動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

「動物福祉(アニマルウェルフェア)を考える議員連盟」

2020-02-29 06:02:32 | 国・行政

「動物福祉(アニマルウェルフェア)を考える議員連盟」
 設立総会を超党派の呼びかけにより開催

2020年2月19日(水) 選挙ドットコム 小宮山泰子
https://go2senkyo.com/seijika/67700/posts/115236

19日、「動物福祉(アミマルウェルフェア)を考える議員連盟」設立総会を超党派の呼びかけにより開催。
会長に尾辻参議院議員、会長代行に生方衆議院議員、私も副会長に就任いたしました。
昨年、動物愛護管理法を改正しましたが、今後とも関連して取り組んでまいります。




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以下は、生方幸夫議員のFBより。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=2700118936690176&id=549802768388481&__tn__=-R

2月19日(水)【動物福祉(アニマルウェルフェア)を考える議員連盟を立ち上げました】
超党派の「動物福祉(アニマルウェルフェア)を考える議員連盟」を、今日立ち上げました。
議員24名と代理18名他、官庁、報道、関係団体の方など78名が参加しました。
先週の水曜日に佐藤教授をお招きして記念講演をして頂き、今日、正式に議連を立ち上げる運びとなりました。
議連の会長には尾辻秀久参議院議員になって頂き、私は会長代理になりました。
昨年、議員立法で「動物愛護法の改正」を行ったことは既に報告済みです。
法改正をする中で愛玩動物という枠内だけでは、動物全体を考えることは出来ないという思いを強くし、やはり枠を広げて動物福祉全体を考える議員連盟を作る必要があると考え、今日の設立に至りました。
環境省、厚労省、文科省、農水省から動物愛護について5分間ずつのレクを受けた後、少しの時間ですが、フリーの討論をしました。
この中で野生動物と環境破壊の問題、ペットの密輸問題、産業動物の処分の仕方について、災害時の動物のシェルター設置について、犬猫の食材化についての疑問、絶滅危惧種の保護についてなど、様々な問題が提議されました。
扱う範囲が広く、どうこれを動物福祉という枠内で取り扱っていくか、かなり大変な作業になるように感じました。
また、犬猫の殺処分を禁止する議員連盟ではアドバイザリーボードを作って、適宜、愛護団体などから意見を聞いてきました。
それに倣って、この議連でもアドバイザリーボードを作りたいと提案しました。
今後2週に一度くらい勉強会を重ねていく予定です。
この欄でもお知らせしますので、希望者は事務所まで問い合わせて下さい。

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以下は、あいさわ一郎議員のツイッターより。
https://twitter.com/ichiroaisawa/status/1230014437702037505

19日「#動物福祉(#アニマルウェルフェア)を考える議員連盟」設立総会。
私も早速入会。動物は人間と同様に生命を持ち苦痛を感じる存在であり、尊厳を持って取り扱われるべき存在です。
この観点から、動物が精神的・肉体的に健康で、幸福で環境とも調和していることを「動物福祉」と。頑張ります。

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以下は、PEACEさんのツイッターより。
https://twitter.com/animalsPEACEnet/status/1230186720051658752

動物福祉(アニマルウェルフェア)を考える議員連盟、設立集会を傍聴させていただきました。
去年の動物愛護法改正では畜産動物や実験動物の取扱についてなど積み残し課題もあったことを受け、生方幸夫議員の発案で、新たに今後の日本の動物福祉全体を考えるための議員連盟が立ち上がったものです。
初回を聞いて、集まった議員の関心は実に様々だと感じました。
正直、動物福祉で一本筋が通るのか不安に感じる部分もありますが、家庭動物に限らない議論ができる場が久しぶりにできたことになります。
爬虫類議連や水族館議連とも既に繋がっている様子なので、業界の意向がどう関与するのかも注視です。
集まっているのは動物福祉に関心のある議員であり、最終的にどこをめざすのかもまだまったくの白紙ベースです。
勉強会を積み上げていくとのことでした。




欧米先進国においては「動物福祉」というのが常識、日本は「動物愛護」にとどまっており議員連盟が「動物福祉」に目を向けることは非常に
良いことだと思っています。
ただ、今まで「・・・・議員連盟」とやらが設立されてもいつの間にか消滅?というのは非常に残念なこと、遊び半分ではなく継続して真剣にやっていくことを切に願います。
(BYぬくもり)


死んだ飼い犬を山に埋葬する老婆、法的に問題ない?

2020-02-28 05:53:45 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「誰にも迷惑かからないよ」
 死んだ飼い犬を山に埋葬する老婆、法的に問題ない?

2020年2月24日(月) 弁護士ドットコム


写真はイメージです(Green / PIXTA)

「ああ、もう長くはないんだな」。
首都圏の大学生ケンタさんは、田舎の祖母の家で、飼い犬(11歳)に久々に会って、そう感じた。
明らかに元気がなくなっていたからだ。
思い切って祖母に聞いてみると、「長くはないだろうね。また山に埋めにいくよ」と話していた。
ここでケンタさんは疑問を抱いた。
確かにこれまで、祖母は飼い犬が亡くなると、近くの山にいって、穴を掘って埋葬していたが、そんなことをしてもいいのだろうか。
祖母に聞くと、「人気のない場所だから誰にも迷惑はかからないし、大丈夫だよ」と話していたが、モヤモヤ感が残るという。
法的な問題について、石井一旭弁護士に聞いた。

◆法的には「ゴミ」と同じ位置付け
亡くなった犬は法的に「ゴミ」と同じ位置付けになるのか。
「動物は、法律上、『物』として扱われていることは広く知られるようになってきました。
ペットの遺骸についても同様で、『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』(廃棄物処理法)2条柱書には、ゴミ・粗大ゴミ等と並んで『動物の死体』が『廃棄物』として挙げられています。つまり、飼い主の心情的にはともかく、法的にはいわゆる『ゴミ』と同じ位置づけになります」

◆廃棄物処理法に従った処理に
山のような公共の場所に埋めてもいいのか。
「犬の土葬自体を禁じる法律はありませんが、廃棄物処理法に従った処理がなされます。つまり、ゴミを埋めてもいいのか、という問題と同じことになります。廃棄物処理法16条は、『何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない』と定めています。これによれば、ゴミをみだりに埋める行為はいわゆる不法投棄にあたり、同法25条15号により、5年以下の懲役又は1000万円以下の罰金(併科あり)と定められています。また、軽犯罪法1条27号も、公共の利益に反してみだりに鳥獣の死体等を棄てる行為を禁じています。ですから、ケンタさんの祖母の行為は、法的には許されません。なお、条文上は、投棄場所が自分の土地であるかどうかは問われていませんので、他人の土地や公園・山林・河川敷等の公共の場所だけではなく、自分の土地に埋めた場合でも、不法投棄と判断される可能性はあります。その他、ペットを埋めたことによる悪臭や虫の発生などによって近隣に被害を与えてしまった場合には、損害賠償責任を負うおそれもあります」
注意すべきことはあるか。
「ペットの死体は、火葬されることが一般的です。多くの自治体でも動物の死体を引き取ってくれますが、中には一般ごみと一緒に焼却処分してしまうところもあるようですので、きちんと弔いたい場合は、動物の火葬・埋葬を取り扱う民間の葬儀業者に依頼するのがよいでしょう」

