動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

犬猫展示販売中止、ペットショップが決断(福井)

2018-07-31 05:43:21 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

犬猫展示販売中止、ペットショップが決断 飼育放棄減を願い

2018年7月28日(土) 福井新聞


子犬や子猫の生体展示販売をやめるペットショップ「バウワウ運動公園店」=福井県福井市福新町

飼育放棄された犬猫の殺処分や、大量繁殖場「子犬工場(パピーミル)」が社会問題になる中、福井県福井市内のペットショップが、子犬や子猫を店頭のショーケースに並べる生体展示販売の中止を決断した。
命の「売れ残り」などが生じやすい手法を見直し、飼育放棄につながりやすい衝動的な購入を減らす。
今後は、フードや用品販売、毛をカットするトリミングなど犬猫の一生に寄り添うケアサービスに力を入れていく方針で「飼い方や食事、しつけの助言で信頼されるショップになれば十分やっていける」としている。

生体展示販売をやめるのは福井市福新町のバウワウ運動公園店。
1985年に市内で開業し、移転した現在の「北陸最大級」の店舗で、トリミングを行うほか、国内外のフード、用品を取りそろえる。
運動場のドッグランも無料開放している。
開店当初から行ってきた生体展示販売の中止について、店長の酒井伸明さん(35)は「展示販売に否定的な人が一定数いて、自分自身も(否定的な意見に)一理あると思っていた」と話す。
生体展示販売を行うショップの多くで行われている「抱っこさせ、聞かれない限り詳しい説明をしないような、衝動買いをさせるやり方」には反対だった。
購入後、説明不足が原因で「思ったよりほえる、毛がたくさん抜けるからいらない」と安易な飼育放棄につながるケースが少なくないことにも疑問を感じていた。
バウワウ運動公園店はこれまでも「ブリーダーから一匹一匹厳選してもらって」販売し、ペットの状態に応じたフード販売などアフターケアにも力を入れてきた。
飼育上のトラブルが起きないよう心掛け、スタッフにも無理に勧めないよう指示。顧客に購入を思いとどまらせたこともあるという。
生体展示販売は今年3月に仕入れた子猫たちで取りやめ、犬猫を購入したい人にはブリーダーを紹介するなど相談に応じる。
今後は厳選したフード、関連グッズの販売やトリミングに一層力を入れていく考えだ。
これまでの知識と経験を生かし、「ペットライフを送る飼い主と信頼関係を築いて一生の付き合いになれば」と考えている。
生体展示販売を「犬猫の大量生産・大量消費の温床」と訴えてきた公益財団法人動物環境・福祉協会Eva理事長の女優杉本彩さんは「ペット業界は時代にあったモラルあるビジネスへの転換が求められている。(生体展示販売をやめる)英断に心から敬意を表したい」とコメント。
買う側にも「自分の消費行動が動物たちを苦しめことを念頭に置いて、責任ある選択をしてほしい」と呼び掛けている。

 


私たちの住んでいる福井県内のペットショップが生体販売を廃止したことは非常に良い決断で大変嬉しいことです!
日本で既に生体販売を廃止しているシュシュさん知られていますが、こうした形がもっともっと認知され日本中に広がり、生体販売が無くなる社会になっていってほしいです。
ペットの流通過程で年間2万5千匹ものペットが死んでいる、この悲しい現実が無くなることを切に願います。
(byぬくもり)


「400匹の犬猫工場」不起訴(福井)

2018-07-30 05:43:28 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

現行法の限界?
 福井「400匹の犬猫工場」不起訴
 「動物虐待罪、もっと明確化を」

2018年7月28日(土) 弁護士ドットコム


福井県坂井市の繁殖場(提供:日本動物福祉協会)

福井県坂井市の動物繁殖業者(ブリーダー)が、一時、約400匹の犬猫を過密状態で飼育して、繁殖させていた事件で、福井地検は7月下旬、動物愛護法違反(虐待)の疑いで書類送検されていた法人としての業者や、代表者の男性らを不起訴処分とした。

工場で大量生産するように、犬を繁殖させる繁殖業者は「パピーミル」(子犬工場)と呼ばれており、母犬の健康面への悪影響などがあるため、専門家から批判されている。
坂井市の繁殖場では、約400匹の犬猫をいくつかの部屋に分けて、「すし詰め状態」で飼育していたという。
坂井市の業者を刑事告発した公益社団法人「日本動物福祉協会」は今後、検察審査会への申立てを検討しているということだが、はたして現行の動物愛護法では、パピーミルでの「虐待」を止めることはできないのだろうか。

