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(元)旦那の病気(双極性Ⅱ型障害)について

ご注意!

当ブログをお読み頂きありがとうございます。 このブログは(元)旦那の病気(双極性障害)を中心に 家族の日常を記載しております。 ただし、ブログ主である私の“毒”も多分に含まれ 心の病気の方などに不愉快な記載がある場合もあります。 どうか、充分ご注意いただけますようお願い致します。

訪問

2015年01月09日 | 日記
昨年最後の週末に、義両親のおそらく最後の訪問が
あった。

彼が荷造りを独りでできないので、その援助に。

また早朝から…と思って覚悟したが、9時過ぎと言う
比較的常識的な時間にやってきた。

彼の荷物の大半は洋服で、よくこれだけ買えたなと
思うほど。

もしかしたら、買ってないのかもしれないけれど。

そのほかゲーム機やら、ゲームソフトやら、書籍やら…。

彼は全く手をつけていなかったので、義父にあきれられながら
着いたとたんに一気に荷造りを始めて行った。

私と娘はと言えば、風邪が治りきらずボーっとしながらも
台所で大掃除を始めていた。

台所以外、リビングも和室も2階の寝室も、落ち着けるスペースが
なかったせいもあるし、娘が

「新しい生活になるんだから、思いっきりきれいにしよう。」

って気合いが入っていたからだ。

テレビ番組で見た掃除特集をネットで探し、メモまで作り
重曹やらクエン酸やらまで買いに行かされた。

とは言っても、休憩のお茶や昼食などを用意してみんなで
集まったりしたのだが。

昼ごろを過ぎると、彼が根を上げ始めた。

義父に怒られながら、作業を進めているらしく精神的も
体力的にもきついらしい。

そんな愚痴を聞きながら、彼に

「結構進んでるけど、結局お泊りなの?」

と聞くと、さもさも当たり前のように

「そうだよ。」って。

なるほど、この期に及んでも何のてらいもなく、泊まって
行けるのか…と思いつつ、夕飯の用意をする。

そして何事もなかったかのように、みんなで食卓を囲む。

義父は日本酒を3杯おかわりをした。

義母は私の作ったけんちん汁をおかわりした。

彼はご飯をおかわりをした…ってこれは最近いつもだけど。

別にそれが悪いわけじゃないんだけど、なんだかいつも
義両親が来た時と変わらないその情景になんだかとっても
違和感が…。

彼は一気に食べ終わると、さっさと薬を飲んで寝た。

義両親はしばらく、そのままいたが娘がほとんど話さない
ので布団をしいたことを伝えると、和室に入って行った。

そうなんだ…。

娘は「おじいちゃん嫌い」と言い出すようになってしまった。

もちろん、直接そう伝えるようなことはしないけれど。

私と彼の諍いを聞いているせいもあるし、私が愚痴ったせいも
ある。

「ママをいじめるから、嫌い。」って。

今回の訪問もなんで来るの?って感じで、会うのが嫌なら
私の実家に避難しててもいいよって言ったんだけど、

「ママと一緒にいる。」って。

そんなこんなで気ぜわしく、風邪でぼーっとするなか1日目が
終わった。

翌朝、朝食ができたことを伝えると、義父の目が腫れていた。

やっぱり、我慢してたんだ…って思った。

きっと私たちの前では、なるたけ明るく普段通りにふるまって
いたけれど、義母と二人になってからきっとたくさん泣いたんだろう。

義両親にしてみたら、ある意味実息子も孫も嫁も、半分以上自分の
ものだと思っていた家もすべてなくなるのだから。

しかも、自分たちの非はほどんど認めていないわけだから。

なんでこうなった?どうしてこうなった???って思って
いるだけだろう。

だから、きっと気持ちを収めようがないんだろう。

午前中、作業が一段落したころ、彼と二人で和室にいる
義両親のところへいった。

正座して、頭を下げた。

「こんな結果になってしまって、申し訳ありません。」って。

そして、用意していたお金を渡した。

3人のためと言って、渡してもらっていたお金をなるたけ
減らさないように、減らさないようにと手を付けずにいた
お金だ。

3人でいなくなる以上、私が預かっていることもできない。

とは言っても、彼に分与する分もあるので、そもそもの3/5だけ。

それと、手紙。

義父のまねをして、私も手紙を用意していた。

内容的には、期待に添えなかった謝罪と、彼本人の意思を尊重
したいってことと、娘を大事にしたいってこと。

あとは、彼ともこれで全部を縁が切れると考えているわけじゃないし
義両親も娘の祖父母であることは変わりがないので、機会があれば
かわいがってやってほしいって。

義母が、受け取った。

そのあと、ちょっとだけ話したが、話すとまた義父が泣き出しそう
なので、早々にその場を切り上げた。

そのあと、もう1つの通帳を持って私だけが部屋に入った。

彼は、外でたばこを吸っていた。

義母に、、

「これは、さっきのお金とは別にとっておいたお金。

 ○○(彼)には言っていないお金だから。

 この金額だと本人確認がいるから、おろすことはできないけど

 また○○(彼)が迷惑をかけた時に使ってやってください。」

と渡して、もう一度頭を下げた。

部屋を出ると、あ~~~これで私の役目は終わった…って思った。

結構な大金だけど、娘のためか、この家の修繕になどと考えて
いたけれど、まぁ~しょうがない。

義両親がお金がないってことも事実だし、このまま返さなければ
本当に私が家もお金もガメたって言われるだろうし。

そのくらいなら、返した方がさっぱりすると思うことにした。

そのあと、みんなで昼食を外に食べに行った。

娘の好きな、しゃぶしゃぶ屋さん。

もしかしたら、本当に最後になるかもしれないし。

もちろん、彼とはそんな機会もまったくないわけじゃないだろうが
全員一緒ってそうないだろう。

義両親には、建前上かわいがってやってとは手紙に書いたが
娘が拒否りそうなので、どうだろうって思っている。

代金は私持ち。

事前にそう言ってはいたが、義両親とも「ごちそうさま」も
何もなく、平然と店を出て行った。

まぁ、今さらそんなことに腹を立ててもしょうがない。

娘が満足していたので、それでよしとした。

3時過ぎに義両親が帰って行ったのを見送って、ひとつひとつ
終焉に向かっていることを心に刻んだ。