【取材協力弁護士】
石井 一旭(いしい・かずあき)弁護士
京都大学法学部、京都大学法科大学院卒業。司法書士有資格者。交通事故・相続・不動産問題等を多く手がける。ペット法学会・ペットの法と政策研究会に所属し、ペットを巡る法律問題についても多くの相談を受けている。
事務所名:あさひ法律事務所
事務所URL:https://asahilawfirm.com

弁護士ドットコムニュース編集部


12歳の少年、前脚のない子犬にレゴで車椅子を作る

2020-02-27 05:53:10 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

12歳の少年、前脚のない子犬にレゴで車椅子を作る

2020年2月22日(土) GIZMODO

レゴは少年の人生をも変えました。
ジョージア州で拾われた前脚のない子犬に、12歳の少年がレゴで車椅子を作ってあげ、その成長を手助けしてきた、とINTERESTING ENGINEERINGが伝えています。
これは愛と勇気と、レゴの万能っぷりがヒシヒシと伝わるお話です。

◆2本脚の子犬グレイシー
ある日、ウジ虫まみれで動物病院に捨てられていたという子犬。
その子は先天性欠損症で、生まれつき前脚が2本ともありませんでした。
それから獣医に助けられ、後ろ脚が麻痺していたり、脚が3本しかない先輩犬を飼っている家に引き取られ、グレイシーと名付けられました。
グレイシーは後ろ脚だけでも活動できたものの、胸部や背骨など上半身への負担を軽くするべく、12歳の少年ディラン君が、彼女のためにレゴで車椅子を作ってくれたのでした。


12歳の少年、前脚のない子犬にレゴで車椅子を作る

◆成長に伴い新車が納入
その車椅子はメインの大車輪がふたつと、補助的な小型車輪が4つ付いており、グレイシーはストラップの輪の中に首を入れて使います。
最初は小さい身体でピョコピョコ乗りこなしていましたが、成長に伴い、車高の上がった3輪車や、後ろ脚の横に補助輪が付いた新車へと乗り換えていきました。
1歳で成長が止まったので、今では正規品の車椅子に乗っているものの、それまで成長の過程で脚を与えてくれたのは、レゴだったわけです。
もしレゴじゃなかったら、ここまで柔軟に車輪の拡張や車高の追加などのカスタマイズはできなかったでしょうね。
しかも12歳の少年が手元に持っているパーツというお手軽さも、大きなメリットです。
レゴの拡張性はとても優秀で、以前には右腕の肘から下がない青年がメカニカルな義手を作っているという話題もあったくらいですからね。

少年のその後
INTERESTING ENGINEERINGによると、ディラン君はその後、動物の避難所で働いており、グレイシーと同じ様にハンデを持つ動物たちにレゴで車椅子を作っているのだそうです。
彼の人生もまた、レゴとグレイシーによって変化があったのですね。

Source: YouTube, facebook via INTERESTING ENGINEERING

岡本玄介


犬猫減らぬ保健所収容 宮古島での挑戦

2020-02-26 06:09:22 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

犬猫を本州に送り譲渡しても、減らぬ保健所収容 宮古島での挑戦

2020年2月7日(金) sippo(朝日新聞)

美しい海に囲まれ、温暖な土地で人々がおおらかに暮らす沖縄県宮古島。
今も犬や猫の放し飼いが多く、野良犬や野良猫が次々と生まれている。
その島に移住した女性が、犬や猫の保護団体を立ち上げた。
保護した犬猫の多くは飛行機で本州に送って譲渡しているが、それでも保健所に収容される犬猫の数には追いつかない。
そこで収容される動物そのものを減らす別の方法を模索し始めた。

犬猫の放し飼いが当たり前の島
沖縄本島からさらに飛行機で南西へ1時間弱。
宮古島のサトウキビ畑の中に、保護犬保護猫のシェルター「宮古島SAVE THE ANIMALS(セーブ・ザ・アニマルズ)」はある。
約1000坪の土地に、コンクリート作りの犬舎と、貨物コンテナを改修した猫舎、犬が走って遊べるドッグランがある。
現在は犬、猫それぞれ約80匹を保護している。
大阪府出身の中原絵梨奈さん(34)が立ち上げたシェルターだ。


シェルター「宮古島SAVE THE ANIMALS」。右はコンテナを利用した猫舎

ヨガのインストラクターをしている中原さんは、2017年に宮古島の隣にある来間島に移住。
首輪をした犬が島内をウロウロと歩き回っているのを見て驚いたという。
「放し飼いが普通で、仮に犬がいなくなっても探さない人も多いんです」
大阪に住んでいた時も地域猫や保護猫の活動をしていたこともあり、翌年から宮古島の保護団体「宮古島アニマルレスキューチーム」の手伝いを始めた。
だが、その団体は個人の活動の域を出ず、継続が困難になり、当時保護していた犬約60匹を引き継いでもらえないかと中原さんは相談を受けた。
とはいえ、引き取るにも場所もない。
知り合いの動物病院に話すと、使っていない土地と犬舎だった建物があるから使ってくれと言ってくれたという。
中原さんは自宅を処分して、この土地を購入。
2019年1月、犬を引き取ると同時に、クラウドファンディングで施設を整備する資金を集め始めた。
4月に大阪のNPO法人「KATZOC(カゾック)」の一部として「宮古島SAVE THE ANIMALS」を作り、代表になった。

◆飛行機で保護犬・猫を本州へ運ぶ
当初は島内にある県の保健所に保護された飼い主のいない犬や猫を引き出して、譲渡先を探す活動を主にしていた。
これまで保護犬152匹、保護猫80匹を譲渡したという。ただ、宮古島ならではの事情がある。
「島の人から申し出があっても、『家には入れない、夜には放す』という人もいて……。島内では適正飼育がまだ徹底されていなくて、譲渡しにくい。そのため島内での譲渡先は本州からの移住者が多いんです」