●「動物虐待」の定義
坂井市の業者は今年3月、動物愛護法違反(虐待)などの疑いで刑事告発され、5月には、動物愛護法違反や狂犬病予防法違反の疑いで書類送検されていた。
そもそもどんな行為が虐待にあたるのだろうか。
動物問題にくわしい細川敦史弁護士は次のように解説する。
『動物虐待』というと、人によって定義はさまざまだと思いますが、法律上の『虐待』とは、次の(1)~(4)のように、動物愛護管理法44条2項で定義されています。
前回2014年改正で、ある程度明確になりました。
(1)給餌給水をやめ、酷使し、または健康および安全を確保することが困難な場所に拘束することにより衰弱させる
(2)疾病・負傷した動物の適切な保護をおこなわない
(3)排せつ物が堆積し、または他の動物の死体が放置された施設で飼養保管する
(4)その他

●「狂犬病予防法」違反に問われるケース
坂井市の業者の代表者は今回、狂犬病予防法違反(登録不申請、予防注射不接種)の疑いで略式起訴された。
狂犬病予防法はどんな法律なのだろうか。
狂犬病予防法は、狂犬病の予防、まん延防止、撲滅を図ることを目的とした公衆衛生のための法律です。狂犬病予防法が定める犬の所有者に対する主な規制として、(a)登録申請義務と(b)狂犬病予防注射を受けさせる義務、があります。
(a)は、犬を取得したら30日以内に市町村に登録申請をしなければならないというものです。
(b)は、毎年1回狂犬病予防注射を受けさせなければならないというものです。いずれも違反者には、20万円以下の罰金刑が定められています。
ただ、犬の飼育頭数の推計と自治体の登録数から計算される登録率(70%程度)や、厚生労働省が公表している予防注射率の統計(70%程度)からすると、十分に守られているとはいえない状況です。
また、違反者に対する罰則も厳格には運用されておらず、通常の飼い主が登録をせず、または狂犬病予防注射をしていなくても、警察が捜査をして罰金刑で処罰されるケースはまずないように思われます。
これに対し、今回の福井県の業者のように、虐待が疑われる事案を捜査した場合、虐待罪とあわせて、あるいは虐待罪は不起訴とするが、狂犬病予防法違反で処罰されるケースは多い印象です。

●「虐待罪の構成要件を明確化せよ」
今回のケースで明らかとなった現行法の問題点とはなんだろうか。
どうすれば改善されるのだろうか。
まずは、虐待罪の構成要件のさらなる明確化です。
先ほど述べたとおり、前回の法改正で、虐待罪の行為類型について、ある程度例示されて具体化されましたが、これらに該当しないものの、多くの人にとって『虐待』であると認識できる行為があります。
たとえば、暑い日に車内に動物を放置する、狭いケージで過密に飼育する、不衛生・不適切な環境(抜けた毛、食餌、ゴミが散らかる。大音量の音楽。過度の照明)で飼育されている、爪が異常に伸びたまま放置されている、などです。
これらの行為を『虐待』の一類型として定めることにより、実際にあったときに捜査機関が『虐待』に該当するとして検挙が可能となります。

●坂井市のケースは「適切な指導監督がされるべきだった」
次に、数値規制の導入です。
動物虐待罪とは別の話になりますが、動物取扱業者が遵守すべき基準が法令で定められています。
もっとも、その内容を見ると、たとえば『動物の種類及び数は、飼養施設の構造及び規模並びに動物の飼養又は保管にあたる職員数に見合ったものとすること』『ケージに入れる動物の数は、ケージの構造及び規模に見合ったものとすること』とあいまいな表現です。
具体的にケージの大きさや動物の世話をする職員数がどのくらい必要なのか、どの状態になると違反として指導監督の対象となるのかわかりません。
そのため、自治体としても指導監督がしづらく、指導監督権限の行使が消極的になりやすいことが問題です。
ただ、福井県の繁殖場については、すし詰め状態で多頭の犬を入れること、狭いケージに入れること、2、3名で400頭近くの犬猫を管理していたことについては、『法令があいまいであること』では説明しきれないのではないかと思います。
今回の問題が社会的に注目される前に、適切な指導監督がされるべきだったと考えます。
いずれにせよ、法令があいまいであるために、自治体による指導監督が消極的になり、その結果、多くの人が虐待状態と思うような繁殖場が出てきてしまうことは、今後は避けなければなりません。
そのためにも、ケージの大きさ、管理者1人あたりの頭数制限の数値規制は必須です。
それ以外にも、繁殖回数や繁殖年齢等について、明確な数値規制が必要でしょう。

【取材協力弁護士】
細川 敦史(ほそかわ・あつし)弁護士
2001年弁護士登録。交通事故、相続、労働、不動産関連など民事事件全般を取り扱いながら、ペットに関する事件や動物虐待事件を手がける。動物愛護管理法に関する講演やセミナー講師も多数。ペット法学会会員。
事務所名:春名・田中・細川法律事務所
事務所URL:http://www.harunatanaka.lawyers-office.jp/


車内に犬6匹放置して全滅

2018-07-29 05:42:10 | 動物実験・動物虐待

車内に犬6匹放置して全滅、
人より熱中症になりやすいのに・・・「動物虐待」では?

