島・呉市で18日朝、腹部が切り取られた猫の死骸が見つかった。
去年3月の最初の発見から21件目となる。
猫の死骸が見つかったのは呉市西辰川にある民家の庭で、18日午前7時10分頃、住民が玄関を出たところ、庭先で、切断された猫の死骸を発見し、通報した。
猫は茶色で、腹部の左右の部分が刃物のようなもので切り取られていて、現場付近に血痕はなかった。
警察は、何者かが別の場所で切断して運んだものとみて動物愛護法違反などの疑いで調べている。
呉市内では去年3月から、切断された猫の死骸が相次いで見つかっている。
いずれも市内の半径4キロ以内で見つかっており、18日で21件目となった。
警察は、いずれも犯行の手口が似ていることから同一犯の可能性もあるとみて調べている。


保護・収容動物の御知らせ

2013-02-19 18:41:27 | 保護・収容動物のお知らせ

二州健康福祉センター(敦賀市)に1匹の成犬が収容されています。

保護・収容年月日:平成25年2月18日(月)、公示終了年月日:平成25年2月21日(木)
保護・収容場所:美浜町佐田ディサービスほほえみ近辺
雑種、中型、オス、年齢数歳、毛は茶色で短毛、赤色首輪着用


飼い主の方、お心当たりの方、センターへ至急電話をお願いします。
センターの電話は、(0770)22-3747、です。 
どうか皆さまのご協力をお願いします


保護・収容動物のお知らせ

2013-02-17 06:00:17 | 保護・収容動物のお知らせ

二州健康福祉センター(敦賀市)に6匹の子犬が収容されています。

保護・収容年月日:平成25年2月15日(金)、公示終了年月日:平成25年2月18日(月)
保護・収容場所:若狭町伊良積
雑種、子犬、オス5匹・メス1匹、年齢2~3ヶ月、毛は茶色で短毛(メス)、白色で短毛(オス2匹)、茶黒色で短毛(オス3匹)、首輪無し

オス


メス

飼い主の方、お心当たりの方、センターへ至急電話をお願いします。
センターの電話は、(0770)22-3747、です。 
どうか皆さまのご協力をお願いします


毎日の犬との散歩

2013-02-15 06:38:15 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

毎日の犬との散歩など、犬との生活は人間の心身を健康にしてくれます

ペット・トライアングルより

犬と一緒に暮らすこと、それは、とても楽しいだけでなく、世話をする飼い主さんの心身を健康にしてくれることでもあります。
別のページで、犬と一緒に暮らすことの人間への癒し効果について、書きましたが、犬がいつも身近にいることにより、飼い主さんの心はどんなに癒されていることか・・・。
これは、心の健康にとって、とても大事なことだと思います。
どんなに嫌なことがあったり、人間には素直になれない時でも、愛犬の前では、素直に、優しくなれるのです。
愛犬には、素直な自分を見せられるのです。
幸か不幸か、私も、そして家族も、うちの愛犬達には、いろいろな意味で、精神的にとても助けられてきました。
人間の生活には、いろいろなことがありますからね。
でも、どんな時でも、愛犬は素直に抱っこをせがんできたり、ペロペロと顔中を舐めまわしてくれるのです。
そんな愛犬と触れ合っていると、嫌なことを忘れたり、素直になれたり、人間らしい心を思い起こさせてくれます。
これこそ、何よりの心の健康を取り戻す薬だと思っています。
そして、心だけでなく、犬は肉体的にも健康的な生活を飼い主さんに与えてくれます。
愛犬が1頭でもいれば、朝はきちんと起きて、食事を与えなければいけません。
犬は自分で食事を用意して食べる事はできませんから。
雨が降っていなければ、散歩へいきます。
犬との散歩は、歩くということにより、ウォーキング的な運動にもできるし、のんびりと気晴らしにもできるし、人間の心身にとって、とても良い影響を与えてくれるのは言うまでもありませんね。
雨が降ってなければと書きましたが、散歩で排泄をする習慣になっている犬の場合は、雨でも散歩にいかなければいけません。
この場合は、健康的と言えるかどうか、ちょっと微妙なところですが・・・。
家で排泄をする習慣を身に付けると、こう言う時も、役に立ちますよ。
そして、犬と遊ぶ時には、少しは飼い主さんも体を動かすことがあるかと思います。
犬との散歩や遊びによる適度な運動と、ある程度規則正しい生活を強いられることが、飼い主さんの健康にも、少なからず、良い影響を与えてくれているものと思います。
もちろん、本格的にスポーツドッグとして競技をさせようと思えば、飼い主さんもかなりの運動量が必要となりますが、普通にペットとして飼うだけでも、日常的に、飼い主さんを健康にしてくれているのです。
そして、犬は人間としての健康だけでなく、家族としての家の中の健康も良くしてくれます。
愛犬がいることにより、人間同士の家族のかかわりが犬を通じて深くなるのです。
愛犬が話題を提供してくれたり、愛犬の世話で家族が協力したり、寡黙になりがちな夫婦の会話や親子の会話を、犬が助けてくれます。
そして、犬は、人間も変えてしまいます。
よくある話ですが、家族で犬を迎えることにはしたものの、本当はお父さんは、犬が嫌い。
でも、家族のためと思い、渋々ながら犬を飼うことを承諾しました。
いざ子犬を迎えると、あんなに犬嫌いだったお父さんが、いつの間にか、一番よく犬の世話をするようになっていて、犬も一番お父さんになついてしまう・・・。
そして、今まで家族には見せたこともないような優しい笑顔を見せ、優しい言葉を使うようになった・・・。
子犬をお引き渡ししたお客様から、けっこうこう言う話をよく聞きます。
これも、犬の力のひとつでしょうね。
犬には、人間を健康にしたり、家族をつないだり、人間の本来持つ優しさを引き出したり、いろいろな力があるようです。
これも、人間が長い間犬と一緒に暮らしてきた理由の一つかもしれませんね。


