動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

パナソニックが保護犬・猫の譲渡会を開催

2022-04-30 05:54:03 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

パナソニックが保護犬・猫の譲渡会を開催 電機メーカーがなぜ?

2022年4月21日(木)  

大手電機メーカーのパナソニックは、4月29、30の両日、保護された犬や猫の譲渡会をパナソニックセンター東京(江東区)で開催する。
同社が譲渡会を開くのは初めて。
14の保護団体が参加、集まる犬と猫は350頭に上り、日本最大級の規模となる見込み。
なぜ家電メーカーが動物の保護活動に乗り出したのか。
担当者に聞いた。


パナソニックが初となる保護犬・猫の譲渡会を開く(同社提供)

◆愛犬家の社員のアイデア
愛護団体などに保護された犬や猫と、新しい飼い主をつなぐ譲渡会。
電機メーカーのパナソニックが開催を決めたのは、ある愛犬家の社員のアイデアがきっかけだという。
同社では、ペットのにおいや生活臭を取り除く除菌脱臭機「ジアイーノ」がコロナ禍で需要が急拡大するなど人気商品となっている。
ジアイーノのマーケティング担当者が2匹のトイプードルを飼う愛犬家で、長年、動物の殺処分問題などに関心を持ち、「パナソニックとして何かできることはないか」と思案していたという。
同社は2021年9月、動物保護活動に取り組む10団体にジアイーノを寄贈。
団体側と意見交換する中で、「保護活動は興味のある人にしか情報が届いていない」「譲渡会ができる会場がなくて困っている」――などといった意見を聞いた。
そこで、同社の展示施設を利用して譲渡会を開くことに決めたという。

◆ペット市場はコロナ禍で拡大
コロナ禍で新しい生活様式が定着する中、ペット用品などの需要が高まり、国内のペット市場規模は年々拡大している。
矢野経済研究所が21年2月に発表した「ペット関連総市場規模」では、19年の1.57兆円から22年は1.68兆円 (推計)と7%の増加予測となっている。
コロナ禍で新たにペットを飼う人も増えている。
ペットフード協会が21年12月に発表した「全国犬猫飼育実態調査」では、全国の飼育頭数は犬が710万6000頭、猫が894万6000頭。
新しく飼い始める人はコロナ前の19年に比べ20、21年とも増加しているといい、今後も同様の傾向が続くとみられる。
こうした市場拡大をにらみ、電機メーカーもペット専用の家電を投入する。
シャープは18年に「ペット専用運転」機能を搭載した加湿空気清浄機を展開。
パナソニックも同年、ペットの様子を外出先からスマートフォンで見守ることができる「HD ペットカメラ」の販売を始めている。
4月29、30日の譲渡会では、ジアイーノやペットカメラ、ペットの毛がからまりにくい掃除機「パワーコードレス」なども展示し、来場者に体験してもらうという。
パナソニックは「殺処分を減らすために保護犬・保護猫の譲渡を増やすことは、有効な手段の一つ。1匹でも多くの命を救うべく実施したい」としている。
なお、譲渡には動物保護団体の審査があり、譲渡時には費用が発生する。
当日に保護犬・猫を自宅に連れて帰ることはできないという。

ITmedia ビジネスオンライン

パナソニックが展開するペット家電(全5枚)


ウクライナの動物たち

2022-04-29 05:52:15 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ウクライナの動物たち

2022年3月29日(火) シェルターの惨状

★ウクライナとの国境を越えて物資を届けたり、動物たちを救出しているポーランドの団体「DIOZ」のFacebookより。
https://www.facebook.com/profile.php?id=100064557288129

DIOZは、これまで援助が行き届いていなかったウクライナのシェルターを訪問しました。
シェルターは爆撃の被害を受け、怪我をした動物も。
犬猫たちが、餓死した子の亡骸を食べて生き延びるという惨状…
メンバーは、砲弾が飛び交い、すぐ隣で爆弾が爆発する極めて危険な状況の中、何とか数十匹の動物を避難させることができました。
「私たちは死、行動、悲劇、痛みを目の当たりにしている。 それは安全な西ではなく、血まみれの戦争の真ん中だ。
我々は敵の弾を手に持ち、死体を見て、心は血を流す。
それを見るまでは、それは私たちにとって抽象的なものだった。
今、私たちの助けが必要な場所がわかった!
危険にもかかわらず、私たちはこの最も困難な時に、人と動物の両方を助けたいと思います。」(機械翻訳)

以下、閲覧注意の画像を含みます。







★大きな被害を受けている、ハリコフの動物園「フェルドマン・エコパーク」
スタッフやボランティアが命がけで動物たちを避難させる活動が続いていて、今回カンガルーとワラビー合わせて8匹が助け出されました。
画像はUAnimalsより

こちらは、キエフの動物救助隊
戦争の最中でも、動物たちへ手を差し伸べ続けます。
画像はUAnimalsより

★動物にも優しいウクライナ兵士たち
画像はUAnimalsより








話題のジオラマ食堂に、新しい「小さな家族」が続々

2022-04-28 06:05:37 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

話題のジオラマ食堂に、新しい「小さな家族」が続々
 母猫とはぐれた子、生まれてすぐ母猫を亡くした子…境遇さまざま

2022年4月23日(土)  

