動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

路上で轢かれた犬のそばを離れようとしない4頭に心打たれる(中国)

2018-01-31 06:04:26 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

路上で轢かれた犬のそばを離れようとしない4頭に心打たれる(中国)

2018年1月29日(月) Techinsight


轢かれて死んだ犬のそばから動こうとしない4頭の犬(画像は『Mirror 2018年1月26日付「Loyal dogs guard dead body of their friend after it was hit and killed on a busy road」(Image: AsiaWire)』のスクリーンショット)

中国で野良犬の集団が道路を渡ろうとした際に、1頭だけ轢かれてしまうという出来事が起こった。
通行人がその時の様子を撮影した動画が『人民日報』に投稿され拡散したが、わずか12秒の動画には心打たれるものがあり、ネット上では多数のコメントが寄せられた。
英メディア『The Sun』『Mirror』などが伝えている。

1月19日、中国北西部の甘粛省蘭州市で、一緒に道路を渡ろうとした5頭の野良犬のうち、1頭の白い犬が不幸にも走ってきた車に轢かれてしまった。
道路の真ん中で痛みに声をあげる仲間に気付いた4頭は、犬が倒れている場所へと戻った。
轢かれて動けなくなった仲間の周りを守るかのように4頭が座り、身動き一つしない様子が動画に収められている。
その真横を至近距離で車が走行するも、犬たちは頑として動かない。
目撃者のひとりは「4頭はなぜ仲間がこんな状態になっているのか理解していないようだ。だから轢かれた犬の周りに集まり、守るようにしてその犬が起き上がるのを待っているように見えた」と話している。
しかしその犬は息絶えてしまったようだ。
それでも4頭は道路の真ん中から動こうとはしなかった。
この動画から犬同士の仲間への強い忠誠心と憐れむ心を垣間見たネットユーザーからは、このような声があがった。
「人間も犬みたいに思いやりがあればいいのに。」
「動物だって命あるものなのに、こんなふうにひき逃げして置き去りにするなんて酷い。」
「いかに人間が残酷になれるかをこの動画は示している。」
「犬が私たち人間に忠誠心と憐れみの心を教えてくれている気がする。」
「かわいそうに。どうか安らかに。」
地元メディアによると、死んだ犬は後に通行人によって道路脇に運ばれたようだ。
それを見た4頭の犬も、ようやく道路から移動したという。
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)


バーニーズに会いました!

2018-01-30 06:16:52 | 催し物・行事・イベント

1月20日(土)南越前町のイベント「荒波フェスタ」で大型犬「バーニーズ」に会いました。

会場に着くと入り口前で大型犬の姿が見えました。
近寄って飼い主さんにお聞きしたところ、「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」という種類の犬とおっしゃられました。
写真撮影のお願いをしました。
飼い主さんの指示のもと、お利口にポーズをとってくれました。



とても穏やかな性格で飼いたくなってきました。


会場を後にし駐車場に行くところです。
飼い主さんと一緒に歩いていると大きさがわかりますね。

「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」
通称はバーニーズ。
略称はBMD。
別名はベルナー・ゼネンフント、バーニーズ・キャトル・ドッグ。
スイス原産のマウンテンドッグ4犬種のうちの1種。
他の3種はグレーター・スイス・マウンテン・ドッグエントレブッハー・マウンテン・ドッグEntlebucher Mountain Dog)、アッペンツェラー・キャトル・ドッグ

歴史
およそ2000年以上も前から、アルプスの厳しい気候の中で、牧畜犬、護衛犬としてだけではなく、ミルクや乳製品、農産物などの輸送・運搬の際に荷車を引くなどの仕事をしていた古い犬種。
名前は原産地ベルン市にちなんでつけられたもので、山岳地での活動に耐えられる犬という意味。
スイスではベルナー・ゼネンフント(ベルンの山犬)と呼ばれている。
ベルンの英語読みから「バーニーズ」と呼ばれるようになった。
祖先犬は、ローマ帝国がスイス侵攻時に連れてきたマスティフ種といわれる。
生活地が限定的だったため地犬との交配が比較的少なくてすみ、シンボルの長く美しい被毛を維持できたと思われる。

外観
体高 雄 64-67cm 雌 58-66cm
体重 雄 41-54kg  雌 32-45kg
被毛 漆黒の長毛。つやのある鮮やかな毛色が特徴的。
   ダブルコートで白・茶・黒のトライカラー。
四肢、頬、目の上、と胸に赤褐色のリッチタン・マーキングがある。
あらゆるマーキングは左右対称で、胸部はホワイトのマーキング。
被毛は2歳をすぎた辺りからウエーブが安定してくる。
耳が垂れている。
マズルが短い。

