動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

ペット「生体展示販売」の狂気

2019-11-30 05:55:01 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ペット「生体展示販売」の狂気
 週2で手のひらサイズの子犬や子猫を「新入荷」

2019年11月20日(水) HARBOR BUSINESS

市場規模が1兆5000億円を上回る、大規模な日本のペット産業。基盤となっているのが、子犬や子猫を扱うペットショップだが、その裏には「動物=商品」と見なす、残酷な現実が隠されている。
前回に引き続き、ショーケースの中にいる動物たちに何が起きているのか?
今回は、元従業員が告発する「売れてナンボ」のビジネスモデルから生まれる地獄のような構図を紹介する。 

過剰な仕入れと余剰在庫。売れ残れば“生き地獄”

ショーケースの裏側、店のバックヤードには”賞味期限”の切れた犬猫たちが。

掃除もまるで行き届かず、衛生状態も劣悪だ
動物がモノ扱いされている実態の象徴が、ショーケースに入れた犬猫を店頭で陳列販売する「生体展示販売」というビジネスモデル。
そこについて回るのが過剰な仕入れと余剰在庫の発生だ。
都内にあるホームセンター内のペットショップに勤めていたAさんは言う。
「40匹近い犬猫がバックヤードに積まれているにもかかわらず、経営者は週に2回、生後2か月くらいの“手のひらサイズ”の子犬や子猫を3~4匹仕入れてきました」 

「ショーケースを旬な子で埋めようとする」経営者
ただ、ペットはそう簡単に売れるものでもない。
Aさんの店でも「多いときで一日2匹くらい。普段は1匹、売れるか売れないか」だったという。
にもかかわらず、短いサイクルで次々に仕入れてくるのはなぜなのか。
「生体展示販売は時間との闘いです。店頭で高く売れるのは体が小さい生後3か月くらいまで。生後5か月を過ぎて体が大きくなると、展示してもなかなか売れなくなります。だから次々に新しい子を入れて、ショーケースを旬の子たちで埋めようとするんです」
短い“旬”を過ぎた犬猫たちは”余剰在庫”扱いとなる。
そして「その子たちに待っているのは、生き地獄です」(Aさん)という。

死ぬ時を待つ動物たち
「ウチの店のバックヤードには、何年も狭いキャリーケースに閉じ込められたま、死ぬ時を待つ動物がたくさんいました」(同)
ペットショップで最優先されるのは「いかに利益を出すか」ということ。
動物は“鮮度が勝負”の商品にすぎない。
「ペットの生体展示販売は“命ある動物を、売れるうちにお金にする”行為。それを異常だと感じないこと自体がおかしいんです。命を売り買いするようなモラルに反するビジネスは、人間として大切な何かが欠落していなければできないことだと思います」(Aさん) 

<取材・文/柳沢敬法 写真/大房千夏 谷口真梨子 日本動物福祉協会>


雌の野良犬、冬の寒さから5匹の子猫守る

2019-11-29 05:47:10 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

雌の野良犬、冬の寒さから5匹の子猫守る カナダ 

2019年11月26日(火) AFP=JIJI.COM

【AFP=時事】
カナダ・オンタリオ(Ontario)州チャタム(Chatham)付近の田舎道で先週、1匹の犬が路肩の溝に倒れていた。
気温は3度、すでに辺りは暗く、犬の体はちらつく雪に覆われていた。
犬を助けようと足を止めた通りがかりの人は、5匹の黒い子猫が犬に寄り添っているのに気付き驚いた。

 
カナダ・オンタリオ州チャタムの施設に保護された雑種犬のセレニティと5匹の子猫たち(2019年11月17日撮影)。
【翻訳編集】 AFPBB News

「この犬に助けられなかったら、子猫たちは冬のカナダで生き延びることはできなかったでしょう」。
動物保護団体「ペット・アンド・ワイルドライフ・レスキュー(Pet and Wildlife Rescue)」の広報担当ミリアム・アームストロング(Myriam Armstrong)さんはAFPに語った。
動物救助隊によって「セレニティ(Serenity)」と名付けられた2歳の雌の雑種犬と子猫たちは、同団体に委ねられた。
犬と猫の垣根を超えて子どもの命を守った感動の物語は、ソーシャルメディアで話題となり、北米各地の30人以上から引き取りに関する問い合わせがあった。
現在生後5週間目とみられる子猫たちとセレニティがどうして一緒にいたのかは定かでないが、保護施設に来てからもセレニティは子猫たちをかわいがっているという。
そのため多くの人が、セレニティと子猫たちが一緒に暮らせる場所を見つけようと申し出ている。
だが、アームストロングさんによると、セレニティは避妊手術を受けた後、来週には引き取り可能な状態になるが、子猫たちはもう数週間、養育と寄生虫予防などを行う必要がある。

