和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

僕は今。

2014-03-28 | 前書・後書。
堀口大學という名があれば、
司馬大学という名もあってもいいかなあ(笑)。
といっても、
これは、第1回菜の花忌シンポジウムの
鼎談で、最後の〆を語った井上ひさし氏の
言葉に登場するのでした。

未公開講演録愛蔵版Ⅱ「司馬遼太郎が語る日本」
にシンポジウムの鼎談が載っており、
その最後の井上ひさし氏の言葉を引用できます。

井上】 僕は今、ハーバード大学のことを考えております。
ハーバード大学の起こりは、
牧師さんの集めた一万冊の書物でした。
その方は自分がこつこつ集めた本を一万冊寄付された。
それをどう整理し分類すればよいか、そして
書物の中に何が書いてあるか、
さらにどう読めばよいのかを考え、
研究しているうちに、同学の士が集まってきて、
やがてそれがハーバード大学になったのだといいます。
・ ・・・・・
司馬さんをどういうふうに読んでいくかということを
やっていくと、自然に一つの大学ができるのではないでしょうか。
べつに財団に大学を建てろと言っているわけではなく、
司馬さんが集められた本、
お書きになった本を私たちが読んでいくことで、
『司馬学』といいますか、とても変わった
おもしろい生き生きした大学のようなものが
自然にできるのではないでしょうか。
きょう午後からずっとぼんやり過ごしているうちに、
だんだんそんな気がしてきました。
僕の中にもすでに『司馬大学』がある――。
会場のみなさんと同じ空気を吸いながら、
いろいろとお話を伺いながら、
なんとなく私はそう考えはじめました。
そんな感想を申し上げることで、
無理やり締めにさせていただきたいと思います。」(p297)

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