性格
温和で優しく従順。攻撃性は無いと言われているが実際には飼い主以外には襲い掛かる事がある。
 (この犬種に限らず犬は必ず紐につなぐべきである。2014年には福岡県で重症事故2件あり。2015年には和歌山県で飼い主が逮捕される事件あり)
人間を慕う気持ちが強く、人との触れ合いをとても喜ぶ。反面、寂しがり屋。
我慢強く落ち着きがある。
自身の頭で考えて行動できる臨機応変さを兼ね備えている。
夜中に人間がいない状態で番犬として用いられた名残のようだ。
生活の中においては人間の感情の機微を察知する。
子犬時代はやんちゃだが、2~3歳くらいになると落ち着いてくる。

飼育管理上の注意点
屋外飼育

スイス原産であるため寒い地方はもちろん、ある程度温暖な地方まで幅広く気候には順応できるが、夏場は熱中症の恐れがあるため、屋内飼育が望ましい。
人との触れ合いをとても喜ぶ犬で、飼育する場合は常に触れ合える場所で管理が必要。屋外に隔離してしまうのは精神的によくない。
屋内飼育
若い犬にはある程度のスペースが必要。遺伝により股関節が弱い場合が多々みられる為、室内がフローリングの場合にはじゅうたん等を敷き股関節に負担が掛からない様にする等の注意が必要。

健康上の注意点
股関節形成不全になりやすい。
暑さに弱いので、夏の散歩は涼しい時間帯に行う。
肥満になりやすい。肥満にさせてしまうと股関節に負担がかかり、股関節脱臼などになることがある。
耳が垂れているため耳垢がたまりやすいので定期的に耳掃除を行う。
被毛は普段なら週に1~2回、毛が抜ける時期は頻繁なブラッシングを行う。
胃捻転に比較的なりやすいため、食後は安静にさせる。
絶滅に瀕していた時期があり、少ない個体から数を増やしたため上記のような特定の病気や特徴が出やすい。

                                  以  上
※You Tubeには「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」に関する映像などが多数ありますので皆さんぜひご覧になってください。
 観ていると楽しいな~、癒されるな~、という気分になります。


イベント会場内には水仙娘さんがいらっしゃいました。



小型犬2匹を抱きながら水仙を受け取る飼い主さんの姿もありました。

今年は降雪により、水仙の満開時期1月上旬は雪に埋もれてしまってNGだったのですが、なんとかこの日は天候に恵まれ咲き誇る水仙を鑑賞することができました。
ラッキーでした。また来年の楽しみですね。
梨子ケ平より



盲導犬と一緒にお勤め

2018-01-29 06:14:40 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

盲導犬と一緒にお勤め 心強い相棒と快適通勤「理解深まってほしい」

2018年1月28日(日) 河北新報


福島県庁の職場で鈴木さんの仕事を見守るエナ

雌のラブラドールレトリバー「エナ」は福島県庁に通う初めての盲導犬だ。
職員研修課の鈴木祐花さん(27)のパートナーで、研修会場などにも共に出掛ける。

鈴木さんは「通勤が快適になった。盲導犬への理解が深まってほしい」と期待する。

福島市内の自宅から徒歩約20分。
エナは鈴木さんと県庁に出勤する。
1階の障害者用トイレに立ち寄ってから階段で2階へ。
職員研修課の鈴木さんの机の横でじっとしている。
エナが鈴木さんのパートナーとなり、県庁に通い始めたのは2016年10月。
職員研修課では「居て当たり前」の存在。
鈴木さんが企画に携わるダイバーシティー(多様性)関連などの研修会場でも一緒だ。
鈴木さんは生まれつき視力が弱く、小学4年の頃から右目は光を感じる程度、左目は全く見えなくなった。大阪府内の大学を卒業。
福島県が初導入した点字試験に合格し、13年春に県職員となった。
3年前、二本松市の実家を離れて福島市で1人暮らしを始めた頃、盲導犬との歩行体験に参加した。
驚くほどスムーズに歩けた。
「利用したい」と決断した。
日本盲導犬協会の仙台訓練センター(仙台市青葉区)で1カ月間、エナと共同生活の訓練を受け、互いにパートナーとなった。
白杖(はくじょう)に頼っていた暮らしは大きく変わった。
道路脇に停車中の車や段差への恐怖が減り、行動範囲が拡大した。
「以前は通勤だけで疲れてしまった。エナのおかげでスーパーやカラオケにも気兼ねなく行ける」
 職場も受け入れに協力した。
事前に開いた勉強会では実際に盲導犬に来てもらい、「むやみに触れない」「食べ物を与えない」といった注意点を学んだ。
職員研修課副課長の大野隆一さん(53)は「抵抗なくエナを迎えられた」と話す。
日本盲人社会福祉施設協議会によると、全国で活躍する盲導犬は951頭(昨年3月末時点)で東北は75頭。全国盲導犬施設連合会は約3000人が盲導犬を必要としていると推計する。
「今まで諦めていたこともエナと一緒なら『何とかなるかな』と思える」と鈴木さん。
上司の大野さんは「(職場などで)盲導犬がいることが当たり前になっていくといい」と語る。


ゴミ置場にゴミと同じ様に捨てられた命

2018-01-28 06:05:18 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ゴミ置場にゴミと同じ様に捨てられた命