頑張る行政

2013-02-10 18:37:46 | 頑張る行政

動物愛護や啓発推進 国内初、拠点の概要判明 伊豆の国

2013年 2月7日(木)  静岡新聞社

「人と動物の共生・未来センター」(仮称)の完成予想図

動物愛護に関する研究や普及活動に力を注ぐ公益財団法人「動物臨床医学研究所」(理事長・山根義久日本獣医師会長)が伊豆の国市南江間のスポーツワールド跡地に計画している「人と動物の共生・未来センター」(仮称)の概要が6日までに、明らかになった。
飼えなくなった犬や猫の保護や引き取り、診療、獣医師と動物看護師の教育、飼い主への啓発活動などの事業を総合的に展開する国内では初めての拠点施設で、2015年度中の運用開始を目指す。
計画では跡地のうち約5ヘクタールを活用する。
犬約300匹、猫約100匹を収容できる保護施設棟、手術などを行う診療施設棟、国内外の学会や会議向けの研修室、多目的ホールなどを備えた平屋建て施設(建築部の床面積約4700平方メートル)を建設する。ドッグランやキャットラン、継続診療のための個室制ドッグホテルも設ける予定。
同センターは、人間の飼育放棄などで保護、処分されるペットが全国で20数万匹以上に上る中、「殺処分ゼロ」の社会の推進を目指す。
東日本大震災で飼い主を失ったペットの保護や受け入れも見据える。
同センターの設立は、県東部の活性化を官民一体で考える静岡新聞社・静岡放送のサンフロント21懇話会(代表幹事・岡野光喜スルガ銀行社長)が11年6月に川勝平太知事に提言していた。
学会、啓蒙イベントの開催などで地元への誘客効果も期待されている。
山根理事長は「国内でモデルとなる人と動物のふれあいセンターを目指す。獣医師と看護師の卒後教育の充実や子供の情操教育にも取り組み、地域に密着した施設づくりを進めたい」と話す。


群馬県 動物愛護の啓発拠点  県央に15年春開設

2013年2月4日(月)  県上毛新聞ニュース

引き取り手がなく殺処分される犬や猫を減らすため、県は県央地域に「動物愛護の拠点施設を設置する方針を固めた。
2013年度一般会計当初予算案に、周辺住民への説明会費用を計上する。
拠点施設には保護スペースを設けるほか、専門スタッフを配置して動物愛護の啓発活動を推進。
飼い主への返還や第三者への譲渡活動も強化し、年間2800匹(11年度)を超す殺処分を減らしたい考えだ。
場所は県央地域の県有地を予定しており、15年4月の開設を目指す。 

