珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

3連休、初日

2013-10-14 09:15:05 | その他
3連休の初日は、東京は30度越えでした。私もそうでしたが、出かけている方のほとんどが半袖でした。10月の真夏日はまず記憶にないのですが、これも温暖化の表れなのでしょうか。さて、この日はダイナミックオーディオのイベントに参加し、その足で千駄木のiさんのギャリーにお邪魔しました。iさんからはいつも葉書で展示会の案内をいただいています。同じタイミングでハイエンドショウもあったのですが、昔ほどショウへの関心は無くなりました。行くか行かないかは成り行きで決めるとして、まずは外神田に向かい、湯島経由で千駄木に移動することにしました。

今回、ダイナミックオーディオのイベントに参加した最大の理由は、SONYが久々に出すHDDオーディオプレイヤーHAP-Z1ESを聴くためです。SONYはファイル再生が普及するずっと以前にNAC-HD1を出していますが、今回は価格も倍増、1TBのHD、さらにDSDファイル再生に拘った仕様と、満を持して出された感があります。ネットワークプレイヤーの形態をとるのか、とらないのか、といった議論はSONYの中でもあったようですが、DSDファイル再生を最優先しHD方式に落ち着いたとのことです。DSD信号をアナログ変換するローパスフィルタには相当拘りがあるようで、PCM音源も全てDSD化された後にアナログ変換されます。


ダイナミックオーディオの4Fは、時々凝ったデモをやります。今回は3部構成で、それぞれにテーマが決められていました。私が参加した1部はDSDファイル再生がテーマでした。HAP-Z1ESの他に、既にDSD再生を謳ったネットワークプレイヤーやUSB-DAC勢も登場です。因みに、
・LUXMAN DA-06
・Marantz NA-11S1
・TECHDAS D-7
・AURALic VEGA
を聴くことができました。プリ、メインアンプともOCTAVEに統一した条件での、5機種ガチンコ勝負や、サンプリング周波数5.6MHzの音源と2.8MHz音源→5.6MHz変換の比較なんてのもありました。


全体的な印象ですがDSD音源の持つ、空気感はどれも表現されていてました。2.8MHz音源を5.6MHzにアップサンプリングしても、5.6MHz音源には深み、柔らかさ、奥行き感では適わないことも実感しました。個人的な印象ですが機種比較ではD-06、VEGAの印象が良かったです。なおHAP-Z1ESですが、PCM音源をDSD化しないで聴きたいというユーザーが多いそうで、年末のバージョンアップで対応するようです。DSD再生でいつも感じるのは音源の問題です。音源を抱えるSONYが製品を出した意味は大きいと思うのですが、サプライズはあるんでしょうか?3Fの馴染みの店員さんとも、そんな話をして店を後にしました。

プレゼンターの皆さん熱が入っていたようで、イベントが終わったのは13時過ぎでした。最寄りの湯島駅まで歩き、千代田線で千駄木に向かいました。前回は確定申告の時期でしたから約8か月ぶりの訪問です。地下鉄の駅を出るとすぐに団子坂が始まります。


坂が終わる頃に鴎外の記念館があり、しばらく平らな道を進むとギャラリーがあります。伺う前に斜向かいの蕎麦屋さんでお昼をとりました。


ギャラリーでは9月末から1ヶ月間、祐成勝枝さんの展示が行われています。私はこの方面はさっぱりですので、iさんには何かと教えていただく一方です。ご覧のように題材としては花や果樹、川?等わかりやすいものを選ばれていますが、表現のされ方は独特ですね。病院などの公共的な空間向けの作品でもご活躍されているようです。この日も鑑賞目的の方、界隈の散歩がてらの方、ボランティアの方が訪れていましたが、そんな中に混ざってご本人も登場となりました。絵を描いている際に、対象となるものは見ているようで見ていない・・・なんて話がありましたが、専門的な話より日常の話が多かったです。


写真の左側がiさんのデスクです。土曜日はいろんなお客さんが来るので出勤されているとのこと。


iさんのオーディオの近況ですが、3月に訪問してからはかなり様子が変わったと伺いました。レコード棚にあった大量のレコードも知人に譲られ、システムの右側にあったアンプやプレーヤーもSPから遠ざけたようです。近所のタチバナレコードで、Fournierのオリジナル盤(Bachの無伴奏チェロソナタ)を格安で手に入れたなんて話もありました。私も訪れる際は弦楽器のコーナーはチェックしているのですが、恩恵に与る機会はまだです。都内で同じ盤を買おうとすると1万円は下らないそうです。地元の非クラシック専門店ならではの珍事です。今度、是非、Fournierを聴かせて下さい。

帰りにハイエンドショウに寄ることにしました。年2回開催から1回開催になったことで密度が上がるかと期待したのですが、印象は変わりませんでした。来年はあるのでしょうか。
コメント (10)
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