2018年1月15日(月) わんちゃんホンポ

犬も人と同じように歳をとり病気になり最期の時を迎えます。
命があるものなら当たり前の事ですが、それを解らない人もいます。
身勝手な飼い主にゴミ置場に捨てられたワンちゃんと、その子の飼い主に7日間しかなれなかった飼い主さんのお話です。

クリスマスイブに保護されたノエル君


この時期になると思い出す子がいます。
私が動物看護師として働いている時に出会った「ノエル君」です。
ノエル君と会ったのはクリスマスの前日12月24日のイブの日でした。
お家で飼っているワンちゃんのお散歩に出掛けていた飼い主さんは、いつも漁港のゴミ置場の前を通ります。不法投棄されたゴミが山積みになっているゴミ置場に、不自然に裏返しになった段ボールを見つけました。
いつもなら通り過ぎるワンちゃんが何故か立ち止まり、臭いを嗅いでその場から離れません。
変に思った飼い主さんは崩れかけている段ボールを覗くと、ピンクのキャリーケースが見えました。
気になった飼い主さんは勇気を出して段ボールを破ってみると・・・キャリーの中にはガリガリに痩せたダックスがいました。
最初は亡くなっているのかと思いましたが、よくみるとお腹がかすかに動いています。
急いで段ボールを外しキャリーから犬を出してあげると、顔を上げ衰弱した体で一生懸命尻尾を振っています。
まるで「助けて。」と言っているみたいだったそうです。

回復は望めない


元々犬が大好きで、お家で飼っているのもダックスだった事もあり見捨てる事は出来ませんでした。
すぐに私が勤めている動物病院にやってきました。
来院した時には、体温は測れないほど低くく痩せてあばらが浮き出ていました。
貧血もひどく、歯茎の色は真っ白でひどい脱水もありました。
すぐに体を温め、少量血液を抜き検査すると末期の腎不全で腎臓の数値が測りきれなくなるほどあがっていました。
見た目から10歳以上の高齢の男の子で、かすかにある意識で私達に尻尾を振る姿が余計に悲しく涙が出そうになりました。
10年以上も一緒に暮らしてきたのに、歳をとり病気になったらゴミのように捨てる。それも段ボールで隠すように・・・。
許せませんでした。
何故こんな酷いことが出来るのか、同じ人間として恥ずかしくなりました。
保護された飼い主さんに先生から病状についてお話ししました。
「もう回復する事は難しく、治療してもお金がかかるだけで対処療法しかない。どこまで治療を希望されますか。」と聞きました。

最初悩んでいた飼い主さんでしたが覚悟を決めたのか「この子は尻尾を振ってまだ生きたいと言っています。無理のない範囲で治療し、最後は私が看取ります。実はもう名前を決めていてクリスマスだしノエルにようと思って。」と言ってくれました。
その言葉に先生も納得し、入院はさせず無理のない範囲で治療を行いました。
お家ではしっかりと保温してもらい、ほとんど食べる事も飲む事も出来ないノエル君は毎日点滴と注射をしました。
保護されて7日後の12月31日朝。
飼い主さんに見守られながら、暖かい毛布に包まれて亡くなりました。
新しい年を迎える事は出来ませんでしたが、あの状態でよく7日間も頑張ったなと思いました。

この子の生まれてきた意味


保護された時、私はこの子は幸せだったのか?この子が生きてきた意味はあるのか?と考えました。
病気になって一番辛い時に飼い主にゴミのように捨てられて、こんなに酷い想いをするぐらいなら生まれてこない方が良かったんじゃないかと思う事もありました。
でも亡くなった後飼い主さんが挨拶に来られた時「短い時間でも楽しかった。少しお水を飲んでくれただけで嬉しかったし、動かない体で私を探して頭を動かす姿に幸せを感じました。」と言う言葉に私は一気に救われた気がしました。
ノエル君はきっとどのワンちゃんよりも幸せな7日間を過ごし、飼い主さんもたった7日間しか飼い主になれなかったけど、この7日間は誰よりも幸福で暖かい時間を過ごしました。
それが答えだと思います。
今でも私はノエル君を忘れる事が出来ません。
忘れない事が私に出来るノエル君が生きてきた意味でもあると思うからです。

最後に


いつまでたっても動物を捨てる人はいなくなりません。
お金がないから治療出来ない。
面倒をみれない。どうしよう。
無責任な飼い主さんはよくいいます。
この仕事をしていて思うのは、もう少し命を飼うと言う事に責任をもってほしいと思います。
私達と同じように犬は生きています。
私達と同じように歳をとり病気になります。
その時、壊れたおもちゃのように捨てれば終わりですか?と聞いてみたいです。
必ず生きていれば歳をとり病気になり面倒をみなくてはいけない時がきます。
お金も時間もかかります。
簡単な事ではありません。
弱っていく姿に心が折れそうになったり、時には投げ出したくなる事もあります。
それでも自分が預かった命を最後まで見届ける責任を負う事。
それが「犬を飼う」という事だと思います。


