VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

Kips Bay Decorator Show House

2010年10月22日 | NYショーハウス2010
Show Houseの中でも、NYCマンハッタンで開催されるKips Bay Decorator Show Houseは、
今年38回目の歴史を持ち、最もステイタスが高いShowHouseとして知られている。
(主催のKips Bay Boys&Girls 財団がセルブの組織という生業からして違う)
例年、春開催であったが今年は諸事情で秋に変更され集客がどうなるか?(例年の来場数15000人)

今年の会場は、Upper East Side の6階建てのTownhouse。物件価格は$28,800,000(17rooms/10235Sqft )・・・流石NY。
  
そのペントハウスでKips Bay Boys&Girls財団のJennifer Skodaさんにイベント運営について取材。
  
今回デザイナーは20人(社)、その中で最上階の2部屋とテラスをデコレーションしたのはJennifer Post。
(「AD」誌が選ぶ世界で100人のトップデザイナー、その表紙も飾ったスターデザイナー)
   
ちなみにアメリカのShow Houseやゴルフトーナメントは、チャリティーとして行われる事業が多く
このKips Bay Decorator Show Houseは、ナント収益を$1millionも上げるらしい。
Benjamin Moore Paintsなどがスポンサーとして付く他、来場者に配布されるthe Journal and Source Bookへの広告や
Showの会期前から催されるチャリティーPartyなども大きな収入源。

会場に来ていた人達に聞いてみた、「$30の入場料は高くない?」
「そうね、でもこれはチャリティ。良い事に使われるお金だから高くないわ」と
左のstagerをされてる方と主婦の方が声を揃えて答えてくれた。インテリアのアイデアを研究に来場。
右は見学していた建築構造の専門家。でもデザイナーっぽいカッコ良さがニューヨーカー!
 
以下、各部屋のプレゼンテーション・・・デザイナー自身が丁度居てお話が聞けた部屋もあった。
 
 
  
  
   
この鏡台は1900年代のアンティークで、$175000!? 右の花柄屏風は石膏でオリジナルの型を取って製作。
 製作者のNina Helms 
2MichaelsのJoanは「Kips Bayはデザイナーにとっての‘オスカー’よ」と
主催者コミッティによって選ばれた事は、若手デザイナーにとってとても名誉な事で大きなチャンスと言う。
  
壁紙のデザイン、ピンクのヘビ柄が素敵!「セメントにも貼れるのよ」とアクリル製シートを貼って見せてくれた。
 
ガーデンデザインでは、ミラーの壁で奥にも庭が続いているようカモフラージュ!
 
右は鏡に写った庭、マンハッタンの庭は日本と同じく狭いのでGood Idea。

平日の昼前であったが来場者は多く、その人気が伺われた。
インテリアや住まいに対する関心の高さや、インテリアデザイナーのポジションが日本との違いであるが、
そろそろ日本でもハイエンド向けに、このような機会を作りたいものである。


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