超リアルな鉄道ジオラマの上を、わがもの顔で遊びまわる猫たちの姿が楽しめることで話題の食堂に、新しく「小さな家族」が増えた。
妊娠中のメス猫が出産したり、松山から14匹迎えたりして、その数は総勢29匹。
食堂にいる猫の約半数が生まれたての子猫になった。
母猫とはぐれた子、生まれてすぐ母猫が亡くなった子など、境遇はさまざまだ。


接客係(?)の中ではいちばんやんちゃなトムくん

◆松山から5匹を迎える予定が、いつのまにか増えて14匹に
大阪市天王寺区寺田町にあるジオラマ食堂では、鉄道ジオラマの上で猫が遊び、線路を走る鉄道模型を猫パンチで止める「ハグ」が評判を呼んで連日にぎわっている。
一昨年、コロナ禍で客足がほぼゼロになり、オーナーの寺岡直樹さんは「事実上、倒産していたかも」と当時を振り返る。
そんなとき店の前に現れた4匹の母子猫を保護し、ジオラマの上を歩き回る姿をSNSに投稿した。
それを観た人たちから猫と鉄道ジオラマのミスマッチが面白くて可愛いと拡散され、猫好きのお客さんが全国から訪れるようになった。
おかげで売り上げは回復し、倒産を免れた。
今では海外のメディアからも取材を受けるほどの有名店だ。
寺岡さんは「経営がもちなおしたのは猫のおかげ。猫に恩返しをしたい」という想いから、店舗の2階に保護猫施設をつくって、行き場がなく殺処分される猫を1匹でも減らすべく活動している。
今年はいつになく子猫の保護が多いという。
「3月末に『妊娠しているメス猫を保護したい』という連絡を、複数件受けました」
松山で保護されたメス猫は、妊娠していたため殺処分を免れていた。
その猫がジオラマ食堂で子を産んだ。
4月初めには、同じく松山の保護団体から「母猫の行方が分からなくなって保護された5匹の子猫を引き受けてほしい」という連絡を受けた。
寺岡さんは、子猫を20匹までは引き受けるつもりだったという。
「ゴールデンウィークに面談会をやって里親を募ったら、相当数の子が幸せになるだろうと考えていました」
ところが、松山から5匹を迎える前日になって「全部で14匹になりました」と連絡を受けた。
断るわけにはいかない。
14匹を引き受けた結果、ジオラマ食堂にいる子猫は29匹になった。
大人の猫をあわせると、現在約60匹の猫がいる。
そのうち半分が生後2~4週間の子猫という、空前のベビーラッシュになっているのだ。
経営危機から救ってくれた親子4匹も、まだ元気に「接客」している。

◆子猫を生んですぐ虹の橋のたもとへ旅立った母猫・happy
4月の初めに、大阪市西成区で保護されたメス猫がいた。
出産直前に保護されて、すぐ4匹の子を産んだが、5匹目になるはずだった子がお腹の中で息絶えていたため、手術で取り出された。
母猫は「happy(はっぴー)」、子供たちはそれぞれ「Hikalu(ひかる)」「Asahi(あさひ)」「Puku(ぷく)」「Pocke(ぽっけ)」「Yuuhi(ゆうひ)」と名付けられた。
頭文字を並べると「happy」になる。
死産の子は頭文字をとって「Hikalu」と名付けられ、手厚く供養された。
しかしhappyも、このあと永くは生きられなかった。
感染性腹膜炎を発症し、夜間の緊急診療につれていったが、手の施しようがなかったという。
母親ときょうだいをいっぺんに失った4匹は、ほかの子猫たちと一緒に、24時間の見守り体制で大切に育てられている。
不幸な猫が1匹でも減るように精力的に活動を続ける寺岡さんが、今手掛けているプロジェクトがある。
三重県の伊勢市に、現在のジオラマ食堂を大型化させたイメージの、あらたな保護猫施設をつくろうとしている。
「オープンは今年7月16日の予定です。猫に特化した保護施設では、日本最大規模になります」
施設内の飲食スペースには全長16メートルの鉄道ジオラマを設置することになっており、工場を借り切って製作を進めているそうだ。
その上で猫たちが自由に遊ぶ。
訪れたお客さんは、そんな猫たちを写真に収めたり遊んだりできるという。
ただし「宿泊はできません」とのこと。
「コロナ禍やロシアのウクライナ侵攻で、否応なしに命と向き合わざるを得ない局面が増えているように思います。でも、せめてここへ来れば、小さな命と触れ合うことによって、笑ったり癒されたりして命の大切さを感じてほしいと思います」
最後に、ジオラマ食堂では子猫たちにミルクをあげたりケージの掃除を手伝ったりしてくれる「ミルクボランティア」を募っている。
この取材の最中にも、高校生から「ミルクボランティアをやりたい」という電話がかかってきた。
手伝ってくれる人がいれば、その間スタッフが猫の世話に集中する時間が増えるから助かるという。

 (まいどなニュース特約・平藤 清刀)

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【写真】子猫にはシリンジでミルクをあげています…ジオラマ食堂ではミルクボランティアを募集中です
「松山まで行ってくれへんか」「猫ですね」 処分前日に救った8匹の命 「この店は猫に助けられた」

【YouTube動画】
ジオラマ食堂の日曜日💖2021年11月7日 - YouTube
巨大猫が鉄道の街をブッ壊す「ジオラマ食堂」が超面白い - YouTube
【ジオラマ食堂】ニャジラ出現★電車脱線しまくりの現場です【癒し】 - YouTube
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保護犬だったいろは、新たな道 音に反応「ペットアラートドッグ」へ

