「こだわり」の哲学と実践

ものごとに「こだわる」から楽しい!

絶対「安全」はあり得ない

2005-06-02 00:45:14 | インドア
絶対に「安全」な状態はこの世に存在しない。いついかなる場合であっても、災害に遭遇することは絶対にないとは言い切れないのである。われわれが単に「安全」といっているのは、「危険が小さい」あるいは社会通念上、その危険を「許容できる」レベルを「安全」といっているのである。よって、まったくリスクがないわけではなく、この程度のリスクは「許容できる」状態が安全な状態なのである。
 危険な状態がある場合、それを「災害のおこりうる可能性」と「その時の想定できる人的災害の程度」のマトリックス的見方で、リスクの事前評価を実施する。その結果をリスクカテゴリーで区分し、評価する。これを「リスクアセスメント(RA)」という。第一対策を実施し、RAをやってみる。その結果、まだ残存リスクが「許容できる範囲でない」場合は、第二対策を実施し、再度RAで評価する。これを繰り返して、残存リスクが「許容できるレベル」に到達したとき、一応の「安全」宣言とする。しかし、残存リスクについては、キチンとした「説明責任」(アカウンタビリティー)を果たし、使用者サイドで「取り扱いマニュアル」等により、安全な操作方法等を明記し、関係者に教育訓練し、教育記録を残す。
 以上が一般的な「安全」確保の必要なステップである。 ご安全に!
おしまい。