高野山の案内犬ゴン

2018-01-27 06:07:21 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

案内犬ゴン 金のおしゃれ(和歌山)

2018年1月15日(月) 朝日新聞


金色の装飾がついた「高野山案内犬ゴンの碑」=九度山町慈尊院

高野山への町石道の出発点にある世界遺産の慈尊院(九度山町)で、かつて参詣(さんけい)者の道案内をしていた犬のゴンの石像が、金色の羽織と金色の背景の板で飾られている。
寺によると、ゴンは1980年代後半から慈尊院あたりに住み着いた元野良犬で、参詣者の道案内をするように慈尊院から高野山上まで通い、「お大師さんの犬」などと親しまれたが、2002年に息を引き取った。
その後、「高野山案内犬ゴンの碑」が境内の弘法大師像の横に建てられた。
今年が戌(いぬ)年ということで金色の飾りを付けることになったといい、安念清邦住職は、これからも訪れる人にゴンの話をし続けていきたい、としている。
(鈴木芳美)



【看板犬探訪】真田丸の舞台・九度山に実在した高野山の案内犬ゴン
(抜粋)
Petomorrow



NHK大河ドラマ『真田丸』の舞台として注目を浴びた和歌山県の北部に位置する山あいの町、九度山町(くどやまちょう)。
弘法大師(空海)が開いた聖地とし名高い高野山の玄関口として知られるほか、弘法大師の母公のお寺・慈尊院があることでも有名だ。
そんな慈尊院の境内に、1匹の犬の碑があるのをご存知だろうか。
「高野山の案内犬ゴン」として活躍した伝説の白い犬の碑だ。


「高野山の案内犬ゴン」とは、その名のとおり高野山の参詣者を案内していたことからその呼び名がつけられたのだが、そのエピソードはまさに不思議そのもの。
元々野良犬だったゴンが慈尊院付近に姿を現しはじめたのは昭和60年代の頃。
お寺の鐘の音から連想し名付けられたゴンは、誰に教わることもなく、高野山の玄関口である九度山駅に降り立った参詣者を慈尊院まで道案内。
これを繰り返していくことで、いつしか慈尊院に住みつくようになっていったのだが、実は、ゴンの道案内にはまだまだ続きがあったのだ。

「ある日のこと、高野山から『参詣者の方々が犬に案内されてましたよ』という連絡をもらってびっくりしたんです。なにせ慈尊院から高野山までは20km以上、人間の足で7〜8時間はかかりますからね。私はお寺にいるので、普段はゴンの行き先を把握できませんでした。多くの方々の体験談によって知ることができたのです」(慈尊院・安念清邦住職)




なんと、九度山駅から慈尊院までだけではなく、慈尊院から高野山までも参詣者を案内していたのだ。
しかもその後も、ゴンが慈尊院に住んでいると知った参詣者から「高野山までの道のりをゴンに案内してもらった」というエピソードが数多く寄せられた。
中には、「ご飯をあげようとしても欲しがらない」「途中で休憩すると一緒に待ってくれる」などの話も出てきたという。
まるで、高野山まで無事に案内するのが私の役目、と言わんばかりのエピソードだ。
しかも、約1200年前の弘法大師の時代にも高野山の案内犬が存在していた、という伝説があることから「弘法大師の案内犬の再来・生まれ変わり」「お大師さんの犬」などと言われ親しまれてきたという。

そんなゴンは、弘法大師の母公の命日でもある2002年6月5日に息を引き取った。
その死を惜しみ「高野山の案内犬ゴン」の碑が慈尊院の境内に建立されたというわけだ。

このゴンの話は、今もなお語り継がれており、感銘を受けた多くの人がゴンをテーマにした作品を手がけている。
『高野山の案内犬ゴンの歌』を制作したミュージシャン・ラジオパーソナリティのバンディ石田さんもそのひとりだ。




多くの人の心に生き続けている高野山の案内犬ゴン。
九度山に足を運んだ際は、ぜひ慈尊院のゴンの碑にも立ち寄ってほしい。
取材・文/編集部




You Tube https://www.youtube.com/watch?v=llPri7Njgr0


福井県内保護収容犬

2018-01-26 16:03:30 | 保護・収容動物のお知らせ

福井県嶺北の丹南健康福祉センターに4匹の子犬が保護・収容されています。
既に当ブログの1月14日、19日に掲載しておりますが、同じ越前町厨付近で子犬が保護・収容されており子犬が多数います。
センターでは2月3日(土)に譲渡会が行われます。
皆様のご協力お願いします!

