翌16日は先日お越しいただいたチューバホーンさんのお宅を訪問しました。この日も好天に恵まれました。西武新宿線は個人的にも懐かしい路線です。学生の頃、横浜に住んでいながらも、飲んで帰れないことがありました。そんな時、転がり込んだのが、中井、鷺ノ宮、武蔵関にあった先輩、同輩の下宿でした。高田馬場で急行を逃したこともあって、各駅停車に乗って懐かしさを感じながら最寄駅に向かいました。この方面を訪れるのは7月のヒデさん訪問時の集合以来です。4か月ぶりでしたので道はしっかり憶えていました。
オーディオシステムは2階の日当たりのいい洋室で組まれていました。大きい窓が2枚、とても開放感のあるお部屋です。床は板張りで特に絨毯類は敷かれていません。システムの主役は、タンノイのランカスター。いわゆるビンテージ品です。長辺方向に交差法で配置されています。これまで交流を重ねてきましたが、自分の前でクロスする配置は実は初めてかも知れません。オールドタンノイは過去にGRFさん、Iさんのお宅で聴かせていただきました。年代の違いも音に影響するのでしょうが、他の機器との組み合わせ、セッテングでも変わる印象があります。
上流の機器です。デジタルはラックスマンのSACDプレイヤーのフラッグシップ機D-08をお使いです。この日はサウンドパーツのプリアンプで聴かせていただきました。下段に見えているのはお馴染みサウンドデザインのSD05で、さらにその奥はルボックス/スチューダーを彷彿させる、ソニーのCDプレイヤーMS-1です。
アナログはロクサンのXERXESです。私のアナログ導入時の候補の一つでしたが、結果的に店頭で聴く機会がありませんでした。ようやくお宅訪問で叶ったわけです。調整はお知り合いの方に委ねたそうです。アームの指掛けがありませんね。メープル色が部屋やラックともマッチしていました。
こちらはモノラル2台のパワーアンプです。すみません、メーカーを失念しました。後日、チューバホーンさんから連絡がありました。quad405でした。ステレオアンプをモノラルに改修しての2台使いです。こちらも年季が入っています。
チューバホーンさんはクラシック、特にロマン派以降を好まれているそうです。クラシックは勿論、ご配慮もあってジャズヴォーカルや懐かしい邦楽もかけていただきました。先日、拙宅でかけた曲やアーティストのお返しもあって、まるで会話を楽しむが如くの選曲でした。こちらは気に入ったCDのピックアップですが、あっ、女性ヴォーカルばかりですね(笑)。何故か、1976年に関係する楽曲も多かったです。荒井由実、中島みゆきが台頭した時代です。春夏秋冬に合わせたユーミンのベスト盤、音がいいとの評判です。みゆき節の方はアナログで。私も好きな「夜風の中から」をかけていただきました。
さてランカスターの音です。私にはビンテージSPというより、現在のSPと言われても違和感ない印象を受けました。この方面はあまり詳しくありませんが、同じビンテージでもランカスターは時代が新しいようです。同軸2WAYは現在のタンノイにも通じますね。音はIさんの方向ではなく、GRFさんの方向に近いと思いました。上流の機器の影響でしょうか、細かい音、ニュアンスが表現されていてます。トルク感は求めていないと想像しますが、それもで緩い音ではありません。サン・サーンス3番の第二楽章(レヴァイン&ベルリンフィル)では、穏やかながらも濃密な空気に包まれました。
そして交差法です。SPのセッティングについては過去、相当な試行錯誤があったそうです。現在とは真逆の短辺配置の平行法もやられたのですが、ようやく位置・向き共に落ち着きました。リスナーの前で交差するということは、敢えてSPの逆サイドへ音を放っていることなりますが、それでも通常通りの定位が得られるのは面白いです。調整にはシューベルトの歌曲を使っているようです。左右のSPの間隔はかなり広いですね。SP間隔の広さがそのまま音場の広さにつながっていて、マーラーを中心にお好きな交響曲を楽しんでいる理由がよく分かりました。