2022-04-27 05:53:43 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「素質抜群」なのに人が好きすぎる…
保護犬だったいろは、新たな道 音に反応「ペットアラートドッグ」

2022年4月22日(金)  

犬の「いろは」(メス・1歳)は、耳の聞こえない人をサポートする「ペットアラートドッグ」めざして訓練中です。
元々は、より〝狭き門〟である「聴導犬」の候補でした。
でも、よくほえてしまうのが聴導犬としては玉にきず。
ただ、それ以外の素質は抜群で「なんとか活躍の場を」と「ペットアラートドッグ」の訓練にのぞむことになりました。


犬の「いろは」(メス・1歳)は、耳の聞こえない人をサポートする「ペットアラートドッグ」めざして訓練中です。元々は、より〝狭き門〟である「聴導犬」の候補でした。写真は聴導犬=日本聴導犬推進協会提供

◆保護犬だった
いろはは雑種犬で、飼い主のいない保護犬でした。
公益社団法人「日本聴導犬推進協会」(埼玉県)が2020年11月、聴導犬の候補として引き取りました。
聴導犬は、盲導犬と法律上は同じ「補助犬」。
自動車が近づく音、赤ちゃんの泣き声、火災報知機の音――。
生活に必要なさまざまな音を聞いて探し、飼い主に知らせます。
協会は、聴導犬を育て、耳の聞こえない人に「貸与」する活動をしています。
人間と暮らし社会参加することから、人に対して興味を持てるか、環境に順応できるかが聴導犬にとっては重要な資質です。
候補犬を探しに行った際、5頭ほどの保護犬の中から、いろはだけが選ばれました。
「いろはは、人から離れていきませんでした」。
協会の事務局長で、いろはを訓練する水越みゆきさんは、人なつっこい性格をそう振り返ります。

◆状況を察して自らトイレに
ただ、聴導犬への道は〝狭き門〟です。
1~2年の訓練を経て聴導犬になれるのは、10頭のうち数頭だそうです。
残りは、希望する一般家庭にペットとして譲渡されます。
いろはは、抜群の素質がありました。
音を聞いて探すことはもちろん、「人の行動を読み取るのが得意でした」と水越さんは話します。
訓練のために一緒に暮らす水越さんが出かける支度を始めると、状況を察して自らトイレを済ませるそうです。

◆うれしくてほえちゃう
ところが、いろはには聴導犬としては大きな難点がありました。
よくほえることです。
「怖がっているわけでなくても、誰か好きな人に会うとうれしくなってほえちゃうこともあります」
聴導犬はペットと区別され、飲食店やショッピングセンターへの同伴は「拒んではならない」と法律に記されています。
特別な犬だからこそたくさん訓練されますが、その一環としてむやみにほえないか、評価されます。
「社会に出れば犬が嫌いな方もいます。少しほえただけでも、気分がすぐれなくなる方もいます。だから、不快な思いをさせないように訓練するのです」。
いろはは、聴導犬になるのは厳しいと判断されました。

◆音に反応するペット犬
水越さんは悩みました。
素質のあるすばらしい子で、〝もったいない〟。
でも、ほえやすいのは性格でもある。
無理に抑えこんで訓練をするのは違う――。
そんな時に浮かんだのが、長年温めてきた「ペットアラートドッグ」構想でした。
聴導犬のように電車やバスに乗って社会参加する時のサポートまでは求めない。
けれども、聴導犬と同じように音に反応する。
聴導犬とペットの中間のような、いわば「音に反応するペット犬」を育てて譲渡するアイデアです。
これまでは聴導犬に向かない候補は、ペット犬として一般家庭に譲渡してきました。
うち一部の犬を「ペットアラートドッグ」として訓練することを考えました。
いろはには、「適材適所」の構想です。
「いつか取り組んでみたいと思っていましたが、いろはの存在が後押ししてくれました」と水越さん。
今年度から日本聴導犬推進協会の事業として始めるそうです。

◆深く眠れるように
耳の聞こえない人にとっては、生活の質を上げることにつながりそうです。
事業を始めるにあたり、日本聴導犬推進協会では、試験的に「ペットアラートドッグ」を育てて譲渡しました。
山下智恵子さんは、かつて聴導犬のユーザーでした。
聴導犬が亡くなり、生活に困ることも出てきたそうです。
聴導犬が亡くなるまで、目覚まし時計代わりに起こしてくれました。
亡くなった後は時計のバイブ機能を活用するなどしましたが、起きられるか不安で睡眠が浅くなったと話します。
「ペットアラートドッグ」のベル(メス・7歳)がやってきたことで、「2年ぶりに深い眠りが得られるようになりました」


山下智恵子さん(右)は、かつて聴導犬のユーザーでした。聴導犬が亡くなり、生活に困ることも出てきたそうです。写真は「ペットアラートドッグ」のベル出典:日本聴導犬推進協会提供