【写真】保護された犬のセレニティと5匹の子猫たち

【翻訳編集】 AFPBB News


シニアのペット事情調査

2019-11-28 05:47:43 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

シニア世代の6割、ペットの世話ができなくなった場合について「考えていない」 

2019年11月12日(火) キャリコネニュース 

イオンペットは11月12日、「シニアのペット事情」についての調査 を発表した。
調査は10月中旬に実施。
全国のペット(犬もしくは猫)を飼っている60歳以上の人を対象に、男女112人から回答を得た。

高齢化社会といわれ、同時にペットと暮らす60歳以上のシニアも増えている。
実際に、89.0%の人が「ペットを飼い続けたい」と回答している。
ただ、癒しと生きがいを与えてくれるペットではあるが、飼い主が亡くなったときにどうするか、という問題もある。
「今は良いが、歳を取った時に経済的に大丈夫かどうか」
ペットの世話ができなくなった時のことを「まだ考えていない」と回答した人は60.0%にのぼった。
一方、「準備ができている」と回答した人はわずか20.0%。多くの人がペットの世話をできなくなった時の準備ができていないようだ。

 
「可愛い」だけではなく、リスクの備えも必要だ

回答者からは、
「今は良いが、歳を取った時に経済的に大丈夫かどうか」
「私が死んで娘一人になったときに負担にならないか」
という声が寄せられており、経済的・体力的な側面からペットの世話ができなくなった時のことを心配する人は多い。
一方で、「年齢的にはもう無理。ペットを責任もって世話できない」と、自分の年齢を考慮してペットを飼わない選択をするシニアもいるようだ。
「ペットを無責任に捨てる人に厳しくして欲しい」
「普段の生活の中でペットに関して施設や行政などに最も望むこと」と聞いたところ、
「飼育放棄した飼い主に、責任をとらせるようにしてほしい」
「無責任にすてたりする人を厳しくして欲しい。むやみに犬、猫を増やさないで殺さないで助けて欲しい」
といった、ペットを安易に捨てる人に対する厳しい声が寄せられた。
その他に、「愛猫家にとって猫は家族同然なので、ペットに関する概念を改めて欲しい」、「いろいろな施設の中に同伴で入れたらいい」などの声も出ていた。
ペットはおもちゃではなく、家族同然の大切な存在だ。
飼うと決めた以上は、「命を預かる」責任を自覚し、自分が飼えなくなった時やペットが病気になった時など、様々なリスクに備える必要がある。

(記事投稿者の思い)
飼い主さんが亡くなり、周囲に残されたペットの面倒を見る人間がおらず殺処分
孤独死した飼い主さんの傍らに餓死したペットが・・・といったケースが後を絶ちません。
飼い主さんも、動物たちが悲惨な最期を迎えることは本望ではないはず。
自身に何かあったとき、大切な子が不幸にならないために、きちんと考えておく必要があると思います。
ちなみにイギリスでは、世界最大規模の動物愛護団体「RSPCAロイヤル動物虐待防止協会」が、動物を飼っている人に何か起こったとき、家族や周りに引き取り手がいない場合、新しい家族を見つける支援をする「ホーム・フォー・ライフ」というプログラムを行っており、スタッフが定期的に連絡をとり、問題がないか確認。高齢であっても万が一の時を心配せず、動物と一緒に暮らせるのだそうです。


ドッグフードに含まれる『4Dミート』とは

2019-11-27 05:49:16 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ドッグフードに含まれる危険な肉『4Dミート』とは? 

2019年11月24日(日) わんちゃんホンポ 

◆ドッグフードに含まれる『4Dミート』とは

皆さんは『4Dミート』という、ドッグフードやキャットフードに使われることのある材料をご存じでしょうか。
現在は、ドッグフードの原材料表記欄に『4Dミート』と記載されることがないため、知らない飼い主さんが多いかもしれません。
しかし、実はこの4Dミート、ドッグフードを食べる犬にとって、危険な肉と言われています。
4Dミートの『4D』とは、
✔DEAD:死亡した動物の肉
✔DISEASED:病気を患っていた動物の肉
✔DYING:死にかけだった動物の肉
✔DISABLES:障害を持っていた動物の肉
を表しています。
この内容を一目見ただけでも、実害があるか否かを別にして、「自分の愛犬には与えたくない」と思いますよね。
病気を患っていた動物の肉が使われている場合、その動物が患っていた病気が感染性のある病気だったらと考えると、恐ろしいです。
実際、この4Dミートが含まれているドッグフードを食べたことによって、実害が生じたというニュースは今のところありません。
(ドッグフードの中に4Dミートが含まれているかどうかを知る術がないことも理由の1つ)
しかし、このような肉はもちろん人間の食用として出回ることはありません。
なぜならば、不衛生ですし、何らかのトラブルが生じる可能性があるからです。
そんな肉を愛犬に食べさせたいと思う飼い主がいるでしょうか。