音楽を聴く以外にも、ビンテージ、オーディオ歴、クラシック音楽、オーディオ交流と話題を変えつつお話できたのも楽しかったです。南面からふんだんに入る陽光の移ろいを感じながら、穏やかな午後の時間を過ごせました。チューバホーンさん、ありがとうございました。
オーディオシステムは2階の日当たりのいい洋室で組まれていました。大きい窓が2枚、とても開放感のあるお部屋です。床は板張りで特に絨毯類は敷かれていません。システムの主役は、タンノイのランカスター。いわゆるビンテージ品です。長辺方向に交差法で配置されています。これまで交流を重ねてきましたが、自分の前でクロスする配置は実は初めてかも知れません。オールドタンノイは過去にGRFさん、Iさんのお宅で聴かせていただきました。年代の違いも音に影響するのでしょうが、他の機器との組み合わせ、セッテングでも変わる印象があります。
上流の機器です。デジタルはラックスマンのSACDプレイヤーのフラッグシップ機D-08をお使いです。この日はサウンドパーツのプリアンプで聴かせていただきました。下段に見えているのはお馴染みサウンドデザインのSD05で、さらにその奥はルボックス/スチューダーを彷彿させる、ソニーのCDプレイヤーMS-1です。
アナログはロクサンのXERXESです。私のアナログ導入時の候補の一つでしたが、結果的に店頭で聴く機会がありませんでした。ようやくお宅訪問で叶ったわけです。調整はお知り合いの方に委ねたそうです。アームの指掛けがありませんね。メープル色が部屋やラックともマッチしていました。
こちらはモノラル2台のパワーアンプです。
チューバホーンさんはクラシック、特にロマン派以降を好まれているそうです。クラシックは勿論、ご配慮もあってジャズヴォーカルや懐かしい邦楽もかけていただきました。先日、拙宅でかけた曲やアーティストのお返しもあって、まるで会話を楽しむが如くの選曲でした。こちらは気に入ったCDのピックアップですが、あっ、女性ヴォーカルばかりですね(笑)。何故か、1976年に関係する楽曲も多かったです。荒井由実、中島みゆきが台頭した時代です。春夏秋冬に合わせたユーミンのベスト盤、音がいいとの評判です。みゆき節の方はアナログで。私も好きな「夜風の中から」をかけていただきました。
さてランカスターの音です。私にはビンテージSPというより、現在のSPと言われても違和感ない印象を受けました。この方面はあまり詳しくありませんが、同じビンテージでもランカスターは時代が新しいようです。同軸2WAYは現在のタンノイにも通じますね。音はIさんの方向ではなく、GRFさんの方向に近いと思いました。上流の機器の影響でしょうか、細かい音、ニュアンスが表現されていてます。トルク感は求めていないと想像しますが、それもで緩い音ではありません。サン・サーンス3番の第二楽章(レヴァイン&ベルリンフィル)では、穏やかながらも濃密な空気に包まれました。
そして交差法です。SPのセッティングについては過去、相当な試行錯誤があったそうです。現在とは真逆の短辺配置の平行法もやられたのですが、ようやく位置・向き共に落ち着きました。リスナーの前で交差するということは、敢えてSPの逆サイドへ音を放っていることなりますが、それでも通常通りの定位が得られるのは面白いです。調整にはシューベルトの歌曲を使っているようです。左右のSPの間隔はかなり広いですね。SP間隔の広さがそのまま音場の広さにつながっていて、マーラーを中心にお好きな交響曲を楽しんでいる理由がよく分かりました。
音楽を聴く以外にも、ビンテージ、オーディオ歴、クラシック音楽、オーディオ交流と話題を変えつつお話できたのも楽しかったです。南面からふんだんに入る陽光の移ろいを感じながら、穏やかな午後の時間を過ごせました。チューバホーンさん、ありがとうございました。