◆コロナで協会の収入半減
聴導犬を1頭育てるためには、訓練のための人件費、医療費、えさ代など、300万円前後かかるとされています。
一方で、協会は聴導犬を無償で「貸与」しているため、寄付金や講演などの事業収入でまかなっているのが現実です。
ところが、新型コロナの感染拡大で、事業収入を得るための活動が制約されたり、寄付金が集まりにくくなったりしていると言います。
2020年度は、例年に比べて約半分の収入だったそうです。そのため協会では、活動資金を得るためのクラウドファンディング「聴覚障がい者の日常生活をサポートする聴導犬の育成と普及を」(https://readyfor.jp/projects/hearingdogjp)を、28日まで実施しています。
水越さんは「聴導犬と聴覚障がい者の方が暮らしやすい社会を実現するために、ご支援をよろしくお願いいたします」と話しています。

 
犬の「いろは」(メス・1歳)は、耳の聞こえない人をサポートする「ペットアラートドッグ」めざして訓練中です。元々は、より〝狭き門〟である「聴導犬」の候補でした出典:日本聴導犬推進協会提供


動物遺棄は犯罪という意識を

2022-04-26 06:03:27 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「動物遺棄は犯罪という意識を」
日比谷公園 60匹以上の“地域猫”がゼロに…20年に及ぶ活動

2022年4月13日(水) 

日比谷公園(東京都千代田区)の“地域猫ゼロ”を目標に活動を続けてきた団体が、今年その目標を達成させた。
20年に及ぶ取り組みを続けた団体に飼い主のいない猫の実情を取材した。


日比谷公園

千代田区民と在勤者を中心とするボランティアグループ『ちよだニャンとなる会』は、日比谷公園で今年1月に保護したチビ(推定12歳のオス猫)の新たな飼い主を見つけるため、面倒を見てきた。
事業が始まった2年後(2002年)、日比谷公園に近い省庁で勤務する人からの連絡を受けたニャンとなる会代表の香取章子さん。
夜中に様子を見に行くと、そこには猫にエサをあげる人の姿が見受けられ、当時の日比谷公園には60~80匹程度の猫がいたという。
状況改善に乗り出した同会は猫を捕獲し、繁殖を防ぐための去勢・不妊手術をして、元居た場所に戻したり里親を探したりする活動などを地道に続けてきた。
こうした取り組みを経て、香取さんは公園に猫がいることの問題点を次のように述べた。
「たくさんの人が猫を見て癒されるとか、写真を撮ってSNSに投稿したりとか、そういう人がいて猫が愛されていることは良いです。だけど、実はその猫の健康状態は良好だったか、1週間後に無事に生きているのか、そして1年後にまたその猫はいるのかというのを考えて欲しいと思います」


『ちよだニャンとなる会』代表の香取章子さん

人懐っこく、時には人々の癒しになる野良猫。
しかし、飼い主のいない猫は、その姿からは想像できない悲惨な暮らしが待っているという。
「猫は戸外で雨、風、台風、雪、猛暑の中にさらされる動物ではないし、そんな毛皮を持っていないです。猫というのは睡眠時間は大体15時間くらいはとりたい動物ですが、外で暮らす猫は安眠できず、それが短命に繋がっています。安眠できない、車にはねられる、ウイルス感染症はじめ病気を発症することが多いです。外の猫はちっとも幸せとは言えず、動物福祉・愛護に反する状態で仕方なく不妊・去勢手術をして、いわゆる地域猫(の保護活動)が全国各地行われている現状です」
たとえ善意で餌を与えても、決して猫が幸せになるわけではない現実。
そんな状況に置かれる猫をゼロにするため、ニャンとなる会は行政と協力し20年もの間、活動を続けてきた。
そしてついに、最後の地域猫チビが保護され、日比谷公園の地域猫はゼロとなった。
ただ、ペットとして飼っていた猫を捨てる人が出てきてしまえば、これまでのボランティアの活動が無になってしまう可能性もある。
「日比谷公園の地域猫ゼロ」に達成感を抱きつつも香取さんはこう訴える。
「去年の6月に施行された改正動物愛護管理法で、動物遺棄は犯罪となります。懲役1年以下、または100万円以下の罰金と定められていますので、動物を遺棄する人は犯罪を犯すという意識を持って欲しいですし、本当に現れたら『大変なことになりますよ』とお伝えしたいと思います」

(『ABEMAヒルズ』より)

【映像】今年1月に保護されたチビ


爆撃で愛犬と離ればなれになったウクライナ人男性が「奇跡の再会」を果たす

2022-04-25 05:58:19 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

爆撃で愛犬と離ればなれになったウクライナ人男性が「奇跡の再会」を果たす

2022年4月10日(日)  

ロシアの軍事侵攻により、多くの死者が出ているウクライナで、犬が飼い主と奇跡の再会を果たした。
その瞬間を写した映像が公開されると、インターネット上では「心が温まった」「涙が出そうだ」と歓喜の声が寄せられている。


(写真:クーリエジャポン)

動画】飼い主と犬が奇跡の再会を果たす瞬間

ロシア軍に破壊されたウクライナの都市ブチャで撮影された動画には、ハスキーが飼い主を探し求めて道路を走る場面から始まる。
飼い主のもとへ無事に辿り着くとハスキーは、大きく尻尾を振り、鳴き声をあげている。
また、飼い主の男性も喜びの表情で犬を優しく抱きしめた。
この映像は、ウクライナ国軍の部隊がシェアし、「この苦しい時期に少しでも前向きで明るい話題」とキャプションが添えられた。
ロシア軍の侵攻により、ペットと離れ離れにならざるを得ない人が増えているという。
奇跡の再会を果たした2人の姿は、絶望のなかの小さな希望として人々に勇気を与えている。

COURRiER Japon


犬に与えてはいけない『おもちゃ』5選!