◆実際はどのように表記されているの?
『4Dミート』とは、原材料に記載されないこれらの原材料。
実際のドッグフードにはどのように表記されているのでしょうか。
主に表記される記載分は以下の2種類です。
✔肉副産物
✔ミール
何だか見かけたことのある原材料ですよね。
ミールは「ミートミール」「チキンミール」などと表記されることもあります。
もちろん、これらが記載されているからといって、必ずしも4Dミートが使われているとは限りません。
しかし、肉副産物は、肉を食品加工した際に出る骨や内臓、皮、羽などの総合した名称ですし、ミールはこの肉副産物を粉末状にした物を指しています。
実際、「チキン」や「牛肉」など、具体的に記載しているドッグフードも多いので、これらと比較すると、具体性が乏しく怪しいと感じてしまいます。

◆なぜドッグフードに『4Dミート』が使われるの?
 

では、そんなにも食用として使用しない方が良い動物肉を、なぜドッグフードやキャットフードに含めてしまうのでしょうか。
答えはとても単純で、人の食用に適さない肉を有効に利用するためです。
通常の動物肉であれば、人間の食用やペットの食用など、全世界で需要があります。
しかし、4D要素を含む動物肉は、人間用として流通させることはできません。
人用として利用しにくい4D要素を含んだ動物の亡骸は利用されないまま残ってしまい、処分に困ります。
そこで、ドッグフードやキャットフードに再利用できないかと考えられました。
実際に4Dミートを使っているドッグフードは、安い原材料で作られていることもあり、市場に出回る際もリーズナブルな価格で販売されていることが多いです。
そのため、なるべく安い物をと購入し、愛犬に与えている飼い主さんは多いでしょう。
しかし、この4Dミートの事実を知ってしまうと、やはり「あまり与えたくないな」と感じる飼い主さんは多いと思います。
リサイクルという考えは悪いことではありませんが、いざ自分の愛犬が口にする物に使われているとなると、実害例がないとしても、良い気はしません。

◆『4Dミート』を使っていないドッグフードを選ぶには 

では、このような4Dミートを避けるためには、どのようなポイントを重視して選ぶべきなのでしょうか。
4Dミートの使われているドッグフードではなく、安全性の高いドッグフードを選ぶ方法をご紹介します。

・安すぎるドッグフードは避ける
先ほどもお話ししたとおり、4Dミートが使用されているドッグフードは、他のドッグフードに比べて格安価格で販売されていることが多いです。
飼い主としては経済面の心配もありますから、「なるべく安くて良い物を」と考えますよね。
しかし、明らかに他のドッグフードに比べて安すぎるドッグフードは、4Dミートが含まれている可能性が高いことを考慮しましょう。

・原材料に使われている肉が詳細に表記されている
先ほど軽く触れましたが、ドッグフードに記載されている原材料名は必ずチェックしましょう。
『4Dミート』とは記載されませんが、『肉副産物』や『ミール(チキンミール、ポークミールなど)』と記載されていることが多いです。
原材料に自信のあるドッグフードであれば、原材料欄に具体的な材料を記載しています。
肉であれば、『チキン』や『牛肉』など、どの肉が使われているかが具体的且つ断定的に記載されています。
『肉副産物』や『ミール』でなくても「○肉『等』」と曖昧な表現で記載されている場合は、適切な通常肉の他にも、何らかの材料が混ざっていることを示唆しています。
4Dミートを絶対愛犬に食べさせたくないと考えるのであれば、これらの原材料名もきちんと確認するようにしましょう。

◆ドッグフードのホームページを確認
 

ペットショップやドラッグストアなどで、どのドッグフードを購入するか決めたら、1度ホームページを確認するのも1つの手段です。
今ではスマートフォンや携帯電話があるので、その場で手軽に調べられますよね。
原材料名に記載がなくても、ホームページには詳細を記載しているドッグフード会社も多いので、不安を感じたらホームページもチェックし、二重チェックを行うと安心ですよ。 

◆まとめ
 

いかがでしたでしょうか。
意外と見落としがちなドッグフードの原材料ですが、実はその中に、飼い主としては愛犬の口に入れたくない材料が混ざっていることもあります。
ぜひ、今与えているドッグフードの原材料を確認し、自分の愛犬に適したドッグフードであるかを再考するきっかけとしてください。
(獣医師監修:平松育子)


