ピッカピカのSonus Networks製VoIPゲートウェイを引っさげ、日本全国3分20円という当時としては破壊力抜群の料金体系を武器に華々しく登場したフュージョンも、携帯電話の普及とメールなどの通信手段の増加に伴う総音声通信時間の減少やADSLや光回線の普及にともなう050系IP電話の一般化による価格訴求力の低下のあおりを受け、あっという間に"その他大勢"として埋没してしまった今日この頃。
東京電力で継子扱いされていた日々に終止符を打ち、楽天グループ入りするとのこと。
eBayによるPayPal買収は本業におけるコア機能の自前化と位置づけられたので、買収されたPayPalは大切に育ててもらえる可能性が高そうでしたが、楽天によるフュージョン買収は所詮周辺機能、しかもオンラインサービス企業なら、なるべくなら避けて通りたい音声による同期通信機能(カネも手間もかかるのであまりうれしくない)の買収であるため、フュージョンにとってあまり幸せな将来像が描けないのがなんではあります。
当期損益-14.55億円とはいえ、売上541億円、総資産143億円、純資産40億円、資本金109億円の会社を議決権比率で54.27%取得するのに要した費用が6.73億円でしかない点から、法人顧客を一件2500円で買っただけ、とも思えてしまいます。
まさに、楽天の立場に立てばリリースでも触れられているように
法人取引先約27万社の顧客基盤
が、目当てであったのかもしれません。
とはいえ、フュージョンの音声呼サービスを利用している法人が楽天にとって扱いやすい顧客(もしくは出店者候補)であるのかと問われると少々疑問が残ります。それでも手を出さざるを得なかったのだとすると、やはり、楽天本体の事業成長性が限界に来ているということなのかもしれません。(別段目新しい指摘じゃなくてごめんね)
スマートに中継系サービスばかり提供してきたためにフュージョンには顧客離れを防ぐ手段があまりありません(050番号には番ポがありませんから電番変更くらいか)から、親会社が異動して、どの程度顧客数を維持できるかも今後の見所であります。
TBSが楽天子会社になるようなら少しは光明も見えたかもしれませんが、TBSは無事防戦準備完了したようですし...。
東京電力で継子扱いされていた日々に終止符を打ち、楽天グループ入りするとのこと。
eBayによるPayPal買収は本業におけるコア機能の自前化と位置づけられたので、買収されたPayPalは大切に育ててもらえる可能性が高そうでしたが、楽天によるフュージョン買収は所詮周辺機能、しかもオンラインサービス企業なら、なるべくなら避けて通りたい音声による同期通信機能(カネも手間もかかるのであまりうれしくない)の買収であるため、フュージョンにとってあまり幸せな将来像が描けないのがなんではあります。
当期損益-14.55億円とはいえ、売上541億円、総資産143億円、純資産40億円、資本金109億円の会社を議決権比率で54.27%取得するのに要した費用が6.73億円でしかない点から、法人顧客を一件2500円で買っただけ、とも思えてしまいます。
まさに、楽天の立場に立てばリリースでも触れられているように
法人取引先約27万社の顧客基盤
が、目当てであったのかもしれません。
とはいえ、フュージョンの音声呼サービスを利用している法人が楽天にとって扱いやすい顧客(もしくは出店者候補)であるのかと問われると少々疑問が残ります。それでも手を出さざるを得なかったのだとすると、やはり、楽天本体の事業成長性が限界に来ているということなのかもしれません。(別段目新しい指摘じゃなくてごめんね)
スマートに中継系サービスばかり提供してきたためにフュージョンには顧客離れを防ぐ手段があまりありません(050番号には番ポがありませんから電番変更くらいか)から、親会社が異動して、どの程度顧客数を維持できるかも今後の見所であります。
TBSが楽天子会社になるようなら少しは光明も見えたかもしれませんが、TBSは無事防戦準備完了したようですし...。
集合知で製品開発・マーケティングして、ドロップシッピングで在庫・物流持たず、宣伝は十八番のGoogleさまシステム、という。
以前、跳箱でも取り上げ(
http://blog.goo.ne.jp/vaulting-box/e/0c9dcb26a9df57c2ba3685cee60f87bc )ましたが、あまり上手くいってないね。
あれがPayPalと戦うのは少々難しいんではないかと。
そもそも日本じゃPayPalさえ上手くいってないしね...。
これはこれで比較文化的視点も入れて検討してみたいところです。
各地での、認証システム(x-CASなども含む)、個人情報囲い込み、キャリアの戦略、小売りの戦略、物流の戦略、そして当然金融とユーザのスタイルをふまえて、グローバルに展開してるところも、かなり工数かけなきゃいかんだろうとは思います。
けど、リンデンドルみたいなものに対する認知があがってくれば、実は Google Doller と換金・相場システムの方向で済ませられるのではないかとも思う。
地域通貨構想の話と似てくるのは必然か
勘弁してくれよ...。
リンデンドルの件はいつか考えなくちゃいけないなとは思っていた(そういえば今日もウチの上司からネタ振られた)けど、直感的に仮想経済(仮)が実体経済規模を上回ることはない(ゴールデンエイジシリーズじゃあるまいし)と思う。
となると結局「かなり工数かけなきゃ」ダメ、つうことになる(と直感的に思っている)んですが、となると担い手は金融本業の連中の右にも左にも出るやつはいないでしょ。
当然、2000年当時フュージョンなどの新興勢力がNTTのけつを叩く役割を果たしたと同じような役割を担う特攻野郎が出てこないと、動きがまったりもっさりしてかなわないだろうけど。
google の与信(とgoogleへの与信・投資、とgoogleへの与信・投資への与信・投資…の連鎖)を考えると、ちょっとハンパじゃないとこまで可能なのではないか、と一瞬考えた自分ガイル(貨幣って無限に広がる信用の輪じゃないっすか)
そんなオソロシイことできません。