2018年7月22日(日) 弁護士ドットコム

全国的に厳しい暑さとなる中、旅先に連れて行った飼い犬を車内に残したところ、死んでしまったーー。
そんな内容の投稿がSNS上であったとして、物議をかもしている。
ネット上では、「動物虐待にあたるのではないか」という批判も少なくない。

●「動物を飼う資格」はない?
元の投稿はすでに削除されているが、拡散されている情報によると、飼い主は7月中旬、6匹の飼い犬(チワワ)を連れて、東海地方を旅行した。
その際、不注意から、車内に犬たちを放置してしまったところ、すべて死んでしまったという。
「熱中症」とみられる。
飼い主はSNS上で「後悔してもしきれない」といったメッセージとともに、犬の死体を並べて撮影した写真も投稿していたようだ。
こうしたことから、一部ネット上では「動物を飼う資格がない」「写真を載せる神経がわからない」という声があがっている。

●獣医師「犬は、人間よりも熱中症になりやすい」
この暑さの中、小中高生たちが、学校行事や部活動で、熱中症を訴えて、緊急搬送されるケースが相次いでいる。
獣医師の原野亮氏(ホームズ動物往診所)は、弁護士ドットコムニュースの取材に対して「犬は、人間よりも熱中症になりやすく、暑い時期に車内に放置するようなことは、絶対にしないでください」と話す。
どんなときになりやすいのだろうか。
「基本的には、動物も人間と同じで、高温多湿で風通しが悪いところや、エアコンのついていない締め切った部屋、車内などで、長時間いたり、そういう場所で激しい(興奮するような)運動をしたときです。30度を超えるようなときに散歩する場合も気をつけてください。直射日光だけでなく、地面からの照り返しもあります。犬は、人間よりも地面に近いので影響を受けやすいです」(原野氏)
原野氏によると、犬は人間とくらべて汗腺が発達していないので、発汗による体温調整がほとんどできない。主にパンティング(口をあけてハァハァすること)によって体温を調節している。
熱中症になると、パンティングがひどくなったり、意識が低下したり、嘔吐や下痢を起こしたりすることがあり、高体温が持続すれば多くの臓器が異常をきたし、死に至ったり、後遺症が残ってしまうこともあるという。
原野氏はこれまでも、熱中症となったパグやゴールデンレトリバーを診たことがある。
「犬は、自分から症状を訴えられません。先ほど述べたような環境をつくらない、そういう場所に連れていかないことが大事です。散歩する場合も、毛が多い犬種は事前にトリミングしたり、激しい運動させず、こまめに水分補給させたり、日陰で休ませたりしてください」(原野氏)

●弁護士「死亡という結果が発生している」
それでは、犬を車内に放置した場合、虐待にあたるのだろうか。
動物愛護法には、次のような条文がある。
「愛護動物に対し、みだりに、給餌若しくは給水をやめ、酷使し、又はその健康及び安全を保持することが困難な場所に拘束することにより衰弱させること、・・・(中略)・・・その他の虐待を行った者は、100万円以下の罰金に処する」(動物愛護法44条2項)
ここでいう「愛護動物」とは、(1)牛、馬、豚、めん羊、山羊、犬、猫、いえうさぎ、鶏、いえばと及びあひる、(2)(1)以外で、人が専有している哺乳類、鳥類または爬虫類に属する動物ーーとされている(同44条4項)。
動物愛護法にくわしい島昭宏弁護士は次のように解説する。
「今回のケースでは、死亡という結果が発生しています。そのため、その原因が車内に放置したことだということになれば、虐待にあたります。死亡が『たまたまそのタイミングだった』というだけで、原因がほかにあるという場合は違いますが、今回のケースでは、飼い主が認めているように思われます」
ただ、仮に飼い主が「この犬は元々病気だった」「車内放置が原因でない」と主張した場合、あるいは「まさかそんなことになると思わなかった」と反論した場合は、犬を車内に入れていたとき、(1)どれくらいの気温だったか、(2)何時間だったかーーということが客観的なポイントになるという。


ペットの飼育放棄の現状

2018-07-28 05:46:16 | 幸せになったワン・ニャンたち

保護動物と出合える「譲渡会」
 ペットの飼育放棄の現状とは?


2018年7月15日(日) ESSEonline

ハリウッドセレブや、芸能人、文化人など、影響力のある人たちの間で、保護動物の問題への取り組みが活発になっています。
さまざまな理由で手放された動物たちを助けるために、家族として自宅に引き取る人も増加中。
そんな保護動物をサポートする団体の譲渡会の様子をESSEが取材しました。
レポートしてくれたのは、自身も保護犬を家族として迎えたイラストレーターの岩沢さんです。

保護動物をサポートする団体の譲渡会の様子をレポート

ブームの影響で「普通の感覚」で譲渡会を訪ねる人が増加
飼育放棄された犬猫などの動物を、受け入れて保護し、新しい家族に出合いの場を提供している動物愛護団体「ランコントレ・ミグノン」。