2022-04-24 05:58:00 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

犬に与えてはいけない『おもちゃ』5選!
絶対NGな理由とおすすめのおもちゃを解説

2022年4月20日(水)  

◆理由も解説!犬に与えてはいけない『おもちゃ』5選
愛犬にはいろんなおもちゃを買い与えてあげたい!という飼い主さんは多いはず。
しかし、犬のおもちゃのバリエーションが増えたからこそ、犬用おもちゃとして販売されている商品の中には、耐久性などに不安が残るものも…。
ここでは、遊んでいる時に怪我や誤飲、窒息などの原因になる恐れのあるおもちゃをいくつか紹介します。

1.耐久性の低いプラスチックのおもちゃ
犬用おもちゃとして販売されている商品の中には、プラスチック製のおもちゃも多くあります。
しかし、プラスチックは耐久度の高いものでなければ、遊んでいる最中に犬が怪我をしたり、割れた破片を誤飲したりします。
プラスチック製のおもちゃのバリエーションは豊富ですが、必ず犬が噛んでも耐えられる性能を持っているおもちゃかどうかを確認した上で購入しましょう。

2.柔らかい耐久度の低いぬいぐるみ
犬用のぬいぐるみとして販売されているぬいぐるみも、きちんと手に取ってどのような素材が使われているか、そして愛犬の噛む力に耐えられそうかを確認することが大切です。
犬用のぬいぐるみとして作られた商品は、通常のぬいぐるみよりもある程度は耐久度が高く作られています。
しかし、犬の噛む力は想定を超えることが多く、とても丈夫な作りでなければすぐに壊されてしまいます。
ぬいぐるみの多くは中に綿が詰め込まれているため、飛び出てしまうと誤って食べてしまう可能性があります。
柔らかい耐久性の低いぬいぐるみは控えましょう。

3.細かい装飾品が付いているおもちゃ
おもちゃの中には、細かい装飾品がたくさん付いているデザイン製の高いおもちゃもあります。
見た目が可愛いのでつい買って与えたくなってしまいますが、いざ犬が使うと考えると装飾品が取れ、犬が誤飲してしまう危険性が高いです。
また装飾品の形によっては、犬が夢中になって遊んでいる時に皮膚を傷つけてしまったり、目などに刺さってしまう危険性も考えられます。
なるべく装飾品は少ないおもちゃを選ぶのが安全です。

4.ほつれやすいつくりのロープ
基本的に、犬のおもちゃとして販売されているロープはとても頑丈に作られています。
しかし、中には耐久度の弱いロープだったり、紐状の部分が多く噛みちぎりやすい作りのロープもあります。
犬と飼い主がロープを使って遊ぶ場合、多くが咥えて引っ張りっこする遊びに使います。
非常に強い力で噛むため、しっかりとした作りでなければ事故を招く危険性があるのです。



5.愛犬の口にすっぽり入る大きさのおもちゃ
犬の体格によって犬の口の大きさは異なります。
愛犬の口の大きさを確認し、愛犬の口にすっぽり収まりそうなサイズのおもちゃはなるべく避けたほうが安全です。
愛犬の口にすっぽり入ってしまう大きさのおもちゃで遊んでいると、ふとした拍子に口の中に入り、誤飲してしまう危険性があるからです。
必ず愛犬の口のサイズと比較して大きめの物を選ぶようにしましょう。

◆子犬も安心♪安全なオススメのおもちゃは?


では、犬が安心して遊べるおもちゃには、どのようなおもちゃがあるのでしょうか。
ここではいくつか具体的なオススメのおもちゃを紹介するので、ぜひおもちゃ選びの参考にしてみてください。
✔ロープ素材で作られた頑丈なぬいぐるみ
✔千切れにくい素材の音がなるぬいぐるみ
✔天然木材で作られたデンタルトイ
✔ラバー製の丈夫なボール
✔頑丈なつくりのロープ

最近では、頭を使っておやつを取り出す知育おもちゃも多く販売されています。
どのおもちゃを選ぶにしても耐久性をしっかり確認し、愛犬が安全に遊べることを優先的に見極めることが大切です。
また、安全性の高いおもちゃであっても、長時間、犬だけで遊ばせることは避けてください。
犬の力は私たちの想像を超えてくることが多くあります。
「絶対に安全」と言えるおもちゃは存在しません。
必ず短時間あるいは飼い主の見ている前で遊ばせるようにしましょう。

◆まとめ
いかがでしたでしょうか。
どのようなおもちゃであっても、犬にとって「絶対に」安全なおもちゃは存在しません。
必ず最悪の事態を想定し、飼い主が見ている前で遊ばせるようにしましょう。

(獣医師監修:平松育子)【関連記事】

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10人に1人が発症…「猫アレルギー」

2022-04-23 06:05:30 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

10人に1人が発症…「猫アレルギー」医師が対処法を解説

2022年4月20日(水)   

猫を飼い始めたら、子どもが突然、花粉症に似た症状である目のかゆみ、鼻水・くしゃみ、咳が出現して、検査を行って「猫アレルギー」と診断されることもあります。
この猫アレルギーの症状は、猫を飼っている場合のみならず、猫を飼っているお友達や知り合いの家に行った後、公園や遊び場などでの猫と触れ合った後にも症状が出る場合もあります。
猫アレルギーが疑われた場合の症状、原因、検査、治療や対処法をみていきましょう。