保護犬をあやす中原さん

宮古島市の人口は約5万5000人。
それに対して、保健所に収容される犬は例年、約300匹、猫は数十匹に及ぶ。
とても島内だけで譲渡先を見つけられる数ではない。
その結果、譲渡先の多くは本州となる。
SNSなどで保護犬や保護猫の情報を流す。
定期航空便がある東京、大阪、名古屋には協力団体や協力者がいる。
島外から譲渡希望があれば、飛行機で犬猫を運んでくれるバゲージボランティアをSNSで募って、運んでもらうのだ。
「乗客なら1ケージ6000円で手荷物として運べます。動物だけ貨物としても送れますが、送料が3倍になる」と話す。
送料は譲渡希望者の負担となる。
そうした努力を続けたが、宮古島SAVE THE ANIMALSで引き出せた数は年間160匹ほど。
保健所に残った犬猫の収容期間は5日間。
それを過ぎた犬猫は沖縄本島の南城市にある県の動物愛護管理センターに送られる。
「収容期間を過ぎているので、送られた犬猫はすぐ処分対象になる」という。
そのため、保健所に収容された犬猫を引き出し、殺処分される犬猫を減らすことに力を注いできた。

保護だけでは限界があった
「けれど、収容数が減らないんです。譲渡数は私たちの活動で増えても、ここ10年ほど収容される数は減っていない」
野放しにされて繁殖する犬や猫が減っていないのだ。
「やり方を変えない限り、減らないし、解決にならない」と痛感したという。


猫舎でくつろぐ保護猫たち。子猫が多い

たどり着いた結論は、宮古島の中で避妊去勢を普及させて、生まれてくる飼い主のいない犬や猫を減らすことだった。
「海で隔てられているので、外から入ってくることはない。島の人が飼っている犬や猫の繁殖をコントロールできれば、収容数をゼロに近づけられる。島の中で解決したい」。
そのため昨年末から保健所からの引き出しをやめ、今後は避妊去勢の普及に全力をあげるという。
「保健所からの引き出しをやめれば、処分数は一時的に増えるでしょう。だから、避妊去勢の効果を出さないといけない」
すでに昨年4月から、飼い犬や飼い猫の避妊去勢手術を無料でするプロジェクトを始めた。
獣医師に協力してもらい、寄付金をもとに手術を行った。
「いきなり島の人たちに避妊去勢が必要だと言っても理解されにくいので、最初は手術を受けた人に鶏卵をプレゼントもしました」。
その結果、飼い犬23匹、飼い猫179匹に手術ができた。


大きなお腹で保護された犬「トナ」。その後、子犬たちが生まれた

さらに今後は、車に医療機材を載せた「移動病院」を作って、各地の公民館などを回って、手術を広めたいという。
宮古島SAVE THE ANIMALSで病院が持てれば、シェルター収容の動物の診療もできる。
今も協力してくれる獣医師はいるが、定期的に宮古島に来て院長を務めてくれる獣医師を探している。

◆事件があっても明るく
宮古島SAVE THE ANIMALSの運営には現在、月間約190万円かかっている。
4割はグッズ販売や保護犬や保護猫とふれ合う際に支払ってもらう入場料などでまかない、6割を寄付に頼っているという。
保護している犬猫のフード類は、amazonの動物保護施設支援プロジェクトなど、寄付でほぼまかなえているという。
「amazonから月に100個以上届きます。具体的に支援してほしい内容が分かり、支援しやすいという点があると思います。とても助かっています」


犬の食事の準備をする見米さん。約80匹分となると、たいへんな量

ネット上で資金を募るクラウドファンディングも活用した。
シェルターに加え、ドッグランやキャンプ場、飲食などの施設を備え、収益を得られる「パーク」の構想を掲げて、約780万円の援助を集めた。
コンテナを利用した猫舎などはこれで整備したが、そのほかに個人の資金を投入して業者に手付金360万円を渡して飲食施設などの設計工事を依頼した。
だが、宮古島はリゾートホテル建設などでバブル状態。
人手も資材もなく、計画は遅々として進まなかった。
結局、この業者は昨年12月、詐欺容疑で逮捕された。
パーク構想を白紙にせざるをえず、支援してくれた人たちに連絡して理解をえた。
そんな事件があっても、「生き物を扱っている責任がありますから」と中原さんは明るく活動を続けている。
現在、宮古島SAVE THE ANIMALSのスタッフは4人。
ほかに20人ほどのボランティアが運営を手伝っている。
テレビ番組で紹介されたため、島外からボランティアにやって来る人もいる。
千葉県浦安市の見米扇菜さん(29)もその1人。
「今では月1回ほどやって来て、観光もせずに、ここのお手伝いをしています」。
そう笑って、たくさんの犬たちのフードを準備していた。

宮古島 SAVE THE ANIMALS


新妻がサプライズで子猫を買ったら、夫は「捨てに行く」と・・・

2020-02-25 05:52:38 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

新妻がサプライズで買った子猫
 夫婦喧嘩に発展し、新妻がサプライズで買った子猫言い放った

2020年2月14日(金) sippo(朝日新聞)

サプライズ・プレゼントに、大きなリボンをつけて犬や猫を贈る動画がある。
だが、現実には、贈られた側が必ずしも喜ぶとは限らない。
ペットショップでクリスマス・プレゼントとして買ったシンガプーラの子猫。
それが原因で夫婦喧嘩に…。
新婚の夫は「猫を捨てに行く」と言い放った。


気品のある猫モモちゃん

猫を今から捨てに行く!
2014年のクリスマスの夜。
大阪に住む三井さんのスマートフォンに電話がかかってきた。
いつもはメールやLINEのメッセージで連絡してくることが多い友人からだったので、三井さんはちょっと驚いた。
世間はすっかりクリスマスの幸せな空気に満ちていたが、電話の向こうからは切羽詰まった声が聞こえてきた。
「電話をかけてきた友達の友達が新婚だったのですが、結婚前にご主人に『猫を飼いたい』と言ったところ、『いいよ』と承諾してくれたそうなんです。それで結婚してまもなく、奥さんは夫を驚かせたいと思い、黙ってペットショップでシンガプーラの子猫を買ったんです。ところが、夜9時過ぎに帰宅したご主人は、猫を見るなり、激怒したそうなんです」
激高したご主人は「今から返してこい」と言い、「ペットショップはもう閉まっている」と奥さんが言うと、「すぐに返せないのなら、公園に捨てに行く」と言い放ったのだという。
ご主人の怒りはまったく収まる気配がなく、「捨てに行く」「そんなことはできない」と押し問答になり、もめにもめているということだった。


小さかった頃

夜更けに猫を保護
三井さんの友人は、三井さんが2匹の猫と暮らす愛猫家だと知っていて相談したのだ。
電話で話している間にも刻々と過ぎていく時間。
三井さんは、何のためらいもなく3匹目の猫を引き受けることにした。
夜更けに大阪から神戸まで車を走らせ、三井さんは猫を渡してもらった。
「あと少し遅ければ、公園に捨てられていたんです。普通は『捨てる』と言ったって口だけだと思うでしょうけど、そのご主人は本気だったんです」
猫を手放した夫婦はこの事件をきっかけに険悪になり、その後、性格の不一致を理由に離婚したという。