生体販売をしないペットサロン、動物病院を経営し、保護活動の運営資金に<写真/山内信也>

代表の友森玲子さんは、都内でペットサロンと動物病院、保護施設がひとつになった「ミグノンプラン」を運営し、活動の拠点としています。
3年前に私たちが迎えた保護犬、「ふうちゃん」ともこちらの団体が月に2回開いている譲渡会で出会いました。
今回、あらためておじゃまして、友森さんに保護動物を取り巻く現在の状況についてお話をうかがってきました。

――保護動物がテレビや雑誌で取り上げられる機会が増えましたが、変化したことはありますか?
活動を始めた10数年前より、格段に認知度が上がっているのは感じます。
活動当初は、「かわいそうな保護動物を引き取りたいんです」という人も多かったんです。
ハンディキャップがある子に申し込みが殺到したりして、「ハンデがあってかわいそうだから」「捨てられてかわいそうだから」という、どうしても人間の方が上だという目線だったのが、今は、いい意味で「意識が高くない」人が、普通にパートナーを探しに来てくれるようになりました。
多くの人に認知されて、間口が広がったのはよかったなと思います。
ペットショップではなく、動物を家に迎える選択肢のひとつに譲渡会がある。
そうなることをずっと求めていて、だいぶ近づいてきた感じです。


動物たちの種類や年齢はさまざま。ハンディキャップや持病を抱えた動物も

 

――ミグノンさんでは、東京都動物愛護相談センターから受け入れた動物を保護していますが、どういう経緯で手放されることが多いのでしょうか?
現在、行政では動物取扱業者からの引き取りはしていないので、基本的に、一般の人が「もう飼えない」と言って手放した子を引き取っています。60%以上が高齢者による飼育放棄ですね。

――飼育放棄は避けられないことなのでしょうか?
単純に知識の問題なので、ほとんどは避けられます。
高齢者が飼えなくなるのは、自分が年を取り過ぎてしまったから。結局、飼い始める時期が遅すぎたということなんですよね。
犬猫がだいたい20年くらい生きるのに、たとえば60代後半から子犬や子猫を飼い始めて、80歳を過ぎて世話ができなくなってしまう。
年齢を重ねたら、体力が衰えたり、具合が悪くなったりするのはわかりきったことなので、計算ができていないというのが、いちばんの問題です。

――ペットショップでは、飼い始めるときにそこまでの確認はしないですもんね。
そうですね。お金さえ払えば渡してしまうので。
ひどいと、80代で子犬や子猫を飼っています。
センターへの問い合わせの電話をミグノンで受けているのですが、若い純血種の保護依頼が来ることがあり、気になって、飼い主さんの年齢を尋ねてみると、高齢の方というケースはとても多いです。
飼育放棄をする前に、まずは写真を送ってもらって、インターネットで募集をかけるなどの協力もするのですが、お年寄りがなんとなく飼っている場合は、きちんとしつけができていない子が多くて。
「トイレもまだできないんです」とか「すごく噛みつくんです」とか・・・。
出だしでつまずいてしまうので、難しいケースが多いです。

保護動物のために私たちができること
じつは、私がお話をうかがっている間にも、友森さんに保護依頼の電話がかかってきていました。
「犬を引き取ってほしい」との問い合わせに、「まずは募集をかける手伝いをします」と答えると、「すぐ引き取ってくれないならいい」と電話をきられてしまったといいます。
「本当は、余裕が出てきたら、ああいう電話のところこそ様子を見に行きたい」と語る友森さん。
飼い殺しになっていたり、どこかに遺棄されてしまったりするリスクも考えられるのだそう。
それでも、保護団体の努力もあり、東京都では2016年度の犬の殺処分数はゼロを達成するなど、保護動物を巡る状況は一歩一歩改善していっています。

――保護動物を引き取るほかに、私たちができるサポートはあるのでしょうか?
ボランティアとして支えてくれている人もたくさんいます。
新しい家族が決まるまで、保護動物を自宅で世話する「預かり」ボランティアのほかに、犬猫を保護しているシェルターへの「通い」のボランティアの方もいます。
家で動物を飼えない人も多いので、仕事帰りや休みの日にシェルターの掃除や、動物の散歩などをお願いしています。
そのほかに、募金や物資の寄付、チャリティーイベントへの参加。
あとは、8月までは動物愛護法改正の署名を集める予定なので、署名活動に協力してもらったり・・・。
その都度いろんな活動をしているので、できる範囲で参加してもらえればと思います。


保護ができるサイズで、感染症や危害を加える危険がなく、譲渡可能な動物は受け入れる」のがミグノンのポリシー。譲渡会にはニワトリも

どんな人と一緒に暮らすかで、ペットの一生は決まってしまうのだということを、お話をうかがいながら実感しました。
わが家だって、ふうちゃんに安心して楽しく暮らしてもらえるかは、私たち夫婦しだいです。
人間の都合で手放される動物たち、ひどい目にあわされる動物たちがいます。
みんな幸せに、心安く生きていけたらいいのに・・・、というか、そうであるべきなのに、現実はそうではないということが、ずしっと心にのしかかりました。