10人に1人が発症…「猫アレルギー」医師が対処法を解説

◆猫アレルギーは珍しいものではない
アレルギーの原因は猫を含むペットであることが10%程度という調査結果があります。
スギ・ヒノキなどの花粉が70%程度、ハウスダストが35%程度、ダニが15%と推定されております。
猫アレルギーの発症頻度は、1~2割程度であるため、珍しい疾患・原因ではありません。
猫アレルギーとは 猫アレルギーは、猫に含まれている唾液・皮脂腺・体毛・ふけ・分泌液に含まれる抗原が、皮膚を介してヒトの体内入り込んで生じます。
その抗原は、猫の体表面や唾液中に含まれる「Fel d1」(フェルディーワン)と言われ、非常に小さな粒子であるため、壁・床・カーテン・天井に付着し、体内に取り込まれて発症します。
今まで症状がなくても、ペットショップや猫カフェに行ったり、猫を飼い始めてから症状が出る場合があります。
猫アレルギーの症状は、くしゃみや鼻水、かゆみを伴う眼球結膜充血、皮膚発赤、重症の場合には気管支喘息に類似した呼吸困難に発展します。
猫アレルギーの治療 猫アレルギーの診断・検査・治療は、小児科・内科・アレルギー科へ受診してみてください。
可能であればアレルギーを専門あるいは知識が詳しい医師への相談をおすすめします。
受診後の流れは、症状経過を問診で確認した後、他のアレルギーとなる原因(ダニ、ハウスダストなどを含めて)血液検査やパッチテストを実施します。
猫アレルギーの検査は多くの場合、保険適応となります。
猫の他にもスギ・ヒノキなどの花粉、ハウスダスト・ダニなどを含めた項目など、10以上の項目をまとめて検査ができる「RAST検査」で実施します。
アレルゲンを個別で確認することも13項目までは保険適応となります。
検査費用としては保険適応でおおよそ5,000円ですが、検査内容・費用は医療機関によって変わりますので、事前に問い合わせをされることをおすすめします。

◆軽い症状なら猫アレルギーでも猫と一緒に暮らせる
猫を飼い始めてから、症状経過や検査結果で猫アレルギーと診断された、あるいは疑われる場合でも、気管支喘息様などの重症な症状がなければ、猫を飼い続けることも検討できます。
猫アレルギーを引き起こすアレルゲンは極めて小さく、空気中に舞い散ると長い時間、部屋の中にとどまることも珍しくありません。
猫アレルギーとわかっている方は、できるだけ猫や猫に接触した物に触れないように注意が必要です。

◆猫アレルギーの3つの対象法
①部屋のこまめな掃除と隔離
猫アレルギーが疑われる場合には、自宅での環境対策が最も重要です。
猫アレルギーの原因の抗原は小さいために部屋の多くの部分に付着しています。
掃除はできればこまめに、毎日行うことがおすすめです。
ホコリがたまりやすい部分に、猫アレルギーを生じるアレルゲンが付着する傾向があるので、家具の定期的な移動と掃除、ぬいぐるみは別の部屋に置く、空気清浄器を部屋に最低でも1台の設置を推奨します。
猫が入らないスペースも確保されたほうが、アレルギー症状悪化時に移動できます。
②医療機関で処方されたアレルギー薬を飲む
アトピー性皮膚炎や花粉症と同じメカニズムで猫アレルギーは発症します。
このために、あらかじめ抗ヒスタミン薬などの処方薬の内服アレルギー薬の定期的な内服、呼吸困難となる場合には吸入薬や副腎皮質ステロイド内服などを悪化時に対して準備してもよいでしょう。
③飼い猫を定期的に洗う(シャワーをする)
猫アレルギーがない家族が、定期的に猫をキレイにすることも症状悪化には重要です。
猫の抜け毛やフケが目立つ場合には、定期的に洗う事によりアレルゲン発生による症状悪化のリスクを減らすことが可能であります。
シャンプー用のウェットシートも有効です。
猫を含めたペットを飼う時には、自分や家族などのアレルギーが生じるかどうかは、慎重に検討する余地があります。
まずはペットショップや猫を飼っている方の自宅に30分程度足を運んで、事前に確認してみることをおすすめします。


子どもたちから愛された食堂の看板犬が旅立つ

2022-04-22 06:07:39 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

子どもたちから愛された食堂の看板犬が旅立つ
 腫瘍発覚も食事療法で生気を取り戻したが…飼い主に聞いた

2022年4月11日(月) 

兵庫県尼崎市でオーガニック食糧雑貨の販売などを行っている「穀菜食堂なばな」の看板犬・サブローが先月17日に心不全で旅立ちました。
15歳でした。
2020年11月に直腸に腫瘍が見つかり、今年1月にはヘルニアを発症してリハビリ中でした。
2月には角膜潰瘍も患いましたが、角膜の傷は徐々に改善し、ゆっくりヘルニアの治療に取り組もうと考えていたところでした。

サブローは2006年6月15日に誕生、同年9月に食堂のオーナーで飼い主の金岩日佐美さんのもとへとやってきました。
多頭飼育の崩壊現場からレスキューされた保護犬でした。
食堂は10年にオープン以来、特に子どもたちに人気の看板犬として、地域のお客さんを癒やし続けていました。
飼い主の金岩さんにお話を伺いました。


