VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

Tortona地区は、ますますHot!

2008年04月16日 | ミラノ・サローネ08
サローネのFiera本会場以外の展示「Fuori salone」(サローネの外)、今年は600ヵ所を超えるインテリアデザイン・エキジビションが開催された。
その中でも注目のエキジビションが集まるTortona(トルトーナ)地区は今年もHotで必見エリア。

私はトリエンナーレ会場から出ているシャトルタクシー(無料)に乗ってトルトーナ地区に向かった。
  
シャトルタクシーはTOYOTAのPRIUSだ!環境ケア、ECOの象徴になっているようでウレシイ。

タクシーを降りた近くで発見したのは韓国SAMSUNG社のインスタレーション「SAMSUNG bye NIGHT」。
  
最後の部屋は、霧の中にレーザー光線の海をかき分けて歩くような空間・・・お化け屋敷のよう。

次に目に入った、モバイルHOUSE(HolidayHomesDesign社)2棟の展示。34㎡だが天井高2.4mでキッチン装備も立派。
  
 Woodyな内装で大自然にマッチしたデザイン 

オランダの新しい家具メーカー「PIET BOON ZONE」を発見、Meijn社長がポーズを取ってくれた。
皮製の照明、アウトドアファニチャーも新鮮なデザインで高級感もあって素敵。
  
左下は一人掛けのソファ。大きめでアクセントとなるデザイン。「PIET BOON ZONE」はホテル、レストランなどに顧客が多いようだ。
 

お目当て[Superstudio più ]会場は、トルトーナ地区の中心的会場。複数のビルで構成され把握しにくいが・・

正面1階に入るとVALCUCINE社が独創的なキッチンを展示、「LA CUCINA ALESSI」もVALCUCINEから。
 
 ALESSIにもグレー色が

Veneta Cicineが主催したプロジェクト「LIVING KITCHEN」は、デザインスクールのDomusAcademyとのコラボレーションで実現した。
8人の学生によるデザイン・レポートと、3人のデザイナーによる作品展示。キッチン革命、キッチンのNewスタンダードを提唱した。

左、パーゴラ状のキッチン。  右、‘Incubator’キッチンの上で寝る・・・
 

英国トップ・デザイナー、TOM DIXONの照明コレクション。カタログがNewsPaperに。
   
FOSCALINI社の照明展示。
 

Villeroy&Boch社がバス・洗面を手掛けているとは知らなかった・・・女性的で美しい作品。
 同じ[Superstudio più ]会場

やぱり時間切れ&足が棒・・・トルトーナ地区のプレスセンターで休憩し(ここも満員だ~)
明るいが既に8時前。松下電工のパーティに顔を出す為、地下鉄で向かう。

松下電工会場、かなりお客さんは引けていた。そこで出会ったBrazilian ItalianのDiegoくん(6ヶ国語を話す!?)を誘い
今日到着した某キッチン輸入会社のMamiちゃんと待ち合わせ、遅い夕食を食べに出た。
 カルツィーネとても美味しかった!
在Londonで学生のDiegoくんに御馳走して頂いた。戸惑う姉さん達に「ユーロは高いから・・・」と。
確かに彼はポンドだしね。円安で弱気な私・・・ご馳走様でした!



ミラノ・サローネ:家具見本市は2450社出展!

2008年04月16日 | ミラノ・サローネ08
[I Saloni]メインの国際家具見本市「Salone Internazionale del Mobile」には、2450社という到底見学しきれない数のブース出展数。


家具見本市の会場構成は、【Design・Modern・Classic】の3カテゴリーに分けられている。
その中で日本でも知られている有名家具メーカーの出展が多い、【Modern】ゾーンから見て回る。

私の足取りで脈絡なしに、とりあえず写真を一気に並べておきますのでお楽しみ下さい。 左から、Flou社・biesse社・reflex社  
  
 
arflex社  
      

以下、FENDIは中でも敷居が高いブース(毎回こちらでは、本物のお金持ちがその場で発注している光景に圧倒される・・・)
 何気なく毛皮のカバー
  
MURANOガラスのシャンデリアはFENDIな空間に必須 

下左、GIORGETTI社   右、FEG社
  
左、GERVASONI社。  中、Living Divani社が倉俣史朗の椅子を復刻。
  
右上のvisionnaire社のミラーは、50インチTVが内蔵されていて、鏡かと思ったら映像が現れるサプライズ!TVはSAMSUNG製

lingne rose社  Inga Sempeの新作
 

hülsta社、新作Bedとヒュルスタ・ジャパンのシュミット社長。 デザイン性の高いシステムファニチャーも充実。
  

2階の会場へ進む。(会場構成は見本市47年の歴史と共に、並び順にも不文律のルールがある。)