【ランコントレ・ミグノン】
2007年より、東京都動物愛護相談センターから犬猫などの受け入れを開始。ペットサロン、クリニックが一体となった「ミグノン・プラン」で、毎月第2日曜日と第4土曜日に譲渡会を行う。今年9月、昭和女子大学人見記念講堂にて「いぬねこなかまフェス2018」を開催予定

<取材・文・イラスト/岩沢>


地域猫 TNR

2018-07-27 05:43:54 | 私の思い・独り言

地域猫 TNR

この言葉がかなり広まってきている昨今。
TNRとは、野良猫を捕獲(トラップ:T)し、不妊手術(ニューター:N)をし、その証しに耳に切れ込みを入れて元の場所に戻す(リターン:R)。
日本各地の行政があたかも推奨しているかにとらまえやすい現状。
ブームのような、これが最良の野良猫対策、というような錯覚を持っている者も少なからず。
しかし、現実はいろんな問題が発生している。


不妊手術を終えた野良猫 耳カットされている

【数々の問題】
1.捕獲器を置いていると近隣の人に不審がられ
2.手術の済んだ猫を元の場所に戻すところを見た人から「ネコを捨てた」と言われ
3.餌をやりに行っていると「餌だけ勝手にやるな、増やすな」と言われ
4.精神異常者なのか、野良猫に虐待が相次ぐ世相
5.交通事故で命を落とす猫も少なからず
6.地域猫の場所に猫を捨てる心無い人間、次から次へと終わりの見えないTNR
7.地域猫の里親探しに奔走すれど成猫ゆえなかなか里親が決まらず
8.TNRに多額の費用を費やすボランティア、家計が底をついた苦しい生活状態に
9.行方不明になる猫、定かな理由は分からず・・・悲しい思いがつのる
10.地域猫活動を行っていた人たちがいつの間にか消滅して猫たちが放置されてしまった

問題を挙げればきりがない状況・・・
地域猫というものが存在することが良いことではなく無くなる社会への取り組みが重要。
野良猫を生み出した根源は、人である。
終生飼育はもちろん、飼い猫に不妊手術をし、無秩序な飼い方の果ての異常繁殖で野良猫化させないよう責任ある飼い主であること。
不適正・無責任な飼い主を無くす
ための施策に焦点をあてて
官民一体で取り組むことが重要だと実感します。
(byぬくもり)


事故で半身不随になった飼い主の車椅子を押す犬(フィリピン)

2018-07-26 05:49:27 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

事故で半身不随になった飼い主の車椅子を押す犬(フィリピン)

2018年7月19日(木) Techinsight

犬は飼い主に最も忠実な動物と言われるが、このほどフィリピンの路上でまさにそのような光景に出くわした女性が動画に収めた。
『Metro』などが伝えている。

6月30日、フィリピンのダバオ市でフェイス・レヴィラさんと夫のダンジョーさんは心温まる光景を目撃した。
車を運転し家に帰る途中だったフェイスさんは、目の前を車椅子に乗った男性が走行しているのを見た。
フェイスさんとダンジョーさんを驚かせたのは、その車椅子の後ろを懸命に鼻で押している1匹の犬だった。


飼い主の車椅子を懸命に押す犬
(画像は『Metro 2018年7月16日付「Dog pushes owner in wheelchair after motorbike accident leaves him paralysed」(Picture: Viral Press)』のスクリーンショット

男性が必死で車椅子の車輪を両手で回している姿を励ますかのように、犬は休むことなく後ろから押し続けている。
まるでニ人三脚のような息の合った姿にフェイスさんは感動し、車を脇に止めて男性に話しかけた。
ダニロ・アラルコンさん(46歳)は数年前にバイク事故で脊髄を損傷して以来、歩行が不可能になったという。生後すぐに飼い始め現在7か月になる犬は“ディゴン”といい、その名はフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領の愛称からとったそうだ。
後日、ダニロさんをお気に入りのバッフェに誘い、食事をごちそうしたフェイスさんはこのように話している。
「テレビ番組で見るような光景を目の当たりにしたような気持ちになりました。ダニロさんと忠実な飼い犬の姿を見て心がとても温かくなりました。美しい光景を見せてくれたお礼にごちそうさせてほしかったんです。」
このニュースを知った人からは「やっぱり犬ほどいいペットはいないな。心がほっこりする」「犬ほど忠実で賢い生き物はいないよ。世の中で犬を虐待する人がいる事実が悲しくてならない」「犬は人間のいい仲間だね」といった声があがっている。


ダニロさん(右)の車椅子を押すディゴンを見かけたフェイスさん(左)
(画像は『Metro 2018年7月16日付「Dog pushes owner in wheelchair after motorbike accident leaves him paralysed」(Picture: Viral Press)』のスクリーンショット)

(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)