長年、看板犬としてお客さんをお出迎えしてきました(提供:金岩日佐美さん)

――亡くなる前の様子はどうでしたか?
「2020年の暮れに腫瘍があるということになって、食事療法をやっていたんです。そしたら元気になってきて、若返っていくんですよね。今年に入ってヘルニアを発症して、歩くのがちょっと難しくなったんです。でも体調はいいのでリハビリしていました。リハビリもうまくいってて。だけど、ちょっと目にけがをしたりとか、でも、そっちも治ってきて、腫瘍の方もどうもなんか悪性じゃなさそうな感じだったんです。夜もよく寝るし、よく食べるし、元気でした。ヘルニアになって、リハビリしながら、お散歩にもそれまでみたいに行けなくなったので、バギーに乗せて公園に行ったりしていました。それもワンワン言いながら。すごい元気だったんです。3月15日までは毎日すごい元気な様子だったのに、16日にちょっと食欲がなくなって、17日にもう逝っちゃったんです。その2日間だけちょっとご飯が食べられないというだけで、結局、心不全だったんです。このまま長生きすると思っていました」

金岩さんは、サブローに腫瘍があると診断されたことをきっかけに、食事療法として、旬の野菜などを使った消化がよくて栄養たっぷりのスープを作り始めました。
3月には「愛犬のためのスープ」として販売を開始しました。

 ――食事療法というのは?
「なるべく酸性にしないように、体をアルカリ性にしておくと、例えば、成人病とか腫瘍も含めて、そういうのがあっても進みにくくなったりとか。若返るんですよね。見た目もいろんな人から『サブちゃん、若返ってる』って言われていたんです。本当にキラキラなんですよ。目もすごいキラキラしていて、好奇心もすごいあって、食欲もあるし、全然老けてる感じがなくて、目も濁ってないし、本当に若かったです」

 ――どんなスープですか?
「基本は野菜ですね。あとはキノコとか。キノコも日に干したのを1回冷凍して、すると細胞壁が壊れて吸収がよくなるんです。そういう工夫をして入れたりとか」

――お客さんにどのように接していましたか?
「すごい穏やかなんですよ。うちは食事(の営業)をしていたときは、小さい子どもさんを連れてくるお母さんグループもまあまあ来られていて、お母さんはおしゃべりに夢中になるじゃないですか。子どもたちがサブローをいじったりしていました。なんかもうめちゃくちゃにされたりするんですよね(笑)。いろいろされるんですけど、怒らない。犬が苦手、犬が怖いっていう人でもサブローを触れるからそれで犬を触る練習をしたり。なんせ優しかったですよ」

金岩さんはサブローのリハビリ中に、ボランティアを募集。
たくさんの人が来てくれたそうです。
サブローが旅立ち、金岩さんのSNSには多くのメッセージが届きました。


たくさんのお花やメッセージが届きました(提供:金岩日佐美さん)

――どれくらい寄せられましたか?
「インスタにもフェイスブックにもコメントをたくさんいただいて、お電話も。お花もいっぱい届いて、玄関の前にお菓子とかドッグフードが置いてあったり。実際に駆けつけてくれた人もいっぱいいるし、個人のアカウントの方は100件くらいのコメントがありました。お葬式のときもお花がいっぱい届いて、みんながおやつやらお弁当やらを持ってきて、一緒に入れてくれました。亡くなったあと、体が硬くならなかったんです。亡くなって30時間くらいたってたんですけど、ずっと柔らかくて、本当に寝てるみたい。お棺に入れるんですけど、ふにゃってなるからみんなで支えて入れてあげました。本当に死んでいるって感じがしなくて、不思議ですよね。亡くなるときも、すーって感じでした」

金岩さんは4月7日、SNSに「サブローの姿が見えないのは寂しいですが、これからも一緒に居られると信じて、また週末から『愛犬のためのスープ』ご用意したいと思っております」とつづりました。


元気に走り回っていたころのサブロー


リハビリ中のサブロー

(まいどなニュース特約・N.Ritsu)


「ウクライナのハチ公」新しい飼い主に引き取られる

2022-04-21 05:53:58 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「ウクライナのハチ公」に朗報。新しい飼い主に引き取られる

2022年4月14日(木)  

 

 

「ウクライナのハチ公」が、新しい飼い主に引き取られた。
「素晴らしいニュース」「新しい家族が見つかって良かった」と世界から祝福の声が相次いでいる。


新しい飼い主に引き取られた「リニ」の写真。ゲラシチェンコ内務大臣顧問のTwitterより

その犬の名前はリニ。
秋田犬の9歳のメスだ。
首都キーウ近郊にあるマカリウ村の自宅の玄関先で、約1カ月間にわたって飼い主を待っていたことで「ウクライナのハチ公」と呼ばれていた。
ウクライナ侵攻の結果、飼い主の女性は自宅近くでロシア兵にレイプされた後に殺害されていたという。
新しい飼い主に関する情報は、ウクライナ内務大臣顧問のアントン・ゲラシチェンコ氏がTwitterで報告した。
リニが真っ赤な服を着て大人しくしている様子が写っている。
「朗報です!マカリウの秋田犬リニは、新しい家と飼い主を見つけました。新しい飼い主の一家はすでにリニと友達になり、これまでも秋田犬のオスを飼ってきたため、秋田犬の世話をする方法を知っています」