飛行犬の世界

2019-11-26 05:54:52 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

犬が空を飛ぶ? かわいすぎる「飛行犬」の世界
 年間300匹を相手にする夫婦 栃木の撮影会に行ってみた 

2019年11月23日(土) 47NEWS

「かわいすぎる…! 『飛行犬』が大人気」。
そんなまとめサイトのタイトルが、犬好きの私の目を引いた。
空飛ぶ犬? なるほど、走る犬の前足と後ろ足が浮いた瞬間は、まるで空を飛んでいるように見え、愛らしい。
栃木県でも撮影会をやっていれば、取材にかこつけて犬と触れ合えるのに。
淡い期待を抱いて検索し、ヒットしたのが「飛行犬撮影所 栃木支部」。
すぐさま主宰者に連絡をとり、撮影会に足を運んだ。
この日の会場は、栃木県那須町のスキー場「マウントジーンズ那須」に併設されたドッグラン。
ゴンドラに乗って標高1410メートルの山頂にたどり着くと、10月上旬とは思えない寒さに体が震えた。
雨も降りそうだ。
カメラマンを務めるのは、同県那須烏山市在住の高山健司さん(48)と妻の千鶴さん(46)。
「こんな天気だから今朝になってキャンセルもあったけど、10匹くらいは来るはず」
午前10時過ぎ、1組目の姿が見えた。
受付を終えると、高山さんが飼い主の加藤将樹(36)さんと妻の理恵さん(39)、ミニチュアシュナウザーのシュヴィをドッグランに誘導した。


シュヴィの飛ぶ瞬間を撮影する高山さん

 
見事に飛んでいるように見えるシュヴィ(高山さん提供)

「お母さんは、そこから名前を呼んでください。いつも通りに」「お父さんは合図するまでシュヴィちゃんを離しちゃだめ。もうちょっと奥まで行けるかな」。
高山さんの細かな指示に、戸惑いながらも応じる2人。
立ち位置の調整が済むと、高山さんがカメラを構えた。
「シュヴィ、おいで」。
名前を呼ばれ、一目散に理恵さんの元へ爆走するシュヴィ。
カシャカシャカシャ。
空飛ぶ姿を捉えるシャッター音が響いた。
写真をその場で確認した加藤さん夫婦は「本当に飛んでいる」と歓喜。
「撮影会はネットで見つけて知った。この前1歳になったから、良い記念になると思って」と笑顔で話した。
予約客の合間には、飛び込みの参加も。
偶然、愛犬クレアを連れて家族でドッグランを訪れた吉田啓介さん(52)は「大型犬のグレートピレニーズだから、思い切り走る姿はなかなか見られない。うれしいね」と満足そうだった。
高山さんに肩書はカメラマンなのかと尋ねると「いや、会社員ですね。エンジニアやっています」と意外な返事が返ってきた。
犬を飼い始めたのが14年前。
写真を撮るようになると、スマートフォンのカメラ機能では満足できず、デジタルカメラ、一眼レフ、とこだわり始めた。


飛行犬写真の撮影を終えた、おすまし姿のクレア(高山さん提供)

飛行犬の発祥は、兵庫県・淡路島の南あわじドッグラン撮影所。
高山さんは2013年ごろ、同じ構図で撮った写真をブログに載せたいと問い合わせた。
すると、写真の腕を買われ、カメラマンになるよう勧められたという。
「機材もそろっているし、やってみようかなと。犬好きと撮影好きが高じたわけです」。
以来、休日や有給休暇を使い、北関東を中心に年間約300匹を撮影する。
千鶴さんは受付で料金や商品について説明。
写真は高山さんが編集し、後日データで郵送される。
追加注文のカレンダーやアルバムも人気で、3割がリピーターだという。
高山さんが心がけているのは、犬の性格や年齢を考慮し、無理をさせないこと。
撮影は、犬と飼い主とカメラマンの共同作業。
飼い主の態度や犬とのやりとりを観察し、声掛けにも注意を払う。
「飛んでいる姿を撮るのが目的だけど、1匹1匹の魅力を引き出す写真も撮ってあげたい」と、フォトスタジオで撮ったような「おすまし写真」の撮影も。


飼い主の元に飛び込んでいった犬を見つめる高山さん

自宅にはプライベートドッグランを設け、遠方にも駆けつけられるようにキャンピングカーを購入した。
「たくさんの犬と関わることができて、飼い主にも喜んでもらえる。趣味の延長として、私自身が一番楽しんでいるかもしれない」。
レンズ越しに「空飛ぶ犬」を見つめる目は、どこまでも穏やかだ。
(共同通信=小作真世)