箱の中に入って得意げな顔

10匹の中でもラスボス的な存在
シンガプーラは当時、有名芸能人が愛猫だと言っていたこともあり、人気が急上昇していた。
三井さんが迎えた猫は2013年9月21日生まれで、生後約2ヶ月。
モモちゃんと名付けられた。
大きな目と小さな体をした可愛い猫だが、ラスボス的な存在になったという。
三井さん宅の猫は増え、現在10匹の猫を飼っているが、モモちゃんの右に出る猫はいない。
しかし、そのモモちゃんも人間は好きで、甘えてくるという。
人見知りもなく、家に来た業者さんの膝の上や肩の上に堂々と乗っかることもある。
ただ、ちょっと気分屋さんで、そうしたギャップがまた人を惹きつけるのだという。

【写真特集】プレゼントとして買われ、捨てられそうになったシンガプーラの子猫

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いじめられ続けた優しすぎる猫「ぽー」 ごついカメラマンが救った
誕生日プレゼントに、譲渡会で三毛の保護猫を選んだ 一緒に成長する中学生

 

このような出来事は現実多いと感じます。
家族全員の同意を得ずモノ同然のように買う人、それも10~20万円も支払って・・・
「可愛い」だけで後のことも考えず買う衝動的な人間が多いです。
飼い主の質の向上を図る施策が最も重要な課題ではないでしょうか。
そうしないと不幸な動物たちは根本的に無くなりません。
(byぬくもり)


新型肺炎禍の中国、人間に翻弄されるペットの悲劇

2020-02-24 06:04:53 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

新型肺炎禍の中国で「猫ブーム」の理由、人間に翻弄されるペットの悲劇

2020年2月14日(金) DIAMOND

新型肺炎で厳戒態勢の中国では、「感染を拡大する」というデマが流れて猫や犬が虐殺されたり、逆に「猫を飼うと感染しない」という誤った情報が広がったりしている。
中国のSNSやインターネットでは、ペットについてどんな情報が飛び交っているのか。
(日中福祉プランニング代表 王 青)


新型肺炎が猛威を振るう中国では、猫や犬までもが影響を受けている。その実態とは… 写真:新華社/アフロ

・誤った情報やデマで 殺される猫や犬たち
中国では新型コロナウイルス肺炎の感染拡大が続き、終息が見えない。
政府が外出禁止などの厳しい規制措置を取り、国や専門家が「自宅にいるのが自分の安全のためだけではなく、国への協力である」「国民の皆さんは自宅にいるが、この行為自身がウイルスとの戦いだ、皆さんが立派な戦士だ」などと呼びかけている。
マスク不足が深刻化している中で、1回の外出で1枚のマスクを使ってしまうので、節約するためにも外出しないのが一番の得策であると皆が思っている。
1月25日の春節から、もうすでに2週間がたつ。
人々は自宅に閉じこもり、外の世界とつながるにはSNSしかない。
先が見えない中で不安と恐怖は増す一方だ。
いやおうなく情報には非常に敏感になる。
どんなささいな情報でも反応して飛びつき、混乱してしまう。
デマか、真実かがすぐに分別できないことも多い。
武漢政府は初期の情報隠蔽や対応の遅れで、ウイルスを封じ込むタイミングを逃し、今日までに世界へ拡がる事態に発展させてしまった。
人々が家で軟禁状態を強いられ、翻弄される状況陥らせたのだ。
ところが、振り回されているのは人間だけではなかった。
今度はパニックになった人間が、もっと弱い立場のペット(愛玩動物)たちに、悲劇を引き起こしてしまったのだ。
約2週間前、こんな情報がSNSで流された。
「猫や犬はウイルスに感染しやすく、新型コロナウイルスを伝播する恐れがある」というものだった。
これは、最初にある専門家が、「ペットを飼っている家庭はペットもきちんと管理をして、ウイルスに触れないように注意してください」とテレビで話した内容が、上述のデマ情報に「変換」されてしまったのだった。
すぐさま各地で猫や犬を死に追いやる行為が発生した。
マンションの上から投げ捨てられたり、生き埋めにされたりして、多数の猫と犬がデマの犠牲になった。
その多くは、政府の社区(町内会に相当)の居民委員会により処分された。
理由を問われても、「この非常時に必要な措置であり、理解してほしい」というばかりだった。

・行政担当者に 生き埋めにされた猫
SNS上では、例えばこんな話がある。
あるマンションの住民が「明け方4時ごろに、ドンという音が聞こえて、誰かの車のタイヤがパンクしたかと思ったら、よく見たら猫が地面に倒れていた」という。
誰かが猫をマンションの上から投げ捨てたのだ。
またある人は、仕事の関係上、自分が新型コロナウイルスに感染しているかどうかの検査を受ける必要があり、数日間自宅を留守することになった。
家を出る時に、自宅を管轄する行政の担当者に、「猫はベランダに隔離している。預かってくれる友人がのちほど連れていくので…」とわざわざ告げて家を出た。
ところが、行政担当者は「家を消毒する」という理由で家に入り、猫を連れ出して生き埋めにしたのである。
数日後、飼い主は帰宅すると、猫がいないことに気がついた。
飼い主は行政担当者を問い詰めた。
「処分した」
「どういうふうに処分したのか?」
「そこの空き地に深く埋めた」
あまりの衝撃に、返す言葉さえなかったという。
飼い主は、行政担当者とのウィーチャット(中国のSNSの一つ)でのやりとりを世間に公開し、今後、裁判を起こす予定だという。
この話は一例に過ぎない。
猫や犬への迫害があちこちで起こり、遺棄、毒殺、生き埋め、投げ殺すなど、残酷極まりない行為が横行した。
まるで大虐殺のように…。
北京の住宅地で犬を散歩させていた女性は、「敷地内にたくさん遺棄された猫と犬がいた」と証言した。
猫や犬たちの無残な姿の写真がネット上では拡散され、愛猫家、愛犬家だけでなく、多くの一般市民らも怒りを爆発させ、炎上状態となった。
「これが人間のやることか?畜生以下だ!」
「体の震えが止まらない…、言葉が出ない…」
「生きる資格がない、死刑だ!」
「胸が裂けるほど痛い、涙が止まらない!」
「恐ろしい!動物に何の罪があるのだ?」
「どうしてこんなことができるの?まるで地獄だ!」
やがてWHOや、中国中央テレビ、人民日報などの大手マスコミが「犬と猫がウイルスを媒介するという根拠はない」とはっきり表明した。
動物愛護団体も早速声明を出し、「動物を保護しましょう」との署名運動を開始した。
SNSでは、これを支持する人々のコメントで埋め尽くされた。
ボランティア団体も猫と犬の救出に乗り出し、遺棄された猫と犬の写真を公開した。
ボランティアの人に抱かれた猫の恐怖におびえる目つき、その弱々しい姿に多くの人が涙を流した。