濁流に耐え生き延びた牛たちは・・・

2018-07-25 05:41:33 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

濁流に耐え生き延びた牛たちは・・・ 新たな危機に直面

2018年7月18日(水) テレ朝news

西日本豪雨で道路が寸断され、多くの集落が孤立した東広島市。
その山あいにある牧場で、濁流に耐えて生き延びた牛たちが新たな危機に瀕している。

あまり知られていない被災地のその後の苦悩。
豪雨によって多くの道路が寸断。
ヘリで救助活動などが行われた東広島市安芸津町。
山あいにある岡崎牧場。
被災後の牛たちの体調不良に頭を悩ませている。
6日、牛舎から100メートルほどの土手が決壊。
牧場は濁流にのみ込まれた。
かろうじて流れる水から首を出している牛たち。
身を寄せ合って流れに耐えている。
幸いこの時、約30頭の牛たちは流されることなく無事だった。
しかし、濁流によって置かれていた餌(えさ)のほとんどが水に流されてしまったという。
そのため、牛たちは1週間まともな食事ができなかったということだ。
新たな餌を買いに行こうにも道路は寸断されていた。
まともに餌を与えることができたのは被災から1週間ほどが経ってからのことだった。
さらに、牛たちが相次いで体調不良に。
濁流のなか、ごみやがれきが混じった水を飲んだからなのか下痢をしていた。
約30頭のうち6頭が体調を崩したのだった。
そんななか、牧場に明るい話題が。
豪雨の2日後、子牛が生まれたのだ。
実は、出産予定日は豪雨があった6日。
もし、豪雨の日やその前に生まれていたら、子牛はあの濁流に流されていただろうと話す。
一度はすべての牛を失うことを覚悟しただけに、子牛の誕生は再建に向けたうれしい出来事となった。



https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20180718-00000058-ann-soci

https://www.youtube.com/watch?v=eB2tXPj9VDI


老人ホームの前で鳴いていた子猫「住み込みスタッフ」に

2018-07-24 05:43:51 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

老人ホームの前で鳴いていた子猫 「住み込みスタッフ」に

2018年7月15日(日) sippo(朝日新聞)

炎天下、捨てられた子猫は鳴き続けた。
3日目、抱き上げられ、入れてもらったのは、大きなおうち。
そこには、おばあちゃんがいっぱいいて、犬も猫もいた。

北房総の「小江戸」と呼ばれ、古い街並みが人気を集める、水郷の町「佐原」。
グループホーム「じゅらく」は、町の賑わいから離れた緑豊かな日当たりのいい場所に建っている。
6月のある朝、出勤してきたスタッフが、ホーム前の植え込みから、子猫の必死な鳴き声がするのを聞きつけた。
生まれてひと月ほどのハチワレの子猫が、そこにいた。


保護直後の福丸(写真提供=じゅらく)

スタッフに拾われて
ふわっとした毛並みだが、抱き上げると、かなり痩せている。
鳴き疲れて声もガラガラに枯れていた。
近所の人の話によると「3日前からどこからか鳴き声がしていた」そうだから、捨てられて鳴きながらさまよっていたに違いない。
見つけてもらわなかったら、脱水で命を落とすところだった。
その子を抱いて出勤したスタッフは、理事長に「ホームで飼えないものか」と相談をした。
返ってきたのは、「いいですよ」という穏やかな声だった。
「じゅらく」は、この町で年を重ねてきた方たちが、少人数で和気あいあいと老後を暮らす、アットホームな施設だ。現在は女性9人が入居している。
入居者の健康が第一だから、子猫はすぐに獣医さんで健康診断を受けた。
ときたまあることではあるが、背骨が1本足りないので胴体がちょっと短いことが判明したが、あとは問題なし。
「福丸」というめでたい名をもらい、ホームの子になった。
ここにはすでに犬1匹、猫1匹の先輩スタッフがいた。


サロンでくつろぐ、モモときらら

先輩のスタッフ2匹
温厚そのものの犬・モモちゃんは、このホームが建った時にもらわれてきたから、もう16歳のおばあちゃん犬だ。
白内障が進み、耳も遠くなっているが、足腰は達者で、毎朝の散歩は欠かさない。
のんびりおっとりと振る舞い、もっぱら癒し担当。サロン片隅での寝姿は、入居者の口元を緩ませている。
三毛猫のきららちゃんは、ちょうど2年前の七夕の次の朝に、生後2か月くらいでやって来た。
スタッフとモモちゃんが裏の林道を散歩中、ニャアニャアとモモちゃんの足にまとわりつき、そのままホームまでついて来た押しかけ猫スタッフである。
このときも、理事長さんの答えは「いいですよ」だった。
きららちゃんは恩返しのつもりなのか、非常に仕事熱心だ。
たいていはサロンに常駐しているが、入居者の起床や就寝時には、介添えをするスタッフと共に部屋を巡回する。
猫は好きではなかったという入居者からも「きららちゃん、おはよう」と声をかけられるようにもなった。
毎朝の林道散歩に必ず同行するほど、モモちゃんとも仲がいい。