【確認・連絡先】
丹南健康福祉センター内(鯖江市水落町1丁目2-25)
Tel.0778-42-6018 ふくい動物愛護管理支援センター協会


【丹南健康福祉センター】

収容日:1月22日
保護場所:
越前町厨付近
種類:雑種
性別・体格:オス・子犬
毛:黒白・短毛
公示期間:1月25日


収容日:1月22日

保護場所:
越前町厨付近
種類:雑種
性別・体格:メス・子犬
毛:黒白・短毛
公示期間:1月25日


収容日:1月23日

保護場所:
越前町厨付近
種類:雑種
性別・体格:オス・子犬
毛:茶白黒・短毛
公示期間:1月26日


収容日:1月23日

保護場所:
越前町厨付近
種類:雑種
性別・体格:メス・子犬
毛:茶白・短毛
公示期間:1月26日


全国の犬像をめぐる 忠犬物語45話

2018-01-26 06:04:26 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

全国の犬像をめぐる 忠犬物語45話

青弓社(SEIKYUSYA)

忠犬はハチ公だけではない。雪崩から主人を救った新潟の忠犬タマ公、小樽の消防犬ぶん公、東京のチロリ、郡上の盲導犬サーブ、松山の目が見えない犬ダン、筑後の羽が生えた羽犬……。
全国各地の忠犬・愛犬の像約60体をたずね歩き、カラー写真と来歴で顕彰する。
江戸時代の「魔物を退治してくれた犬」や「自分を犠牲にして主人を助けた犬」「主人のかわりにお伊勢参りをした犬」をはじめ、現代では、渋谷の忠犬ハチ公、雪崩から主人を救った新潟の忠犬タマ公、小樽の消防犬ぶん公、日本初のセラピードッグとして活躍した東京のチロリの記念碑、岐阜県・愛知県の主人を守るために交通事故で片足を失った盲導犬サーブ、愛媛県松山市の道徳の教材にも取り上げられた盲目犬ダンの像など、全国各地の忠犬・愛犬の像約60体を紹介する。
ほかにも、山形県鶴岡市で伝説のめっけ(滅怪)犬を祀る「大山犬祭り」など、愛犬と人間の関係性を伝える動物や自然との逸話や日本独特の供養の文化、静岡県磐田市の「しっぺい」や奈良県王子町の「雪丸」、長野県駒ケ根市の「スーパー太郎」などの地元の物語から生まれたキャラクターも写真と文章で描き出す。



著作者:青柳 健二
出版社:青弓社
定 価:1800円+税
発売日:2017年04月24日
A5判  184ページ 並製

目次
はじめに
第1話 北海道小樽市 消防犬ぶん公
第2話 北海道南富良野町 幾寅峠ハチ公之碑
第3話 秋田県大館市 老犬神社の忠犬シロ
第4話 秋田県大館市 秋田犬の里
第5話 山形県鶴岡市 大山犬祭り
第6話 山形県高畠町 犬の宮・猫の宮
第7話 福島県会津若松市 酒井隊士と愛犬クマの像
第8話 福島県須賀川市 市原家の代参犬シロの犬塚
第9話 群馬県太田市 救命犬之像
第10話 群馬県長野原町 犬塚の跡碑
第11話 茨城県北茨城市 忠犬ジョン之碑
第12話 千葉県銚子市 犬吠埼と犬岩
第13話 千葉県君津市 久留里城址の和犬像
第14話 千葉県南房総市 『南総里見八犬伝』の里
第15話 埼玉県秩父市 三峯神社のお犬さまの像
第16話 東京都千代田区 ビルの番犬の甲斐犬像
第17話 東京都千代田区 靖国神社の軍犬慰霊像
第18話 東京都台東区 落語『元犬』像
第19話 東京都中野区 お囲い御用屋敷跡
第20話 東京都台東区 西郷隆盛と愛犬の像
第21話 東京都墨田区 は組新吉の唐犬八之塚
第22話 東京都中央区 名犬チロリ記念碑
第23話 東京都&大阪府 樺太犬の像
第24話 東京都&三重県 忠犬ハチ公と上野英三郎博士像
第25話 東京都港区 乙女と盲導犬の像
第26話 長野県駒ヶ根市 光前寺の霊犬早太郎
第27話 新潟県新潟市&五泉市 忠犬タマ公像
第28話 静岡県三島市 圓明寺の孝行犬
第29話 静岡県磐田市 しっぺい太郎の像
第30話 愛知県名古屋市&岐阜県郡上市 盲導犬サーブ像
第31話 三重県伊勢市 おかげ犬の像
第32話 京都府与謝野町 麻呂子親王の白犬
第33話 奈良県王寺町 聖徳太子の雪丸塚
第34話 和歌山県九度山町 高野山の案内犬ゴンの碑
第35話 兵庫県尼崎市&東京都板橋区 警察犬アルフ号の像と墓
第36話 岡山県岡山市 桃太郎の像
第37話 香川県琴平町 こんぴら狗の像
第38話 香川県善通寺市 犬塚ところころの像
第39話 徳島県阿波市 犬墓大師堂の義犬塚
第40話 徳島県徳島市 モラエスと犬の像
第41話 愛媛県松山市 目の見えない犬ダンの像
第42話 福岡県筑後市 羽犬の像
第43話 大分県九重町 ガイド犬・平治の像
第44話 長崎県大村市 義犬華丸像
第45話 鹿児島県薩摩川内市 西郷どんのツンの像
引用・参考文献一覧
おわりに

