VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

加ケベック州BACHAND大臣

2006年06月14日 | 社会・文化
【写真左:大臣のご挨拶、当然ながらフランス語。   写真右から:輸入住宅産業協議会の橋本さん、
             建築家の池畑伸先生、町田ひろこ先生と私の後ろがケベック州政府の高橋さん】

カナダのケベック州から、経済開発・イノベーション支援・輸出担当レイモン・バシャン大臣が来日し
懇親パーティーが帝国ホテルで開催された。
私は以前「輸入住宅に暮らす」という雑誌の編集長をしていた時に
ケベック州政府在日事務所の高橋氏からご協力を頂き
ケベック現地取材に行って以来、カナダ関係者とは接点が多くなった。
日本の住宅でも、ケベック産メイプル材がフローリングなどに人気で使われている。

カナダ東海岸のケベックは北米最古の都市で、1985年ユネスコによって世界文化遺産に指定。
2008年には400周年記念を迎えるとの事。
キダムアレグリアで日本でも知られた、シルク・ド・ソレイユもケベックの劇団。
サーカスともミュージカルとも、前衛的な舞台とも言える創造的なShowは
文化やアイデンティティを大切にするケベックらしい産業。
2008年には米国に続き、東京ディズニーリゾートにも常設テントができるらしい。


パーティー後に、町田ひろこ先生達とゆっくりお茶を飲みながら
最近のプロジェクトなど近況報告をしあっていると、結構、共通の関心事が出てくるものだ。
きっと、このメンバーとお仕事ができる日もまた来るだろう。

対オール電化、山拓もエール

2006年06月14日 | 住宅業界
日本ガス体エネルギー普及促進協議会、(社)日本ガス石油機器工業会
(社)住宅生産団体連合会キッチン・バス工業会と共に
「ウィズガスCLUB」という、オール電化住宅対策的な組織を立ち上げた。【写真左:握手する4団体会長】
とは言うものの、住宅会社やキッチンメーカーは
「ガス/電気を選ぶのはユーザー」「先にこのアクションがあったのがガスだった。電力側からも提案がある」
と、あくまで冷静。

草野日本ガス体エネルギー普及促進協議会長(東京ガス副社長)からは
基本、電力との共存が前提であると認めながら、《ウィズガス住宅》のコンセプトを以下5つ紹介。
●環境ヘルシー●快適・爽やか●ロングライフ&フレキシブル●団らん幸せ●安心・安全 
また、《食育》をテーマに調査研究を進め社会貢献するのも、このCLUB設立の目的の一つという事だ。

記者会見の後、「豊かで潤いのある住環境を目指して」と題したシンポジウムが200名ほど集客されて開催。

まず、中上英俊(株)住環境計画研究所所長の基調講演「日本の住環境とエネルギー」で
家庭用エネルギーの中で、照明・家電用途が伸び続けている問題や国際比較を紹介。
最後に‘エネルギーは今まで指定席があったが、今後は自由席’と、競争市場を表現された。

次に、レストランオーナーシェフの三國清三氏が《食育》にまつわる講演をされた。
味覚が完成する小学3-6年生までの経験が重要と、食育授業などを実践されているらしい。
(ただ、「神戸の大震災による家事はガスではなく、全て漏電によるもの」など気になる発言が多かった・・・)

最後にパネルディスカッションでは【写真中】
村上周三慶応義塾大学教授、高井憲司国交省・住宅生産課長、
荒木由季子経産省・住宅産業窯業建材課長、建築家のエドワード鈴木氏に加えて
我がリクルート月刊HOUSING大江治利編集長も登場し、
各分野から‘豊かで潤いのある’住環境についてのプレゼンテーション。

懇親会にはガス&住宅族議員(?)が次から次へと現れた。
LPG対策議員連盟を作って会長であった山崎拓甘利明・・・衆参両議員さん達に続いて、
小平資源エネルギー庁長官もご挨拶。


さて、リクルートの住宅建築者の読者調査においても
オール電化住宅が50%を超えるなど、電力勢の快進撃は留まる所を知らない。
今回、ガス関連企業が結束し、「火が文明の起源」というコメントも出たが
消費者の心に火をつける為には、相当の企画とプロモーションが必要だろう。