【写真】




 那須どうぶつ王国より
https://www.nasu-oukoku.com/news/2016/07/post-201.html

 

的場信幸(写真)  飛行犬カレンダー2019


奴隷になった犬、そして猫

2019-11-25 05:43:03 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

奴隷になった犬、そして猫

2019年11月20日 (水) 朝日新聞出版

「猫は照明を1日12時間以上あてると、年3回は産める」。
ペット流通の闇を暴いた『犬を殺すのは誰か』から約10年。
太田匡彦記者による最新刊『「奴隷」になった犬、そして猫』を発売します。
また12月12日(木)には、出版記念セミナーを開催します。
本書の販売・サイン会も実施しますので、ぜひお越し下さい。 

犬に続き、空前の猫ブームではじまった増産態勢。
「かわいい」「いいね」の裏側で消えてゆく命。
人間の愚行と、理不尽な社会を執念の取材が暴きます。

「奴隷」になった犬、そして猫(著:太田匡彦)


第1章 猫ブームの裏側、猫「増産」が生む悲劇
第2章 「家族」はどこから来たのか、巨大化するペットビジネス
第3章 「骨抜き」の12年改正、あいまい規制が犬猫たちの「地獄」を生む
第4章 【ドキュメント改正動物愛護法 ~前編~】環境省は「抵抗勢力」なのか、年改正を巡る「攻防」始まる
第5章  【ドキュメント改正動物愛護法 ~後編~】8週齢規制ついに実現、犠牲になった「天然記念物」
終章 「家族」になった犬、そして猫
【巻末付録】 動物の愛護及び管理に関する法律(昭和48年法律第105号)2019年6月改正
定価:本体1500円+税
発売日:2019年12月20日

■どこもかしこも子犬と子猫
SNSや動画で毎日のように見る、子犬や子猫。可愛ければ可愛いほど喜ばれる世界で、“可愛くなくなったもの”を襲う悲劇。ビジネスと“好み”に翻弄される命を追いました。

■空前の猫ブーム、「猫ノミクス」の陰で起こっている惨劇
シベリアンハスキー、チワワ、ミニチュアダックス……、かつて巻き起こったブームと同じことが猫でも?
太田氏の前著『犬を殺すのは誰か』から約10年、猫ブームを追い風に、犬に起こった悲劇が繰り返される……。

■「子猫は死んだら冷凍庫」「不要な犬は農薬で……」
本書では、かつてある繁殖業者のもとで働いていたというアルバイトの女性がこう証言しています。
「とにかく病気の子が多い。くしゃみや鼻水を出しながら繁殖に使われている子もいて、そういう猫たちは、絶対にお客さんの目には触れないように隠されています。働いている間は頻繁に猫の死体を目にしました。子猫は死ぬと冷凍庫に保管し、ある程度死体がたまると、業者を呼んで引き取ってもらっていました。成猫は1匹1080円で引き取ってもらっていたようです。」
また別の繁殖業者は、不要になった繁殖犬を「埋めているんだ」と話し、「どうやっているの?」と尋ねると、「農薬を使ってんだよ」と明かしたと書かれています。

2019年6月の改正動物愛護法は、20年以降順次施行されます。
「8週齢規制」をはじめ、大きな前進が見られます。
しかし一方で、いまだおそよ5万匹もの犬・猫が毎年殺処分され、繁殖から販売の過程でも年間2万5千匹もの命が消えてゆきます。
⽇本の現実を多くの⽅に知っていただき、関⼼を持っていただけたらと思います。
そして本書の出版を記念して、著者である太田匡彦記者によるセミナー「太田記者が解説、改正動愛法の課題とは」を、12月12日(木)に開催します。
今年6月に成立した改正動物愛護法。
犬や猫が健やかに育つために、幼すぎる子犬・子猫の販売を禁じたり、飼い主の不適切な「多頭飼育」を虐待と明記するなど規制が強化されたりした一方、まだ多くの課題も指摘されています。
そこで、改正のポイントを紹介するとともに、ペットを巡る今後の課題を考えます。
新著の販売・サイン会も実施いたします。 

~『「奴隷」になった犬、そして猫』出版記念~
sippoセミナー「太田匡彦記者が解説、改正動愛法の課題とは」概要
【日程】   2019年12月12日(木) 18:30~20:30(受付開始は18:00)
【会場】  朝日新聞東京本社読者ホール(東京都中央区築地5-3-2 朝日新聞本社本館2階)
【定員】 100名様(先着順)
【参加費】 無料
【応募締切】2019年12月5日(木)
【お申込み】下記ページよりお申込みください。※定員になり次第、受付を終了させていただきます。
https://que.digital.asahi.com/question/11000722 