青柳 健二(アオヤギ ケンジ)
958年、山形県生まれ。山形大学工学部卒、写真家。メコン川、中国雲南省、アジアの米などをテーマにしたのち、1999年から「日本の棚田百選」の撮影を始め、全国で棚田の写真展を開催する。2006年、棚田学会賞を受賞。2016年、認定心理士の資格を取得。著書に『棚田を歩けば』(福音館書店)、『アジアの棚田日本の棚田――オリザを旅する』(平凡社)、『日本の棚田百選――米も風景もおいしい私たちの「文化遺産」』(小学館)、『メコンを流れる』『メコン河――アジアの流れをゆく』(ともにNTT出版)、共著に『花咲う――被災地の櫻と復興』(廣済堂出版)、『復活への記憶 東北ふるさとのアルバム』(マガジンハウス)など。2013年から「旧暦棚田ごよみ」(NPO法人棚田ネットワーク)を毎年発行。


人獣共通感染症で死亡例 広がる動揺

2018-01-25 06:11:17 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

人獣共通感染症で死亡例 広がる動揺

2018年1月17日(水) 産経新聞


ペット由来の主な感染症(写真:産経新聞)

■「動物と適度な距離を」 専門家、飼い主に注意促す
犬や猫などから人間にうつるとされる人獣共通感染症「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」で国内初の死亡例が発覚し、ペットの飼い主らに動揺が広がっている。
亡くなった福岡県の60代女性は猫の餌やりからの感染が疑われた。
ペットや野良猫から人間にうつる病気は多く、専門家は「動物とは適度な距離を保って」と呼びかける。

「近所の野良猫は大丈夫か」。
飲食店が多く、ネズミ対策として多くの野良猫がいる東京都台東区の保健所には16日、区民からそんな問い合わせが寄せられた。
同区ではボランティアが野良猫の不妊去勢手術や餌やりを行い、「地域猫」として見守りを続ける。
過去にはボランティアが猫にかまれ、その後、傷が悪化した例もあった。
台東保健所は「今回の感染症に限らず、動物からの感染症の対策は重要だ。ボランティア向けに講習会を開き、糞(ふん)を片付けるなどの防止策を伝えている」という。
加藤勝信厚生労働相はこの日の会見で「過度に懸念をあおってはいけないが、必要な情報をしっかり提供していく」と強調した。

国立感染症研究所によると、平成29年11月末までに報告されているコリネバクテリウム・ウルセランス感染症の感染例は25件。
多くはペットとして猫や犬を飼っていたり、野良猫に餌をやったりするなど動物との接触があった。
動物から人間にうつる感染症は多いが、ペットの数や室内飼いの増加によりペットから人への感染は増加傾向という。
山口大共同獣医学部の前田健教授は「狂犬病がなくなった日本では、動物にかまれることの危険性が忘れられている」と指摘する。
犬や猫の多くが持つパスツレラ菌は、犬や猫には無症状だが、かまれたり引っかかれたりして人間が感染すると肺炎や髄膜炎を起こし死亡することもある。
多くの動物がもつ寄生虫「トキソプラズマ」は妊婦が初めて感染すると、胎児に障害が出る恐れがある。
麻布大獣医学部の宇根有美教授は「飼い主は動物自体の健康管理をしっかりしてほしい」と話す。
「家族関係が希薄になる中、ペットと人との距離感が近くなっている」と指摘する日本大医学部の荒島康友助教は「唾液など動物の体液は感染源だ」として、口移しで餌をやったり同じ布団で寝たりするなどの過剰な接触は避けるよう注意を促している。(道丸摩耶)


ネコノミクスの影に隠れる捨て猫問題

2018-01-24 06:11:46 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ネコノミクスの影に隠れる捨て猫問題
 中には支援ボランティアの活動場所を選んで捨てていく不届き者も

2018年1月16日(火) キャリコネ



一般社団法人ペットフード協会が2017年1月に発表した「平成28年全国犬猫飼育実態調査結果」というデータがある。
これによると、犬が987万8000頭、猫は984万7000頭、合わせて1972万5000頭にも上る。
(文:松本ミゾレ)

特に猫の飼育頭数が伸びていて、ここ数年は右肩上がり。
最近ではこの猫ブームを"ネコノミクス"なんて呼んでいる。
あと数年もすれば、猫がペットの代名詞になる可能性が高い。
しかし、これら多くの飼い猫全てが、本当に適正な飼育環境下にあるのかといえば、残念ながらそうとは言えない。

