珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

ハンコックさん宅、訪問

2021-07-18 16:09:43 | オフ会
横浜方面、梅雨明けしました。まだ体が猛暑仕様になっておらず、朝、気温が下がらないのは、なかなか応えます。さて、10日土曜日、久しぶりのオフ会となりました。向かったのはハンコックさんのお宅です。前回はちょうどコロナの直前、2019年11月でした。このところ良い音で鳴っているという話をメールやブログで断片的に伺っていました。オフ会は、秋以降、ワクチン接種が広がってからとも思っていたのですが、音が変わる前にとのお誘いでした。感染対策をした上でお邪魔させていただきました。

ハンコックさんのブログを事前に拝見していました。直前、チューバホーンさんが2度に亘って訪問されるなど、気合の入った調整があったご様子でした。ブログの文面からも音に対する興奮が伝わってくるようでした。もっとも、音は聴いてみないと分からない事も確かです。ハンコックさんのサウンドの記憶は残っていますので、その変化を楽しみにしていました。前回からの変化点は、バイアンプ化、DACおよびフォノイコライザーの入れ替えと、結構あります。コロナで家にいる時間が長かった分、皆さん手を入れています。


ハンコックさんと言えば、ウィルソンのWatt3+Puppy2です。一体のSPだと思っていましたが、Watt3単体で2WAYのスピーカーとして使っても十分聴けるといった話を聞きました。前回訪問時は出番の無かったSD05を復活させ、バイアンプに取り組まれています。これにより3WAYが2WAY+サブウーハーの形式になるようです。


というわけで、SD05がシステムに加わっています。マークレビンソンのプリ、パワーと併せてアンプ3台の構成です。さらに右手前の筐体は、UESUGIのフォノイコライザーです。この直前のオフ会では、フェーズテックEA-5より、評価が高かったようです。


オラクルのアナログプレーヤーは健在でした。カートリッジはオルトフォンのMC-20です。ハンコックさんは他にフェーズテックのP-3をお持ちです。昨年11月、チューバホーンさん宅のオフ会で、両者の違いをDSD音源で比較させていただきました。MC-20の声の良さは、記憶に新しいです。



本日、最も気になっていたのがこちらのDACです。チューバホーンさんのDACを作られているOさん製作のDACです。いわゆるDACチップを使わない、ディスクリートDACです。ハンコックさんから自宅試聴を申し込まれたようです。よく機器の持ち込みは危険だと言われますが、一方で聴いてみたくなる気持ちも分かります。脇から聴く機会をいただき、ありがとうございました。異なるシステムで聴くことにより、新DACの本質が見えてくるように思います。ちなみにハンコックさんも拙宅同様にES9018を積んだDACを使用しています。


ディスクリートDACへの入力は、2系統あり、一つはラズパイ、もう一つはPCから直接(USB)です。音はラズパイの方が上だそうですが、PC側もいい勝負をしているとのことでした。将来的には脱PC、即ちネットワークプレイヤー導入も視野に入れている様でした。


ハンコックさんのオフ会は、通常、デジタル→アナログの流れですが、今回はデジタルが目玉ということもあり、アナログから入りました。ユーミンの「埠頭を渡る風」から始まり、邦楽、洋楽、ジャズと聴かせていただきました。一聴、見通しの良さを感じました。ユーミンの声のニュアンスもしっかり伝わってきます。MC-20でも随分と細かい音が出ていると感じます。ダイアナクラール「No Moon At All No 」も聴きやすかったですが、幾分パンチが抑えられた印象です。この辺りは、SPの使い方を変えた影響なのかも知れません。

デジタルでは、アナログで感じた見通しの良さに加えて、音の滑らかさ、柔らかさが印象に残りました。クラシックの音場の広がりが気持ちよいですね。ヴォーカルとクラシックの両立は、これまでにチューバホーンさんのお宅で目の当たり(耳の当り?)してきたわけですが、こちらでも再現されていました。調整する人の音になる・・・これもしばしば耳にしますが、そのことを思い出しました。一方でハンコックさんの主戦場はジャズです。ここからハンコックさんがジャズをどう鳴らすのか、注目して参りたいと思います。

最後に、2つのDACの音の違いです。他を一切変えずに、機器だけを変えて聴いたので違いが分かり易かったです。リファレンスはテレサテンの「別れの予感」(岩崎宏美のカバー)です。一音一音の伸びやかさ、音の分離感で新DACが上回ります。ES9018のDAC(こちらもOさん製作です)も悪くないのですが、やや重くこじんまりとする傾向にあります。単体で聴く分にはそこまでシビアにならなくていいのかも知れませんが、埋め難い差だと思いました。スタジオ録音の音源で明確な差がでましたので、クラシックやライブだとより差が出そうです。

DACは日進月歩の世界なので、あまり振り回されないようにしてきました。拙宅のシステムにES9018のDACを入れても8年になります。随分と経過したことを、音の比較で認識した次第です。今後の方向性を、少し考え直しているところです。ハンコックさん、お誘いいただきありがとうございました。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ハンコック)
2021-07-18 22:15:39
こんばんは。
先日は、ありがとうございました。
ラズパイのポン置きで、oさんのディスクリートDACは、
あれほどの音を出してくるのですから、驚きですよね。
ディスクリートDACを、チューバホーンさんのお宅で
聴かせて頂き、チップのDACより遥かに高いポテンシャルを
感じておりましたが、拙宅で鳴らしてもあのような音に
なりましたので、やはりあのDACは物凄いとしか
言いようがありません。
小生は、有難いことにあのDACをお譲り頂ける
事になりました。
本当にありがたいことです。
今年は、デジタルにも注力し、
ネットワークプレーヤからDDコンバータ経由の
I2S接続や、I2Sから入力して基盤をスルーし直接ディスクリートDACに入れる構成でも試してみたいところです。
引き続き宜しくお願いいたします。
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ありがとうございました (横浜のvafan)
2021-07-20 07:06:33
ハンコックさん、おはようございます。

お招きいただき、ありがとうございました。昨年のチューバホーンさんのお宅で聴いたサウンドが、再現されていましたね。DACのポテンシャルを耳で感じられたのがよかったです。ガチンコ対決は分かり易くも恐ろしいです(笑)。

デジタルのレベルが上がったので、アナログにも発破がかかることでしょう。アナログでも想定外の方向性があったようですね。

デジタルは最上流だけでも変わるので、新DACのポテンシャルをさらに引き出す楽しみもあります。引き続き情報交換お願いします。

拙宅の方も、秋くらいには何かしらの報告ができるかもしれません。
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