・虐待から一転 猫を飼い始める人が急増した理由
それからわずか数日後、先日起こったことと真逆の情報が再び拡散された。
これは「武漢にいる約5000人の猫愛好者グループ内には、新型コロナウイルスの感染者が1人もいない」というものだ(真偽は不明である)。どうやらこの話は、猫の虐殺を懸念した猫愛好者グループの人が「実際に、猫を飼っている自分たちは感染していない」という旨の発言をしたことが、「猫を飼えば、新型コロナウイルスに感染しない」という話にすり替わってしまったようだ。
すると、すぐさま猫を飼い出す人が出始めた。
ペットショップの猫は1匹残らず、瞬く間に売れ切ってしまった。
至るところで猫を探し、奪い合う現象が起こった。
これまで見向きもされなかった捨て猫、野良猫、外見が醜い猫さえも拾われ、飼われ始めたのだ。
マスクと同様、猫もたちまち入手困難なものになってしまった。
何と身勝手なことなのだろう。
こうした感染予防のために飼われた猫について、愛猫家からは早々に「感染の騒動が収まったら、再び捨てられるのではないか」との懸念の声が上がっている。
ここで一つお断りしておきたい。
このような記事を書くと、日本の読者からは決まって「中国人は民度が低い」「野蛮だ」という中国批判の声が上がり、中国人からは「中国の恥をさらすな」と非難されることもある。
状況を冷静に見れば、それほど現地は正確な情報に乏しく、人々は不安な日々を過ごしているということの証左でもあろう。
日本のような感染の心配がさほどなく、正確な情報が得られる場所であればこそ、人間は正常な判断ができるのだ。
私があえてこのような記事を書くのも、正確な情報を世間に伝えたいからだ。
確かにペットに対する責任感や倫理観については、中国は日本や欧米に比べると、明らかに希薄といえる。
実際、中国では引っ越すとなると、飼っていた犬や猫をそのまま置き去りにしてしまうケースも多く、捨て犬、捨て猫は珍しくない存在だ。
もっとも、日本の友人らに聞くと、日本が現在のようなペット先進国になったのは、「つい最近のこと」だという。
ペット問題に詳しい日本の知人が言うには、「1973年に動物愛護法(動物の愛護及び管理に関する法律)が制定される以前は、日本も中国と似たようなもので、捨て犬や捨て猫、殺処分されるペットが非常に多かった」という。
また、その知人は「現在も一部のペットショップでは、売れ残りの犬や猫が闇の引き取り業者によって処分される問題などもあり、欧米に比べれば、殺処分される個体も多く、まだまだペット後進国だ」と主張している。
脱線してしまったが、ここで話を戻そう。

・ウイルスより 人間のほうが恐ろしい
今回、中国で猫や犬への虐待は、なぜ、起きたのか。
前述した通り、言うまでもなくデマやパニックにより、人々が理性や正常な思考力、判断力を失っているからだ。
恐怖心から、人はちょっとのことで暴走しやすくなっているのだ。
先進国で倫理的であるはずの欧米で発生した「マスクを付けたアジア人女性に対する暴力」や「アジア人差別」なども、その一例といえるだろう。
猫や犬の犠牲は、新型肺炎パニックの象徴なのである。
現在、中国各地の政府が自分の管轄区域に感染を広げないように必死になっている。
どんな手段を講じてでもウイルスを閉じ込めようとするあまり、過剰ともいえる措置を取っている。
各地の行政担当者は責務を果たしているわけだが、同時に自己保身と、上層部への「忖度」のためでもある。
こうした過剰な状況が常態化することで、常識が麻痺していくことが恐ろしい。
そもそも非常時には、人間よりも、動物が真っ先に理不尽な被害者となるのが世の常だ。
普段は「ペットは家族の一員」とは言うものの、いざという時は、人間が最優先される(かつて私が涙を流しながら見た、高倉健主演の映画『南極物語』のタロとジロも、一種の緊急時の被害者であろう)。
人々も自己中心的となる。
今回の新型コロナウイルス肺炎は、前回のSARSのときと同様に、野生動物に由来するのではないかと疑われている。
この一連の騒動は「人間の身勝手な行為により生じたもので、大自然から人間への復讐かもしれない」との声さえある。
「ウイルスより人間の心の闇のほうが恐ろしい。動物の悲劇から人間の汚い部分が見えてきた」と、中国のSNSは、このような嘆きであふれている。
今後、中国では、事実や情報の開示が求められ、デマやパニックに陥らないように、冷静に事態に対峙することが重要であろう。

・主人や家族を待つ 約5000匹のペットたち
現在、武漢では約5000匹のペットが「留守番」状態にあると伝えられている。
春節で多くの人が故郷に帰ったまま、自宅に戻れないからだ。
中には飼い主が新型肺炎にかかり、入院したまま帰れないというケースもある。
これらのペットの世話は、ボランティア団体により行われている。
それでも、きちんと世話ができているのは全体の20%にも満たないといわれているようだ。
現状は人間の治療や世話を優先せざるをない状況だが、自宅に残されたままのペットたちはどうなるのだろうか…。
自宅で留守番し続ける多くのペットたちが、無事に主人や家族らと再会できる日を願ってやまない。

王 青


タブーなき米国の「犬は家族の一員」という認識

2020-02-23 05:54:00 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ついに法律まで改正、タブーなき米国の「犬は家族の一員」という認識

2020年2月15日(土) Forbes japan


Photo by PurpleHousePhotos / Shutterstock.com

自由でオープンな国のアメリカにも、さまざまなタブーが存在する。
人種差別や性差別については世界で最もセンシティブな対応をすることで知られているが、犬を他の動物と同等にみなしてはいけないということは、あまり日本では知られていないに違いない。
筆者も犬は飼っているが、それでもアメリカ人の犬に対する愛着の普遍性と、その深度にはいつも驚かされる。
ひとことで言えば、冗談でも犬の悪口を言ったりすると、思わぬところで大きな反発となって返ってくるので気をつけたほうがいい。
たとえば、「犬を散歩させなければならないので残業はできない」と部下から言われて、「犬だって1時間くらいは待てるでしょう」と言おうものなら、とんでもない暴君な上司と思われ、社内に悪評が広がる可能性さえある。
動物のなかで犬が人間に最も親しく飼われているということに異論はないが、アメリカの家庭における、この確固たる家族の一員ぶりは、やはり特筆に値する。
逆も真なりで、野良犬を捕獲したり、はたまた、どこかの国の人間が犬を殺傷するような動画をアップしていたりすると、それに対するコメントは壮絶な怒りに満ちたものとなる。
戦後アメリカのすべての大統領は犬を飼い、犬と一緒の写真や執務室で犬と遊んでいる姿がたくさん公開されている。
これだけ見ても、アメリカ人と犬との距離の近さはわかるし、さらに言えば、犬好きであることで選挙民の支持を集めていると言って間違いない。
そして、この伝統とも言える犬への愛着を初めて破った大統領はトランプ氏で、彼がなぜ犬を嫌いなったかについては、ネット上で諸説が流されている。