◆著者プロフィール
太田匡彦 (おおた・まさひこ)
1976年生まれ。98年、東京大学文学部卒。読売新聞東京本社を経て2001年、朝日新聞社入社。経済部記者として流通業界などの取材を担当。AERA編集部記者やメディアラボ主査を経て、文化くらし報道部記者。著書に『犬を殺すのは誰か ペット流通の闇』(朝日新聞出版)などがある。



 ◆書誌情報
https://www.amazon.co.jp/dp/4022516569/


美濃柴犬 高校生が繁殖に着手

2019-11-24 05:54:30 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

岐阜)燃えるように美しい美濃柴犬 高校生が繁殖に着手

2019年11月21日(木) 朝日新聞 松浦祥子

朝日に照らされると燃えるように美しい。
美濃柴犬は、そう表現されることもある。
美濃地方の山間部で昔から飼われていたようだが、いまや年間20頭ほどしか生まれない希少種となった。
繁殖に取り組もうと、高校生が立ち上がった。



美濃柴犬のもみじとあんずを育てる生徒たち=2019年11月11日、大垣養老高校、松浦祥子撮影

11月11日、岐阜県養老町の県立大垣養老高校。
飼育小屋のまわりで、両手の手のひらに収まりそうな生後2カ月のメスの姉妹「もみじ」と「あんず」が走り回るのを、「美濃柴班」の生徒3人がじっと観察していた。
1日3回のエサやり、しつけ、トイレトレーニング……。
ささいな変化も見逃さないよう、細かにメモを取る。

同校では来年度から募集枠が変わり、2年時から動物科学科が新設される。
ベテランの安江清仁・実習教諭(61)が「何か地域貢献にもなる新しい取り組みができないだろうか」と考えたのが、絶滅が危惧される犬種の保存や繁殖への挑戦だった。
これまで同校で犬を飼育した経験は、ゴールデンレトリバーなどの洋犬ばかり。
そこで6月、新任の香田佳那・実習助手(27)と美濃柴犬保存会(小森博代表)が運営する山県市の美濃柴犬の里を訪れた。
美濃柴犬は1936(昭和11)年、日本犬の「柴犬」として国の天然記念物に指定され、保存活動が始まった。
多くの日本犬は第2次世界大戦を経て頭数が激減したり、絶滅したりした。
美濃柴犬保存会では年2回展覧会を開き、血統書を交付するなどの活動をしている。
安江教諭と香田助手は、生産科学科2年で動物専攻の生徒の中から、飼育する動物の希望がまだ固まっていない木村天(そら)さん、浦田晴友(はると)さん、三宅理朗(りお)さんに「挑戦してみないか」と声をかけた。
飼育方法がマニュアル化されている洋犬と違い、希少種の美濃柴犬を学校で飼うのは未知の領域。
「あなたたちが学校での美濃柴犬の飼育マニュアルを確立するんだ」。
安江教諭に促され、当初は自信がなかった3人も飼育を決意。
2匹を育て、ほかのオスと交配させて繁殖をめざすことにした。
やんちゃな性格のもみじと、高いところが苦手で臆病なあんず。
浦田さんは「地域の人たちと交流ができるように、ちゃんとしつけされた犬に育てたい」と話し、木村さんも「展覧会で表彰されるような犬を育てたい」と意気込む。
ただ、生徒を含めて犬の飼育はまだまだ新米。
香田助手は犬を飼うのも初めてという。
災害救助犬の訓練士に来てもらい、飼育小屋のレイアウトや、しつけのコツを一から教わるなど、生徒たちと子犬の成長を懸命に見守っている。
「必死に初めての子育てを頑張っています」
美濃柴犬は成犬でも大きさは40センチ程度。
順調に育てば、来年から新たに8頭ほどの繁殖が可能になるという。
23日に開かれる学校祭「大養祭」では、午前10時から正午まで美濃柴犬交流会が開かれる。
他で飼われている美濃柴犬8頭ほども集まる。
誰でも見学可能で、触れあうこともできるという。
(松浦祥子)

【画像】


 


売れ残ったペットの残酷な末路

2019-11-23 05:50:42 | 動物実験・動物虐待

ペット生体店頭販売、
「売れ残った」子たちが辿る残酷な末路。「引き取り専門」業者も 

2019年11月21日(木) HARBOR BUJSINESS

市場規模が1兆5000億円を上回る、大規模な日本のペット産業。
基盤となっているのが、子犬や子猫を扱うペットショップだが、その裏には「動物=商品」と見なす、残酷な現実が隠されている。
前回記事では、週に2回、生後間もない子犬や子猫を「新入荷」したペットの生体展示販売店の実態をお伝えしたが、今回は「賞味期限」が切れた犬や猫の末路について衝撃的な現実をリポートする。