入居者に安心して抱かれる福丸

お年寄りの心を癒やす
理事長の石井禎子さんは、市内で代々続く内科医院の院長夫人で、現役の婦長さんでもある。
暮らし慣れたこの町で、よりよい老後を迎えてもらいたいと、福祉医療に心を砕いてきた。
このホームのモットーは、「愛され、尊ばれることのない命は、ひとつもない」である。
ホームに犬や猫がいることの意義を伺った。
「この町で暮らしてきた入居者の方たちにとっては、そばに犬や猫がいるのは、あたり前の日常風景だったと思うんです。ここでの生活がその延長であればいいな、と。動物の柔らかな毛を撫でると心が穏やかになりますし、庇護すべき小さな命がそばにあると張り合いが生まれます。犬や猫と暮らすことは、笑顔や発語が増え、認知症が進むのを抑えるなど、大きなセラピー効果があります。もっともっと、犬や猫のいるホームが増えるといいですね。衛生面などの配慮をしっかりすれば、こうして楽しく家族として暮らせるのですから」


「こっちへおいで」と猫好きから両手を差しのべられる

猫スタッフの素質充分
さて、保護されて2週間め。新入り福丸くんはどうしているかといえば・・・。
おっかなびっくり、みんながくつろぐサロンを初めて訪問中。
「ここにおいで」と、入居者さんたちを喜ばせていた。抱かれてじっとしているので、猫スタッフの素質は充分だ。
モモちゃんは、鷹揚に新入りを迎え入れたが、きららちゃんは、「何なの、この子。どっからきたの」と、気になってたまらない様子。
お互い「シャァ」「シャァ」とけん制し合いながらも、距離を縮めている。
要介護の方たちは、ともすれば無感動・無表情になりがちだ。
だが、ときに愛らしく、ときにずっこけたしぐさをする犬や猫たちは、窓から吹き込むそよ風のように、入居者の方たちの心を毎日楽しく揺らしているようだった。
きらら姉さんに猫スタッフとしての心得を叩きこまれた福丸くんが、姉さんの後をついて各部屋を巡回する日も、そう遠くはないだろう。

【写真特集】老人ホームの新入り“スタッフ”になった子猫 16枚


キケン!ぜったいにしない!

2018-07-23 05:41:39 | 私の思い・独り言

異常ともいえる酷暑、まだしばらくは酷暑が続く予報となっています。
豪雨被災地区においては行政・住民・ボランティアの方々が復旧作業に追われていますが、この酷暑の中多くの人が熱中症で病院に搬送されています。




気温は30℃でも地面の温度は60~70℃
飼い主は地面からの距離はあるが、犬は地面に近いところにいます。
飼い主は靴を履いているが、犬は裸足、肉球をやけどする。
犬は人間のように汗はかきません。
人間のように体温のコントロールはできません。
熱中症の危険性大!炎天下の散歩は犬の虐待同然!
死んでしまいます。
陽が沈んでも路面のアスファルトの温度はしばらくは高い状態であり、よく確認することが必要です。
朝は必ず太陽が顔を出す早朝に、夜は太陽が沈んでからかつ路面の熱が冷めてから散歩してください。

追記:
炎天下に犬を散歩させている飼い主を見かけることがあります。
場所によっては車を停めて注意することもあります。
しかし、キケン!ということが解っていない無知な飼い主、飼い主の犬を見ると小型室内犬、おそらくペットショップで買ったと思われますが、買うときにペットショップでは飼い方についての説明をしているのでしょうか・・・儲け主義のペットショップ?
犬は舌を出してハアハア!、とても疲れた顔つき、可哀想で観ていられない状態、このような飼い主は飼う(買う)資格無し


気温は30℃でも車内の温度は60~70℃
車内にエアコンをつけていない限り、急激に温度が上昇します。
熱中症の危険性大!炎天下に社内にペットを残していくことは虐待同然!
今までこのような状態で死んでしまった事件が多発しています。
飼い主はよく自覚すること。



飼っている犬の周りに日陰もなく日差しが直撃、炎天下の中で犬は熱中症になりそのまま時間が経過すれば死んでしまします。
飼い主はこのことを良く自覚し、エアコンのある屋内へ入れてください。

無知な飼い主、飼い主の認識不足がペットを不幸な可哀想な状態にさせてしまいます。
ペットを家族だという意識をもって飼う、それが飼い主の務めです。
また、このような状態を目撃した方は、直接飼い主に注意・指導するか、そこまでできない方は行政機関・動物愛護ボランティアへ直ちに連絡してください!