【25万人が「準介助犬」と搭乗】
アメリカの統計局によると、1970年には全米の夫婦の40%が子供を持っていたのに対し、2012年には、その半分の20%に減少しているという。
事実婚のカップルは数字に入れないという事情があるにしても、半分にまで減少したこの現象について、メイン大学のエイミー・ブラックストーン教授は、ペットとの「交流の進化」が1つの原因だと指摘している。
これは、犬が人間の家族の一員としてのステータスを年々向上させていることに由来する、「犬がいるなら家庭のあり方はこうでいい」という考えへのトレンドシフトと捉えることができるというのだ。

◆エモーショナルサポートドッグの実態
家族の一員であるからして、当然、旅行に出かけるときでも、できれば犬と一緒にとなる。そこで問題となるのが飛行機だ。
さまざまな介護犬はもちろんのこと、近年、エモーショナルサポートドッグ(搭乗客の精神疾患や情緒不安定を鎮める役割の、いわば「準介護犬」)と申告すれば、本来徴収するべき動物の搭乗費用(通常はたいてい125ドル)を無料とする航空会社も現れている。
エモーショナルサポートドッグを機内に持ち込む現象は年々増加しており、その数はデルタ航空1社だけでも25万人にのぼる(2017年)。
すると、犬にアレルギーを持つ搭乗客と、犬を必要とする乗客のどちらを優先するかという問題が不可避となる。
アメリカの航空局は、アレルギー客よりも、介助犬を優先するように行政指導をしてきている。
実際、犬アレルギーを訴える客は、離れたセクションへ席の移動をさせられるが、万が一アレルギー反応が収まりそうにない場合には、降機を求められる。
これは身障者への空路アクセスを国として確保する法律から来ているので、この優先制度は一定の納得を得てきた。
ところが、これは本来の介助犬を想定しているもので、エモーショナルサポートドッグを想定していない。
2つの大きな違いは、介護としての役割をトレーニングされているかどうかで、前者の場合は、他人に対して吠えることはまれだ。
エモーショナルサポートドッグの無料搭乗の増加により、犬が搭乗客に噛みついたり、他の犬と喧嘩をしたり、あるいは粗相をするなど、航空会社はたくさんのクレームを受けるようになった。
2013年に700件の同様のクレーム数だったものが、2018年には3000件にまで及ぶに至った。
そもそも、これまでの研究では、エモーショナルサポートドッグが情緒不安定や精神疾患を抱える搭乗客に治療や予防といった効用を与えているかについては、科学的に証明されていない。

◆法律改正が行われた──
航空会社に対してあまりに犬がらみのクレームが多くなったことを受けて、このほど法律が改正され、機内に持ち込む犬については、例外なくリードをつけられていることが義務付けられた。
また単なるエモーショナルサポートドッグというだけでは無料扱いにはせず、トレーニングを受けている証明を事前に航空会社に対して見せることを義務付けるようになる見込みだ。
さらに、犬の搭乗が一定数を超えた場合には、搭乗を拒否できるようになる。
これにより、「準介助犬のなりすまし」を排除することができ、本当に介助犬を必要としている人たちに対してフェアに扱えるということで、航空会社は理解を求める方針だが、「家族の一員」が搭乗拒否をされたときの乗客の逆鱗が今から目に浮かぶようで、現場もおっかなびっくりだ。

◆空港に犬のための専用ルーム
一方で、人間関係でもよくあるように、愛がねじれて憎しみに変わるケースもよくある。
筆者は捨て犬が市のシェルターに多く保護されているのを見学したことがあるが、無責任な買い主には憤りを感じる。
最近では、人気ユーチューバーのブルック・フーツが、自分の映像で犬と戯れながらも、そのおふざけに感情的に切れて、愛犬を叩いたり唾を吐いたりして大炎上した。
その映像を視聴した多くの人が、ロサンゼルス警察にフーツを告発し、警察は動物愛護法に基づいて調査をするまでに至り(結果は不起訴)、ネット上でも強烈に批判を浴びた。
フーツは謝罪をすることにはなったが、結果としてはユーチューブの閲覧数を膨大に稼いだことになり、皮肉にも現在も30万以上のチェンネル登録を確保している。
いずれにしても、犬を家族の一員と思っているアメリカ人は、日本人の想像を超えてはるかに多い。
犬は人間とは違うなどとむやみに言うことはもちろんタブーで、相手の鬼のような形相に遭遇することになるだろう。
ちなみにラスベガス空港を含む大きな空港では、犬のための専用ルームがあり、「家族の一員」には、人工芝の上で気持ちよくおしっこをしていただくというスペースがつくられている。
長野 慶太


退屈しのぎで子犬を木につるし殺害した男

2020-02-22 05:54:07 | 動物実験・動物虐待

子犬を殺害した男を逮捕、「暇つぶし」で木につるす 米

2020年2月16日(日) CNN.co.jp


子犬を殺害した容疑で男が逮捕された

(CNN)
米テキサス州ヒダルゴ郡の警察は16日までに、子犬を樹木につるして殺したとして21歳の男を逮捕したと発表した。
犯行を認め、「退屈しのぎ」にやったと供述した。
同州で重罪に当たる、家畜以外の動物への残虐行為の罪に問われている。
容疑者はこの子犬を飼育してはいなかった。
ヒダルゴ郡の保安官事務所によると、犯行の模様をとらえたビデオ映像がフェイスブック上に流れたことから容疑者の住所を割り出し、逮捕した。
ビデオの存在は、不安を覚えた住民からの情報提供で知ったという。


大学生が保護した子猫との出会い

2020-02-21 06:00:33 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

保護した子猫の病気を治すため…大学生が治療費のために卒業旅行も諦めて病院通い

2020年2月4日(火) ディリー


こんなに美人姉妹に成長しました

■ピンク色の皮膚が見えていた
愛媛県松山市で大学生活を送っていた山内さんが、ツイッターで拡散された薄グレーの子猫の画像を見たのは2017年の夏のこと。同じ大学に通う女性が、「子猫を保護したが寮では飼えない」と里親を探していた。
母親が猫の保護活動をしていて、自身も猫が大好きだという山内さん。
「母のように猫を助けたい」という思いから、猫を一旦引き取ろうと考えた。
そこで、子猫を保護した女性とツイッターで直接やり取りをし、離乳するまで自分が面倒を見ること、その後は母親に協力してもらい譲渡会で里親を探す旨を提案。
翌日には、子猫を迎えに行った。
「画像越しに、猫風邪をひいている様子がわかったので、迎えに行ったその足で動物病院に行こうと思っていました」
ところが、保護主の自宅に行くと、もう1匹子猫がいる。
別の場所で保護したというその白い子猫は、体毛が薄く、体のいたるところの毛が禿げていた。
中でも、目、鼻、口のまわりは、目ヤニと鼻水でぐっしょりと濡れ、ピンク色の地肌が露わになるほど毛が禿げてしまっていた。
実家でも猫を多頭飼いしていて、猫には慣れていた山内さんだが、こんな状態の猫を育てたことはない。
治療費も含め、自分の力で育てていけるのかと不安になった。でも、見捨てることはできなかった。
「私が助ける!」そう決断した山内さんは、その場で2匹を引き取って動物病院へ直行。
薄グレーの子猫は生後約2週間、白い子猫は生後約3週間だとわかった。
ノミ駆除薬を塗布し、猫風邪の注射を打ってその日は帰宅。
白い子猫の禿げは、目ヤニや鼻水によるかぶれが原因かもしれないということで、一旦様子を見ることになった。
離乳が遅れて、ミルクばかり飲みたがる薄グレーの子猫は「ミル」、白い子猫は、ミルと姉妹のように育ってほしいという願いを込めて「メル」と名付けた。