地域猫は元々人間に飼われていた猫たち 放置すれば生態系に影響
あなたもしばしばテレビやネットニュースで目にするだろうが、世間には飼い猫の世話が行き届かず、繁殖も止められずに飼育崩壊を引き起こしてしまう無責任な飼い主も多い。
多頭飼育崩壊は非常に悲惨だ。
食事も満足にあたえられず、無尽蔵に繁殖し、怪我や病気も放置され、体力のない猫から死んでいく。
飼育途中で飽きてしまい、捨ててしまう愚かな飼い主もいる。
そしてこういう飼育放棄をする連中の中には、無責任にも、他に多くの猫が暮らしているコミュニティを選んで猫を捨てる人もよくいる。
僕はここ2年ほど、特定の地域に住み着き、飼い主のいない猫、いわゆる地域猫の生活を個人的に追っている。
地域猫は、ボランティアの人たちから体調管理や食事の世話などを受けて、大抵は自然公園なんかで静かに暮らしている。
見かける猫の毛色は実に様々だが、いずれも元々そこにいたわけではなく、人間によって捨てられてしまった猫ばかりだ。
そのまま放置していれば次々に繁殖し、衛生面でも悪影響を及ぼしてしまう。
また、別の動物が襲われる可能性も上がる。
無責任な人々がペットの猫を捨ててしまうことによって、捨て猫が生態系に影響を与えてしまう。
これは実に悲しいことだ。
しかしこれは当然猫が悪いわけではない。
自分たちが好き好んで迎え入れておきながら、一方的に捨ててしまう人間が悪いのである。

飼う前に飼い主の資質があるか検討し、飼ったなら責任を持って大切にして
ところで、地域猫を見守るボランティアの人々というのは、地域猫が暮らしているコミュニティに数人から数十人ほどいることが多い。
中高年が多いが最近は若い猫好きの人もいて、自費でご飯を用意したり、猫の排泄で汚れる公園の掃除をしたり、誰かが置きっぱなしにした、アリがたかる猫の餌を処分している。
雨の日も風の日も、それこそ春夏秋冬365日、毎日のように地域猫の様子を見守っているのだから、誰にでもできることではない。
自治体によっては、野良猫は無料で引き受ける病院もあるが、避妊にはお金がかかる。
具合の悪い猫の診察代だってボランティアの自腹だ。
猫を捨てた連中は、自分の不始末を、捨てた猫がその一生を終えるまでに見ず知らずの善意の他人に肩代わりさせ続けているわけだが、きっとそんなこと思いもしないだろう。
なんせ、猫を捨てたらその後どうなるかすら考えようとしない人々なのだから。
笑えないことに、地域猫とボランティアの関係性を知った者の中には「あ、じゃああそこに捨てればいいか」とばかりに猫を放置する奴までいる。
するとボランティアの人たちはその新入りを苦労して捕獲し、病院で検査をしてもらい、避妊を施し、その子が死ぬまで世話をし続ける。こんな不条理って許されるのだろうか。
日本人はブームに弱い。
かつて消費者金融のCMの影響で小型犬が人気になったことがあるが、そのブームが過ぎれば捨てられ、殺処分される犬の数も相当なものだった。
自分がペットの飼い主の資質があるかどうかより先に、欲しいか欲しくないかでペットを迎え入れてしまうのが、この国の人たちの困ったところだ。
2016年度の殺処分数は犬が1万424頭、猫は4万5574頭。
ペットブームの影に、こういう数字が隠れている。
動物はおもちゃではなく家族だ。
せめて家に迎え入れたからには、一生涯大切にしてもらいたいと思う。


原発被災地で犬や猫を保護する元原発作業員 今も捨てられる動物たち

2018-01-23 06:11:30 | 東日本大震災

原発被災地で犬や猫を保護する元原発作業員 今も捨てられる動物たち

2018年1月21日(日) sippo(朝日新聞)


保護した秋田犬と赤間さん(太田康介撮影)

東日本大震災による福島第一原発事故から間もなく7年。
昨年春に一部の避難指示が解除された福島県双葉郡浪江町に、自宅を開放し、犬や猫の保護活動を続けている元原発作業員の赤間徹さん(54)を訪ねた。

「猫は全体で57匹、犬は22匹(12月の取材当時)。世話に明け暮れて、現在仕事はしていません」
浪江町加倉の国道114号沿いに、赤間さんの保護犬・保護猫“私設シェルター”がある。
赤間さんがかつて経営していた建設会社と、同じ敷地内にある自宅を、震災の後、動物たちに開放したのだ。
案内されて「赤間工業」と書かれた建物に入ると、猫がニャーッと出迎えてくれた。
会社で使っていたソファに、猫が2匹、3匹くつろいでいる。
どの猫もふくよかだ。
「15畳ほどのスペースですが、震災後に生まれた若猫から年齢不詳の老猫まで、この部屋にいるのは14匹。いろいろあったけれど、みな落ち着いて人懐こいですよ・・・」