日本動物福祉協会がレスキューに入った、引き取り屋の施設。積み上げられたケージのなかの犬猫は皆やせ衰えていた

◆不用となった動物は引き取り屋で「燃えるゴミ」として処分も
“賞味期限”が切れたら処分する。
それが生体展示販売ビジネスの現実だ。
では“不用”になった動物はどうなるのか。
公益社団法人「日本動物福祉協会」の町屋奈(ない)氏によると、近年ペッショップなどで売れ残った犬猫や、繁殖業者が抱える繁殖能力の衰えた動物などを有料で引き取る「引き取り屋」の存在が問題視されているという。 

◆動物愛護法改正で「引き取り屋」がクローズアップ
「以前は、売れ残った犬猫は保健所などの自治体に持ち込まれて処分(多くは殺処分)されるのが主流でした。しかし’13年施行の動物愛護法改正で、自治体は業者からの引き取りを拒否できることになった。その結果、あぶれた動物の処分に困った業者の受け皿として、有料で犬猫を引き取ってくれる引き取り屋がクローズアップされてきたのです」(町屋氏)
動物を有料で引き取ることは違法ではない。
問題にされているのは、引き取った動物への虐待行為が疑われる業者が多いという点だ。
「面倒を見切れなくなって生きたまま山中に遺棄するという事例もあります。これはれっきとした虐待ですが、日本人には『生きている動物を野に放つならいいじゃないか』という発想があるようで、事件化しにくい」同)
店の裏で放置されたまま死を待つのか、暗躍する引き取り屋の虐待的環境のもとで飼い殺しにされるのか。
いずれにしても、行き場を失った動物たちを待ち受ける未来は、あまりにも過酷だ。

◆残酷な最期
ペットショップの裏側では、劣悪な環境でモノ同然に扱われ続けた犬猫が病気で命を落とすことも珍しくない。
都内にあるホームセンター内のペットショップに勤めていたAさんの店で亡くなった犬猫の驚くべき扱われ方の実態を証言した。
「犬や猫が亡くなっても裏にただ放置するだけですよ。死骸を新聞紙に包み、ビニール袋に入れて縛って、ポンと置いておく。店員はそこで仕事をするんです。そして死臭が強くなってきたら、経営者が燃えるゴミに出しに行きます」
ほかにも「死骸をドラム缶に入れて焼いている」「死骸を冷凍してハンマーで粉々に砕いて捨てた」といった残酷な証言も得られた。
壊れて動かなくなったおもちゃを捨てるがごとく、死んだ動物を“始末”する。そこには命の尊厳などみじんも感じられない。

 
引き取り屋の施設に格安価格で引き取られた犬猫は糞が溜まったまま不衛生な環境を強いられている

取材・文/柳沢敬法 写真/大房千夏 谷口真梨子 日本動物福祉協会
ハーバー・ビジネス・オンライン


アウトドア大好きな猫

2019-11-22 05:47:18 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

アウトドア大好きな猫…カナダの大自然に映える(動画) 

2019年11月13日(水) らばQ


 labaq.com 

冬場の猫といえば、お家でぬくぬく温まる姿を想像する人も多いかと思いますが、全員がそうとは限りません。
冬でも飼い主さんとのお出かけをアクティブに楽しむニャンコが、とってもキュートだったのでご紹介します。
動画をご覧ください。 

https://www.youtube.com/watch?v=-aQE3KWEhMw

 
Adventurous Kitty Loves The Outdoors - YouTube

アウトドア派の長毛猫「ゲイリー」くん。
飼い主さんと一緒にカヤックやハイキングをして、カナダの大自然を満喫しているそうです。

 

雪の中でもへっちゃら。

 

ゴーグルもサマになっています。

 

 飼い主さんによれば、ゲイリーくんお気に入りのアクティビティはカヤック。
今年の冬はクロスカントリースキーにも挑戦してみたいとのことです。

ゲイリーくんの日常はInstagramからもどうぞ。
(Gary The Cat@greatgramsofgary


酷いペット生体販売の実態

2019-11-21 05:44:05 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

あまりに酷いペット店頭生体販売の実態。
 動物好きのスタッフも壊す惨状 

2019年11月18日(月) HARBOR BUSINESS

市場規模が1兆5000億円を上回る、大規模な日本のペット産業。
基盤となっているのが、子犬や子猫を扱うペットショップだが、その裏には「動物=商品」と見なす、残酷な現実が隠されている。
ショーケースの中にいる動物たちに何が起きているのか?