■飼い主まで皮膚科通い
その後の検査で、メルの禿げは真菌というカビが原因だと判明。
真菌は、猫にはもちろん人間にもうつる菌で、しつこいのが特徴だ。
ミルにうつらないようにと細心の注意を払ったものの、やはり菌はミルにも感染。
飲み薬と塗り薬を絶えずもらいに行き、菌の繁殖を抑えるために、毎日家の中をキレイに拭きあげた。
それでも、なかなか菌はいなくならない。
ついには山内さんにも感染し、額や腕、足などに痒みが…。
子猫も飼い主も病院通いの日々が続いた。
毎月かかる治療費が、学生の財布を締め付ける。
アルバイトはしていたが、もちろんそれだけでは生活が苦しい。
山内さんは結局、卒業旅行も、友達とのたくさんのイベントも諦め、それらの費用を治療費にあてた。
「それでもいいから治してあげたいと思うほど、あの子たちがかわいかったんです」。
そして約半年後、長かった真菌との戦いが終わる。
2匹は元気に成長したが、山内さんは結局、どちらの猫も譲渡会には出さなかった。
「愛着が湧いてしまって、もう手放せませんでした」
その後、山内さんは、香川県高松市で就職。
2匹と一緒に暮らすために、ペット可の物件を一生懸命探した。
ミルの毛色は成長とともに薄いグレーからしま柄に変化。
初めて会った人間をまずは威嚇するが、その後結局甘えてしまうというツンデレ娘に成長した。
一方のメルは、社交的で猫じゃらしが大好きな愛され娘。
猫じゃらしを投げると、咥えて山内さんの前まで持ってくるという。
「ミルはメル以外の猫を受け付けないですし、メルはミルがとにかく好きですぐに寄っていく。たまに喧嘩もしていますが、気づけば一緒に寝ていますね」
就職して丸2年を迎える山内さん。
慣れない場所での一人暮らしを寂しく感じるときもあるが、家で2匹が待っていると思うとがんばれるという。
積み重なった治療費と諦めた卒業旅行。
でも、山内さんは笑ってこう話す。
「最初の半年は確かに大変でしたが、2匹を引き取ったことはまったく後悔していません。だって、ミルとメルは、一緒にいるのが本当に楽しそうですから」

【写真】保護した当初はこんなに小さかった

【関連記事】 【写真】仲良しのメル&ミル、2匹がくっつくとかわいさは倍以上


映画「野生の呼び声」

2020-02-20 05:59:45 | ドラマ・映画

ハリソン・フォードの犬への“愛”と“絆”に心震える!
 『野性の呼び声』特別映像公開

2020年2月15日(土)  

俳優のハリソン・フォードが、名犬と冒険を繰り広げる主人公を演じる映画『野性の呼び声』より、特別映像が公開された。
実生活でも愛犬家のハリソンが犬への深い愛を語る姿や、主人公と犬の強い絆を描く本編映像を収めている。
原作は、米国を代表する作家ジャック・ロンドンの同名タイトルの名作冒険小説で、映画化されるのは今作が8作目。
危険すぎる地上最後の秘境カナダ・ユーコン準州でたった独り、未開の地を求め旅するソーントン(ハリソン)と、温暖なカリフォルニアでペットとして育ち、数奇な運命によって犬ぞりを引くことになる奇跡の名犬バックの出会い、そして友情で結ばれ“最強の相棒”となった2人がさらなる未開の地を求め“最高の冒険”へと旅立つ姿を描く。


映画『野性の呼び声』ソーントン役のハリソン・フォードと名犬バックの場面写真

メガホンをとるのは、ディズニー・アニメーションで『ライオン・キング』『アラジン』『美女と野獣』などの名作を生み出してきたクリエイター、クリス・サンダース。
特別映像は、ソーントンとバックの言葉の壁を越えた“強い絆”を描く本編映像と、ハリソンの犬への愛に満ちたコメントを収めたもの。
愛する息子を失い孤独な旅を続けるソーントン(ハリソン)が、犬ぞりの先導犬を務めるバックと出会い、共に美しく雄大な大自然を旅する中しだいに強い絆で結ばれていく様が映し出され、最後は「お前は最高の相棒だ…」と優しくささやくソーントンに、バックがピッタリと寄り添う感動的な場面で締めくくられている。
コメント映像でハリソンは「ずっと犬と暮らしているが、犬にも個性がある。愛情を持って接すれば犬は愛を返してくれる」と犬への愛情あふれる言葉を残している。
また、実生活でも犬を飼っているハリソンは「今は4匹の犬を飼っているよ。どの犬も救助されたり、保護されたり街角で見つかった犬ばかりなんだよ」と愛犬とは劇中のソーントンとバックのような出会いであったことを明かした。
続けて「それぞれ違う性格だから、私との関係性もそれぞれの特徴や性格によるんだ。映画の中で、“私の犬も同じようなことをしていたな”と思い出させてくれる瞬間もあったよ」と、撮影中にバックを通して自身の愛犬との生活を振り返っていたことも明らかにしている。
映画『野性の呼び声』は2月28日より全国公開。



You Tubeより
https://www.youtube.com/watch?v=mg6IJHz8u8A
https://www.youtube.com/watch?v=DhJxa7Oe_dE
https://www.youtube.com/watch?v=Qz06HXVRDcM