このような酷暑環境の中、野良犬・猫はどうしているのでしょう・・・
日陰の草むらに身を寄せてなんとか暑さを凌いでいます。
無知な人間より賢いと思いませんか。


どんなに酷い動物虐待でも「初犯は執行猶予」の現実

2018-07-22 05:41:43 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

どんなに酷い動物虐待でも「初犯は執行猶予」の現実・・・
「厳罰化」に向けたハードルとは

2018年7月16日(月) 弁護士ドットコム

昨年、元税理士の男性が、野良猫に熱湯をかけたり、バーナーであぶったりするなど、虐待を加えて、13匹を殺傷した事件が明るみになった。
この事件を受けて、今年予定されている動物愛護法の改正をめぐっては、「虐待の厳罰化」をもとめる声が強まっている。
動物保護に関心のある市民の間では、法律のありかたにも関心が高まりつつあり、こうした中で、動物愛護法について勉強する会が6月30日、東京都内で開かれた。
主催は、犬猫の殺処分ゼロをめざしている一般財団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」。
講師として登壇した島昭宏弁護士は、厳罰化について「動物と共生していくことが、人間社会をより良いものにする、ということをもっとうまく説明できるよう、議論を繰り返しながら、国民意識を高めていくこと必要だ」と話した。


島昭宏弁護士

●現行法上、動物虐待事件は「執行猶予」がつけられる
現行法では、動物虐待について、次のような罰則が定められている。
「愛護動物をみだりに殺し、または傷つけた者は、2年以下の懲役または200万円以下の罰金に処する」(動物愛護法44条1項)
一方、刑法では、3年以下の懲役の場合、「執行猶予をつけることができる」とされている(刑法25条)。
そのため、元税理士の事件では、わかっているだけで13匹の猫が殺傷されたが、執行猶予付きの有罪判決(懲役1年10カ月・執行猶予4年)となってしまった。
島弁護士は「どんなに動物を虐待しようが、上限は2年以下。どんなにひどい事件でも、(初犯ならば)執行猶予の対象になってしまう。何度も何度も繰り返さない限り、実刑はないということだ」と説明した。

●「保護法益」をとらえなおす必要がある
元税理士の事件をめぐっては、実刑をのぞむ署名もたくさん集まっていた。
それゆえに、この事件を受けて、厳罰化をうったえる声がさらに強まった。
島弁護士によると、厳罰化にはハードルがあるという。
その一つが「保護法益」(ある特定の行為を規制することによって保護される利益のこと)だ。
「何を守るか」によって、その罰則は「どの程度であるべきか」が決まってくる。
動物愛護法の目的は、(1)国民の間に動物を愛護する気風を招来し、生命尊重、友愛及び平和の情操の涵養に資すること、(2)動物による人の生命、身体及び財産に対する侵害を防止すること――とされている。
この目的から、動物虐待の保護法益は「動物の生命・身体の安全」そのものではない。
自分のペットを虐待しても罪に問われることから、「財産犯」(人の財産を侵害する犯罪)でなく、公然性(不特定多数が見えること)がもとめられていないため、「風俗犯」(社会の風俗を乱す犯罪)でもない。
一般的に、保護法益は「動物の愛護管理の良俗」と考えられている。
厳罰化にあたっては、この保護法益をとらえなおす必要が出てくるという。

●「器物損壊罪と比較する議論がまちがっている」
また、刑法には「器物損壊」があり、「他人の物を損壊し、または傷害した者は、3年以下の懲役または30円以下の罰金若しくは科料に処する」(同261条)と定められている。
動物は「モノ」とされていることから、動物虐待の罰則も「器物損壊罪を基準にすべき」という考え方もある。
しかし、島弁護士は「器物損壊罪と比較する議論そのものが、まちがっている」と指摘したうえで、次のように話した。
「ただ、『動物は命があるものだから』というだけでおしすすめて、厳罰化するのは難しい。『動物と共生していくことが、人間社会をより良いものにする』ということをもっとうまく説明できるよう、議論を深めていくことが大事だ。そして、国民の感覚や関心が高まると、もっと(厳罰化に)近づいていくことになる」(島弁護士)

●「生き物苦手板」の問題が深刻になっている
ネット上には、動物虐待の動画・画像を投稿している人たちが一部に存在している。
とくに、ネット掲示板「5ちゃんねる」(旧2ちゃんねる)の「生き物苦手板」は、目を覆いたくなるようなひどい状況となっており、深刻な問題となっている。
元税理士も、この「生き物苦手板」に投稿していたとされており、ほかの人たちの書き込みに煽られるうちに、どんどん犯行がエスカレートしていったとされている。
こうした動物虐待動画の投稿等についても、一部で「罪に問うべきだ」という意見があがっている。
島弁護士は「新しい犯罪類型として、深刻になってきている。ほかの犯罪にも、つながっていく問題だ。煽られて、その人の犯罪がどんどんエスカレートしていき、もっと社会に広がっていく」「ただちに手を打たないといけない」と危機感を募らせた。
動物愛護法の違反ではなく、インターネット犯罪としてとらえたうえで、「『公然性』とおこなわれた場合は、そうでない場合よりも、法益侵害が直接的だから、罰則を重くする、という理屈が成り立つ」と話していた。