「Poltrona Frau」グループの展示。「Cassina」「Cappellini」などの有名ブランド各社をグループ会社化、7ブランドによる大展示を本会場で行った。 
自社の新作では「CASSIOPEA」と星座名をつけられたソファーが面白い。個々のパーツが色んな形で連結できるシステム。
 
80周年を迎えるCassina社はPoltrona Frauグループとしての本会場展示以外に、ミラノ・トリエンナーレ会場で〈made in Cassina〉と題して、この80年間に20人以上のデザイナーによって生み出された100作品を展示。
また自社ショールームでは趣向を変え、工場倉庫を設定した空間で作品がパレットに乗せられ展示された。 
 市内ショールームにて。
Cassinaの新作は5人の有名デザイナー、Philipe Starck(左「VOLAGE」)らと並んで吉岡徳仁の「HEAVEN(右)」も発表された。
 

MOROSO社、会場はメインデザイナーであるPatricia UrquiolaがMartino Berghinzと共にデザインした。(電工と同じ) 右はEDWARD VAN VLIETの「SUSHI」という作品!? 
  
DOSHI LEVIENデザインのソファ背を見せるデザイン。
 
MOROSOからも吉岡徳仁の椅子2点、「Bouquet」チェアー(左)と昨年発表「Panna」チェアーは新しいカバーリングも。
 

こちらはリゾートシーンを演出したBONACINA社、右は日除けの付いた可愛いプールサイドチェア。
 

Rimadesio社はガラス製のドアやパーテーション、収納シェルフなどの大手メーカー。
  
 日本担当のCaprotti氏とランチ
見本市会場が日本と違う点は、展示だけでなく商談の場として接客スペースが大きく取られている企業も多く
このように、ランチやスナックを御馳走してくれる。(なかなか美味しいのである!)

ある老舗高級家具メーカーの話では、出展費用は約1億円。しかしそれを十分に超える売上が、この6日間だけで上がるという。 

ところで、今年のコーディネートで気付いた点は〝自然志向〟のトレンドにあること。
色では、ベースカラーは真っ白からアイボリーやグレー系の白へ。挿し色に〝アースカラー〟(グレーや緑系)が多用されていた。
パリコレでも無彩色というキーワードが出ていたが、
以前のクラッシック・リバイバル、ゴシック調の装飾から自然回帰に。ここ数年の流れを家具にも感じた。

結局、市街会場の方に行きたかったので、その他2ゾーンは見ずに今日はFiera会場を終えた。

ちなみに以前に見た【Classic】ゾーンは、カナリ敷居が高い・・・日本人で言えばデビ夫人の世界。
カーペット敷きに天井アーケードまで装飾された異次元ゾーンは、お城に住む人を対象にした家具という雰囲気。 

世界最大インテリア見本市[I Saloni]開幕、プレスルームへGo!

2008年04月16日 | ミラノ・サローネ08
ミラノ・サローネの核イベント、国際見本市会場Fieraで開催される[I Saloni
は今日16日から一般公開される21日まで。

ここで[I Saloni]の概要をお伝えしておくと、
会場は家具・キッチン・バスルーム・オフィス家具などの6見本市で構成されていて、会場面積は23万㎡(東京ビッグサイトの約3倍)!

今年は2450社がブース出展、世界140ヶ国からバイヤー、デザイナーなど住業界関係者とジャーナリストが集結。
最終日には一般公開され、今年は34.8万人過去47年間で最多の来場者数を記録した。(昨年比29%増、終了後主催発表)

そんな世界規模、休む暇も無い取材3日間が始まった!地下鉄RedーLineは、同じ赤の丸の内線同様、超満員で会場駅へ。
駅の改札では、Electrolux社のプロモーションが一面に。サローネ気分を盛り上げる。
 
私は見本市Fiera会場の正面玄関(右)からは入らず、会場内のシャトルバスに乗り
プレスルームに近い南入口へ向かう。正面玄関よりは空いているものの、ここもチケット売場に長蛇の列であったが
私はプレスの事前登録をWebで済ませ、主催者からカードが国際郵便で送られて来ているので、そのままGateへ向かう。
右、Gateはまだスイスイ。

プレスルームは既にごった返していた(ロッカーをGetするのに皆、早く来る)。取材に入るジャーナリストも5000人を超える!
私はPC持参

2年前にこの新Fiera会場に移転し、施設環境は抜群に良くなったと。
プレスルームでは協賛ミネラルウォーター会社がガス有り・無し両方ボトルで提供
illyが協賛するカフェも併設していて、エスプレッソやカプチーノは飲み放題、パンやスナックも提供される。

プレスキットは協賛PIQUADRO社特製のプレス用Bagに入っていて、皆、プレスは同じ赤いBagを持っている。
カプチーノを飲みながら、イタリア人ベテラン・ジャーナリストからネタ仕入れ中。

下、情報交換をしたスロベニアの美人ジャーナリスト。右、私が帰る頃行き違いでキッチンシステム研究所の黒田秀雄さんとも遭遇!