ジャック・ロンドン『野性の呼び声』

文学どうでしょう
立宮翔太の読書ブログです。
日々読んだ本を紹介しています。

2012年03月29日
テーマ:アメリカの作品
野性の呼び声 (光文社古典新訳文庫)/ジャック ロンドン


¥500
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ジャック・ロンドン(深町眞理子訳)『野性の呼び声』(光文社古典新訳文庫)を読みました。
キプリングの『ジャングル・ブック』の時にも少し触れましたが、動物が主人公の物語というのは、多くは人間社会の縮図として描かれます。
擬人化された動物たちは、動物的本能ではなく、人間的倫理観で行動するわけです。
もう少し分かりやすく書きますね。
動物世界は本来、弱肉強食による食物連鎖があってこそ成立している世界です。
ところが、物語ではそこに「弱いものをいじめてはいけない」というような、道徳的な考えが加わります。
そうすることによって、人間的な絆が生まれ、感動的な物語になりますが、その一方で、食うか食われるかという野生の過酷さや残虐性は失われます。
人間社会の縮図として以外の描き方もあります。
犬や猫などのペットが登場する、よくあるファミリーものの映画では、動物は人間の家族の一員として描かれます。
人間と愛情が通いあう存在として描かれるわけですね。
擬人化された動物か、あるいは愛玩の対象としての動物か。
多くの作品がこのどちらかの描き方をしているのに対し、『野性の呼び声』というのは、全く違ったテイストを持った作品です。
物語の舞台となるのは、ゴールドラッシュ時代のアラスカ近辺。
金を発掘すれば大金持ちになれるわけですから、開拓者たちがどっと押し寄せて来ます。
とても寒く、雪の降り積もる大地。
移動手段として、犬ぞりが使われています。
犬ぞりというのは、まあ馬車の小型版と考えてください。
馬の代わりに何頭かの犬が、荷物を乗せたそりを引っ張るわけですね。
この犬ぞりを引っ張る犬、バックが物語の主人公となります。
バックは犬ぞり用の犬として生まれたわけではなく、お金のためにお屋敷から盗まれた犬なんです。
つまり、家庭的な愛情に包まれ、なに不自由ない暮らしをしていた犬が、ある日突然、人間に棒で殴られ、ムチで叩かれるようになり、毎日毎日、雪の上でそりを引っ張り続けるという、辛く苦しい日々を送ることになってしまうんです。
驚き、とまどい、怒り、打ちのめされ、それでも気高く、誇りを持って生きていくバック。
バックの過酷な運命の先には、一体なにが待ち受けているのか?
注目すべきなのは、バックとの距離感です。
物語は擬人化されたバックの視点で語られていくわけではなく、ノンフィクションのような淡々とした文体で書かれていきます。
動物に寄り添うわけでも、かといって人間に寄り添うわけでもない、そういう絶妙なバランスを持った文体なんです。
ややかたい文章ではあるものの、バックの考えていることがなんとなく分かり、バックに感情移入もできるのに、変にバックを擬人化していないところが、すごくいいんですね。
それが、甘ったるいファンタジーではなく、骨太で濃厚な物語世界を作り出すことに成功しています。
人間的倫理観の下にたどり着く安直なハッピー・エンドではなく、それよりも一段階上の領域に到達しているラストのあの空間は、ただ息を飲むしかない、驚きや興奮に近い感覚でもって読者の心を揺さぶります。
非常にシンプルな話で、シンプルな話なだけに一層面白い作品です。
200ページくらいの短い小説なので、興味を持った方はぜひ読んでみてください。
おすすめの1冊ですよ。

◆作品のあらすじ
セントバーナードの父、スコッチシェパードの母に生まれたバック。
判事のお屋敷で暮らしています。
体重は140ポンド(訳注によれば約63キロ)で、父親ほど大きくはないですが、いずれは父親のあとをついで、旦那さまの狩猟犬として活躍することになるだろうと言われています。
バックの様子は次のように書かれています。
仔犬のころからの四年間、彼が送ってきたのはつねに満ち足りた貴族の暮らしだった。
それゆえ、鼻持ちならぬほどプライドが高いし、ちょっぴり自己中心的なところもある。
井のなかの蛙、大海を知らずで、田舎紳士がときとしてこういう弊に陥るが、ちょうどそれとおなじだ。
とはいえバックは、それでもよくおのれを律し、けっしてたんなる甘やかされた番犬に成りさがってはいなかった。
(12ページ)
文体と、バックとの距離感は常にこんな感じです。
近くもなく、遠くもない、ちょうどいいバランスですよね。
ややかたいですが、わりと読みやすい文章です。
屋敷の庭師見習いが、バクチでお金をスってしまい、悪い心を起こすんですね。
バックをこっそり連れ出して、売り払ってしまうんです。
バックはなにがなんだかよく分からないまま、貨物列車で遠くまで運ばれていきます。
その後は荷馬車でさらに運ばれます。
プライドの高いバックは、自分への不当な仕打ちに腹を立てるわけです。
激しい怒りに燃えるバックの前に現れたのは、棍棒を持った男。
バックは何度も何度も男に立ち向かいますが、その度に強く叩きのめされます。
人間には敵わないということを、身を持って学ばされるわけです。
バックの生まれて初めての挫折です。
彼はたたきのめされた(そのことはわかっていた)。
だが、心まで打ちのめされたわけではなかった。
(中略)男の棍棒は、ひとつの啓示であった。
それは原始の掟が支配する領域への第一歩であり、そこへの途中で、いまその掟の洗礼を受けたのだ。
この避けがたい生の実態は、やがて、より過酷な様相を帯びてくるが、そうした局面に恐れることなく立ち向かってゆきながらも、同時に彼はそれを、生まれ持った本性が呼びさましてくれた、隠れたる抜け目のなさで受けとめてゆくことになる。
(26ページ)
バックはさらに売られ、船で運ばれます。
バックが初めて雪を知る場面も非常に印象的なので、ぜひ注目してみてください。
バックは郵便物を運ぶ犬ぞりの、チームの一員となります。
他の犬たちも、それぞれ個性があります。
しっかりそりを引く犬もいれば、仮病を使ってずるしようとする犬もいます。
バックは頭がいいので、すぐにそりの引き方を覚えます。
バックが実力をつけてくると、問題となって浮上してくるのが、誰がそのチームのリーダーとなって、他の犬たちに指令を出すかです。
弱い犬をかばい、強い犬に立ち向かうバックは、やがてリーダーの犬と激しい闘争をくり広げることになります。
バックは力強く、たくましく成長していきます。
何度か売られ、別の主人の下で犬ぞりを引きます。
主人の扱い方は様々ですが、いずれにせよ辛く苦しい生活です。
そんなある日・・・。
とまあそんなお話です。
バックというのは、強く、誇り高い犬です。
野生の厳しさにぶつかったら、ただ打ちのめされるのではなく、それを乗り越えていこうとする、そういう犬なんです。
そんなバックの姿に、いつしか物語に引き込まれてしまいますよ。
バックの主人となる人々の性質は様々ですが、中には本当に愚かな人もいて、人間の強欲だとか、あさましさをあぶり出すような物語でもあります。
その一方で、愛情を通わせたご主人のために、力を込めてそりを引くバックの姿がとても印象的でした。
賭けの場面のところですけども。
白銀世界でたくましく生きるバックの汗や、凍りかけた毛先のかたさや、吐く息の白さまでもが伝わってくるような、リアルな作品です。
興味を持った方はぜひ読んでみてくださいね。