体が大きくなっても外に出してもらえず、キャリーケースに何年も押し込められたままの猫

◆動物だけでなくスタッフまでも壊す、ペットビジネスの悲劇
「動物たちにとってショップのバックヤードは、ほとんど“生き地獄”でした」と言うのは、都内にあるホームセンター内のペットショップに勤めていたAさん。
Aさんが目にしたのは、表のショーケースには決して現れることのない犬猫たちの悲惨な姿だった。
「売れ残って行き場のない犬猫が常時40~50匹、身動きもできない狭いキャリーケースや小さな段ボール箱に入れられたまま、何年もモノのように積み上げられていました。衛生状態もひどく、ケースのなかは糞尿まみれ。常に異臭が漂っています。餌も一日1回のみ。スタッフがおしっこを掃除する回数を減らすために、水も少ししか飲ませない。そうした状態で5年近く放置されていた犬もいました」

◆ゴキブリにとって快適な環境に犬猫たちが閉じ込められている
地方都市のペットショップで働いていたBさんも、犬猫が置かれている環境の劣悪さを指摘する。
「ペットフードを保存しているバケツの中はゴキブリだらけで、食器にもゴキブリのフンがこびりついたまま。犬や猫が使う毛布が溜まっている洗濯物の中も、ゴキブリのすみかになっているんです」
バックヤードでの悲劇は、売れ残った犬猫だけの話ではない。

◆病気が蔓延。吐血や血便はしょっちゅう
「“新商品”として仕入れられてくる子犬や子猫も同じ」と、郊外のペットショップに勤めるCさんは語る。
「“新商品”は、呼吸用の小穴を開けただけの狭い運搬用段ボール箱に入れられます。長距離・長時間の移動を強いられて、店に着いても箱から出してもらえず、そのまま放置されていました」
劣悪な環境が犬猫の心身の健康に及ぼす影響を考えれば、病気が蔓延することは想像に難くない。
「吐血や血便はしょっちゅうのこと。病気になっても病院に連れていかず、獣医師を呼ぶこともしません。経営者の指示で、医療知識のない店員が市販薬を与えるだけ。仕入れた翌日に死ぬ子も珍しくありません。先天性の脳疾患が見つかった子猫が、治療もしてもらえず1年間放置されて死んだこともありました」(Aさん)
「仕入れた当初は元気でも、ストレスで鳴きすぎて声はかれ、下痢をしたり皮膚病になったりと、次第に体調を崩していく。心身ともに健康な子なんて、ほとんどいなかったと思います」(Bさん)
仕入れた命、売れ残った命をモノ同然に放置し、弱って死ぬのを待つかのごとく扱う。その光景はまさに生き地獄そのものだ。

◆動物好きなスタッフの心も病むペットショップの現実
動物が好きでペットショップで働き始めるが、その実態に絶望して辞めていくスタッフもいる。
「少しでも環境を改善してやりたくて、すぐには辞められませんでした。でも、半年しか持ちませんでした。店を辞めた今でもバックヤードのひどい光景が脳裏に焼きついていて離れません」(Aさん)
また、人手不足や過重労働が、犬猫の悲劇を助長しているケースもあるようだ。
「私が勤めていた店舗は猫カフェも併設していました。販売する約40匹の犬猫とカフェの猫約20匹の世話を、2~3人の店員でしなければなりません。水替え、餌やり、トイレの世話で手いっぱいで、とても体調管理までは手が回らないんです」(Cさん)
「人手不足で休みも取れない。そんな激務が続くうち、感覚が麻痺して犬猫が商品にしか見えなくなってくる。このまま働いていたらおかしくなると感じて辞める人もたくさんいました。動物を商品として扱っている以上、“まともなペットショップ”なんて存在しえないと思います」(Bさん)
残酷な光景を目の当たりにし、無力な自分を責める。
本当に動物を愛する人ほど精神的に追い込まれていく。
ペットショップの裏側では、動物だけでなく働いている店員の心までもが蝕まれている。

【画像】

 
店頭にいるのは、生後数か月の幼犬・幼猫のみ。病気になってもまともな治療はしてもらえず、適当に市販薬を与えられるだけ

 
売れ残った犬猫は身動きもできない状態でケースに詰め込まれている

 
糞尿掃除と餌やりは一日1回。外に出ることも許されない

 
バックヤードに並ぶ段ボール箱の中には、”新商品”として仕入れられた子犬や子猫が。オークション会場から運び込まれたまま放置されていることも

取材・文/柳沢敬法 写真/大房千夏 谷口真梨子 日本動物福祉協会
ハーバー・ビジネス・オンライン