【画像・動画】亡くなった飼い主を待ち続ける「ウクライナのハチ公」の姿

安藤健二・ハフポスト日本版



ウクライナに秋田犬を届けた日本人ブリーダーが語る「マカリウのハチ公」

2022年4月16日(土) MBS NEWS


亡き飼い主を待っていた秋田犬の「リニ」(ヘラシチェンコ内相顧問のテレグラムより)

「忠犬ハチ公と“うり二つ”だ…違うのは耳くらいかな」
秋田犬の専門家がそう語るのは、ウクライナ・キーウ州のマカリウで人がいなくなった民家の玄関にたたずむ一頭の秋田犬だ。
名前は「リニ」と言い、地元紙の報道によると、飼い主の女性はロシア軍に殺害されたのだという。


亡き飼い主を待っていた秋田犬の「リニ」(ヘラシチェンコ内相顧問のテレグラムより)

以来、1か月にわたって「リニ」は飼い主の帰りを待ち続けいつしかマカリウの「ハチ公」と報道されるようになった。
耳はピョンと立っており、確かにハチ公の垂れた左耳とは違うが、痩せたからだと、疲れた感じの毛並みに加え、亡き飼い主を待ち続ける姿は「ハチ公」を彷彿とさせ、人々の涙を誘った。

◆ウクライナでは「うちの犬の系譜」が一番多い

秋田犬のブリーダー 白井孝児・夕起子さん夫婦

そのウクライナに多くの秋田犬を届けてきたブリーダーが神奈川県・厚木市にいる。
白井孝児さんと夕起子さん夫婦で、2009年以降、ウクライナ東部のドニプロに住むウクライナ人ブリーダーの求めに応じて、秋田犬を送り続けてきた。


2012年にウクライナに送られた煌輝号

2012年に送った「煌輝」(こうき)と名付けられた秋田犬の写真をみると、素人でもその“毛並みの良さ“がわかる。
白井さんの犬舎をのぞくと、自慢の秋田犬が多数飼育されており、もし平時ならウクライナやヨーロッパなどに送られた犬もいたに違いない。
これまでにウクライナへ渡った白井さんの秋田犬は20頭を超えると言い、現地での繁殖も考慮すると、その血統の秋田犬は相当な数になっているはずだ。
世界中で報道されている、あのマカリウの「リニ」はこの犬舎の系統なのかと聞いてみると、白井孝児さんは次のように答えた。

(白井孝児さん)
「なんかね、そう思えるのだが、間違えたら困りますから‥私(の犬舎)からいっている数が、系譜としては(ウクライナで)一番多いはずです」
改めて「リニ」の動画を見てもらうと、2人の顔は険しさを増し、目には涙がにじんだ。

(白井孝児さん)
「きのうもずっと見ていたのですよ‥もう見ていられない。誰か飼ってくれる人がいないものかと」

(白井夕起子さん)
「主人はできることなら引き取りたいと...引き取ってあげたいなという話をしていたのです」

◆飼い主に大事に育てられたリニ...「爪」と「胴輪」に注目

亡き飼い主を待っていた秋田犬の「リニ」(ヘラシチェンコ内相顧問のテレグラムより)

白井さん夫婦によると、リニは大事に育てられたという。
2人がまず注目したのは「爪」であまり伸びていないことから、リニはかなりの運動、つまり散歩などをしていたことがわかる。
さらに首輪でなく「胴輪(ハーネス)」が装着されているのは、犬の負担を軽くするためで、これらの状況だけを見ても、リニは亡くなった飼い主に大事に育てられたと話した。
秋田犬は飼い主への「忠誠心」が強く、誰にでも尻尾をふることがない分、納得するまで、家を離れることはないのだという。
それは「家族」として扱われた秋田犬にとって自然なこと。
「リニ」の額に刻まれた秋田犬特有の「縦溝」は、それを雄弁に物語る。
一方で、ウクライナを侵略したロシアのプーチン大統領に、白井さんは不快感を露わにした。

(白井孝児さん)
「だいたいね、プーチン自身が秋田犬を飼っていますから。それを、こんなことやるなんて考えられないですね。本当だったら、プーチンには私の犬をやるところだったんですよ」
「(Qやらなくてよかった?)よかったですね。もう本当にそう」

白井さん夫婦は最後に「リニ」について、こう述べた。

(白井夕起子さん)
「戦火が及ばない限りはちゃんと保護されて、そういう施設なり、新しい飼い主のところに行けると信じている」

◆新しい飼い主に引き取られた秋田犬「リニ」

新しい飼い主に引き取られた秋田犬「リニ」

その2人の願いが通じたのか...この取材後に更新されたヘラシチェンコ内相顧問のSNSには、赤い服を着た「リニ」の姿が...。
新しい飼い主に引き取られたのだという。
白井さんに改めて連絡すると次のように喜びを口にした。

(白井夕起子さん)
「飼い主が見つかり、この上なくうれしく、安心した。お利口さんだから、早く新しい飼い主になついて欲しい」

主を亡くした秋田犬「リニ」に、やさしい手を差し伸べたウクライナの人々。
戦火の止まない地からもたらされた心温まるニュースに、しばし心が震えた。

毎日放送報道情報局 解説委員 三澤肇