 [報道] 県動物管理センター ここに来る犬、猫がいなくなってほしい 関係者の願い /群馬

2012年11月14日 毎日新聞

県動物管理センター(沼田市)の処分室内に炭酸ガスが送り込まれた。
数分後、施設内に響いていた犬の鳴き声が少しずつ小さくなり、モニターに映る処分室内の犬たちはピクリとも動かなくなった。
ガスを送り込むスイッチを押すのは、センター長の役目。
田中義朗センター長は「どれだけ殺処分しても終わりがない」と目を伏せる。
県内の保健所などに引き取られ、新たな飼い主が見つからなかった犬猫のほとんどは、同センターに運び込まれて殺処分される。
11年度の殺処分頭数は、犬952匹、猫1871匹。年々減少しているが、身勝手な理由でペットを手放す飼い主は後を絶たない。
同センターの職員らは仕事が終わると、敷地内にある慰霊碑の前で線香を上げて帰宅するのが日課だ。
毎秋、県内の保健所や動物愛護団体の関係者が集まり慰霊祭も行われる。
「ここに来る犬や猫がいなくなるよう、最後まで責任を持って飼ってほしい」。関係者らの願いだ。 


犬猫の殺処分減施設整備を検討 /岐阜

2013年1月31日 読売新聞

保健所などで収容した犬や猫の殺処分される数を減らすため、県が新年度、動物愛護管理施設の整備を検討していることがわかった。
施設は美濃市に建設され、2013年度中の完成を目指す。
また、犬や猫とふれ合うことができるドッグランも建設されるという。
県生活衛生課によると事業費は約1億7000万円で、施設の広さは約295平方メートル。
飼育室や検査・治療室などが設けられ、犬5匹、猫10匹の飼育ができる。
防臭対策も備え、多目的ホールではしつけ方法などの研修も開催される。
新しい飼い主への譲渡は、年間計180匹を目指すという。
今年9月に施行される改正動物愛護管理法で、自治体に犬や猫の殺処分をなくすよう努力義務が定められたため、建設の検討を決めた。
県によると昨年度、県内で犬368匹、猫2217匹が殺処分された。
県は「処分される命を1匹でも減らしたい」としている。
また、けがをして保護された希少な猛禽(もうきん)類の野生復帰を目指して、飼育や飛ぶ訓練などを行う施設も併設される。


※処分される命を減らしたいと、動物愛護に取り組む行政が次々に現れています。
私たちの住む福井県はどうなのでしょう?
「動物愛護管理業務の委託先募集」に力を注いでいるようです。
平成23年度から行われていますが、動物愛護管理が向上したのでしょうか?
何の目的で何をしようとしているのか理解できません。
私たちは、動物愛護管理の軌道修正に向けて行政に訴えてまいります。
皆さん、動物愛護管理とは何なのかよく自問自答してください。


亡き飼い主の帰りを待つイタリア版ハチ公

2013-02-09 06:36:43 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

亡き飼い主の帰りを待つ、イタリア版ハチ公が話題に 伊

2013.1.28 デイリー・メール

現在イタリアで、1匹の犬が話題になっている。
毎日決まってある場所に出没するというその犬には、とても悲しい理由があるのだ。
このニュースを伝える16日付の英「デイリー・メール」によると、その犬は7歳になるジャーマン・シェパード・ドッグ「トミー」。
伊ブリンディジ県サン・ドーナチのマリア・マルゲリータ・ロキさんの愛犬だったのだが、悲しいことにロキさんはトミーを残し、まだ57歳という若さで2ヶ月前に他界してしまった。
ロキさんは生前、ミサに参加するために教会を訪れる際には、トミーを必ず同伴していた。
彼の行儀がとてもよかったことから、同教会のドナート・パンナ神父も犬連れの入室を許可しており、ミサが終わるまでトミーもロキさんの足元でとてもおとなしくしていたと振り返る。
ロキさんの葬儀がこの教会で行われたときも、トミーは参列したという。
大好きなロキさんと毎日通い、最後のお別れをしたこの教会はトミーにとって、あまりにも思い出深い場所なのだろう。
彼はロキさんが亡くなってから2ヶ月経った今も、毎日欠かさず教会に通い、ミサに参加しながら彼女の帰りを待っているのだとか。
「ミサの間、トミーは祭壇のかたわらでおとなしくしており、参列者から苦情が来たことは一度もない。彼を追い出す気にはなれないよ」 トミーの様子をこう語るパンナ神父自身、最近愛犬を亡くしたばかりだそうで、トミーに愛犬の姿を重ね、とりあえず彼をこのまま見守り続けるつもりのようだ。
ロキさんの死後、特定の飼い主を持たないトミーだが、事情を知る近所の人たちが神父同様、彼を見守っているようで、協力して彼の世話にあたっており、トミーも村の人たちととても仲良くなったとか。
まさに、イタリア版ハチ公の名にふさわしい忠犬だが、できることならトミーには、新しい飼い主とめぐり合い、幸せになってもらいたいものだが。

イタリアのハチ公「トミー」