猫シェルターで最長老の「一二三」を抱く赤間さん

大震災の日
2011年3月11日午後2時46分。
あの大地震が起きた時、赤間さんは福島第二原発にいた。
海のすぐ側、地下10メートルの所で、溶接の仕事をしていたのだ。
仲間と地上に上がり、裏道を車で走って自宅に戻ると、家がめちゃくちゃになり、犬が騒いでいた。
実はその頃も10数匹の犬を飼っていた。
「うちの子どもが通う小学校に捨てられた犬で、先生に『飼う人がいないと保健所にいく運命です』と相談されて。好きと言うか、可哀そうで、全部引き取った。女房が外で拾った『ビザンツ』という子猫もいて、当時も賑やかだったんです。そこへ震災が起きたからねえ」
赤間さん宅は海からは6キロ。
津波の心配はなく、家族も無事だったが、停電になっていた。
翌日、スピーカーで「(町西北部の津島に)避難するように」と町民に伝えられたが、赤間さんは家に留まって妻とともに、家の片づけと動物の世話をした。
3日目になると、逃げていた犬が表を歩くようになり、餌をあげ始めたという。
「震災4日目、(一時避難していた津島から)バスで二本松市に避難することになったが、犬は乗車できない。それで皆が放したわけですが、犬たちが一斉に住んでいた町に向かって群れをなして戻っていった。
チワワから大型犬まで道幅いっぱいになってダーッと・・・衝撃的でした」
その光景を目の当たりにした赤間さんは、1匹でも多く助けてあげようと思ったという。
約10日間で数十頭を保護したが、やがて約70キロ西に離れた郡山市に避難をせざるをえなくなった。
だが赤間さんの活動がそこで終わったわけではない。
その後、原発で仕事をしながら、浪江町に取り残された犬や猫の保護を続けたのだ。
「震災からの2年間は、F1(第一原発)とF2(第二原発)で仕事をしました。F1の2号機の燃料が入った場所に、初めてカメラを入れる作業をしたり・・・。夜中のうちに犬を保護して車に置いて、仕事が終わったら浪江の家に連れていくというのを繰り返しました」
赤間さんによれば、ほとんどの犬が保護された後に、猫がひょっこり姿を見せるようになったという。
2013年9月からは、浪江町の豊田動物病院の豊田正院長と猫のTNRを始めた。
地元の人が戻ってきた時、猫が増えていて困らないように のべ700匹の避妊去勢手術をし、ボランティアの手を借りながら、譲渡先を探した。
仙台市の空港から遠く離れた岡山県の猫カフェまで保護猫を送ったこともあった。


手作りのドッグランで遊ぶ保護犬(太田康介撮影)

浪江町に戻って保護活動
昨年3月末、避難指示が解除されたため、赤間さんは郡山市に家族を残し、1人で浪江町の自宅に戻って寝泊まりをするようになった。
「最近になって捨てられた犬や猫もいるんですよ」
棚の上にいた長毛猫の頭を撫でて、赤間さんがいう。
「このアイリスは昨年10月、事務所の外(餌を置いた捕獲器)にいました。べたべたな甘えん坊なので、人に飼われていたとしか思えない」
震災で犬や猫と別れて悲しむ人がいた一方、赤間さんがレスキューするのを見て、「人の飼っていた犬や猫になぜお金をかけられるのか」と不思議がる地元の人もいたという。
「被災者も動物への対応はそれぞれ。避難先でチワワを飼ったのに、新居を建てたら飼えないといって保健所に持ち込んだ人もいる。保健所とは震災時から情報交換をしているので、『赤間さんところ空いてる?』と相談され、犬を受け入れることもしばしばあります」
昨秋、自宅から少し離れた畑に大きなドッグランも手作りした。
シベリアン・ハスキーや秋田犬など大型犬を運動させるためだ。
ハスキーはまだ3歳、震災後にブリーダーに遺棄されて、保健所に収容されていた。
秋田犬は、2015年まで活動していた福島県動物救護本部(福島県、郡山市などが構成)の三春シェルターに最後まで残っていて赤間さんが譲り受けた。
「今も浪江町で保護活動をしているのは、自分と町職員の奥さんくらい。あとは他市や他県からいろいろな方が手伝いにきてくれます・・・地元の人が動物に関心を示さないのはさみしいですが、これからも自分に出来ることをしていきます」
赤間さんは3月まで原発事故の賠償金を受けとっているが、精神的苦痛を対象とした賠償金(月10万円)は、郡山から毎日往復2時間かけて通った際のガソリン代など保護活動にほとんど費やしたそうだ。
赤間さんにこの先の夢を尋ねると、「うちにいる犬や猫に新しい家族を見つけてあげたいね」と答えが返ってきた。
「飼い主とはぐれたり離れたりした過去を持つからこそ、あるいは人との生活を知らないからこそ、幸福にしたいと思い、自分なりの譲渡の条件を考えています。できれば家族がいて、健康を気遣って、すぐ動物病院に連れていってくれること。お年寄り(60歳過ぎ)の場合はサポートしてくれる人が必ず周囲にいてくれることが大事ですね」
ブログ「3.11レスキュー日誌」ではハンドルネーム「おやじ」として動物との日々を発信している赤間さん。
頼もしく献身的な動物たちの“父親”の活動は、まだまだ続く。

【写真特集】保護した犬猫と赤間さん