投稿者:まき
Sが入園して、2か月が過ぎました。
入園当初は、姉と同じリュックを背負って、同じ帽子をかぶり、
ようやくお姉ちゃんに追いついたと言わんばかりに、嬉しさいっぱいの表情で毎日、登園していきました。
お支度も、姉妹二人でにぎやかに、鞄につめる順番を、特に規則もないはずなのに、
Yに色々と指導されて、それを忠実に守る姿は何とも可愛らしいものでした。
帰ってくれば、誰が泣いていたとか、誰が絵が上手だったとか、細かい報告をしてくれて、
さすが待ちに待った入園だったんだなぁ、二番目は頼もしいなぁと思っていました。
そんな矢先でした。
4月の終わりぐらいから、Sの幼稚園イヤイヤ症候群が始まりました。
イヤイヤとはいえ、よく幼稚園でみかける玄関で大泣き・大暴れ、というのとは質が違って、
しんみりと、家で、幼稚園で、一人涙を拭うような泣き方をするものでした。
毎晩のように「明日も幼稚園?」と涙目で私に聞き、「そうよ」と答えれば、涙ポロンポロンといった感じ。
「幼稚園イヤなの?」と聞けば、さらに涙ポロポロポロ…。
ちびまるこちゃんでいうなら、あのドヨーンとした縦線の空気をいつも背負っているようでした。
お迎えの時は、先生から「今日もしほりちゃん、突然泣きました」とのご報告。
「原因がよくわからないので、お家で聞いてみてくださーい」なんて言われたりもしました。
やっぱりこの時も思い浮かべたのが、あの一句。
「Sちゃん、どうしていつも 泣いているの」でした。
どうやら、まだこの句を卒業できていないようです。
理由探しといったって出てこないかもしれないし、どうせならと、幼稚園での楽しいこと探しに切り替えました。
その時に役立ったのが絵本です。
まず帰ってからやることは、絵本当てゲーム。
その日幼稚園で読んだ絵本を私が当てるだけのことですが、なぜかとても盛り上がりました。
もちろんゆかりも参戦です。
大好きな絵本だとゲームの前に「今日は『ちょっとだけ』だったー♪」なんてこともあったけど、
主人公は動物か人間か、何が出てきたか、色々質問します。
これが結構回答率がよく、つぐちゃん家で知らぬ間に身につけた絵本の知識がとても役立っています。
ついでに、何で遊んだかゲームもします。
最初の2週間、家で色々と披露してくれていたので、
「ひげじいさん」やら「いっぽんばし」やら「トトロのダンス」やら、簡単に当てることはできます。
時々、全く違う遊びを言ってみれば、笑顔で「そんなのやらないよー」と、お決まりの返答がもらえます。
この遊びのおかげで、子供はその日の絵本、遊びを一生懸命覚えてくるようになり、
何より私も園の様子がよくわかるようになり、しんみりもあるけれど、大方楽しんでいるんだなぁと安心することができました。
さて、6月に入り、お気に入りのお友達もできてきたようで、しんみりしている暇があまりなくなってきたようです。
それでも、まだまだ「明日幼稚園?」の質問は続いています。
2番目だから大丈夫なんて思っていましたが、それは親の勝手な思い違いで、
小さな体で、一生懸命、幼稚園に適応しようと頑張っているSをもう少し応援していこうと思います。