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(元)旦那の病気(双極性Ⅱ型障害)について

ご注意!

当ブログをお読み頂きありがとうございます。 このブログは(元)旦那の病気(双極性障害)を中心に 家族の日常を記載しております。 ただし、ブログ主である私の“毒”も多分に含まれ 心の病気の方などに不愉快な記載がある場合もあります。 どうか、充分ご注意いただけますようお願い致します。

時計

2012年06月11日 | 日記
土曜日、もう何年ぶり???ってくらい久しぶりに
友達と会った。

最初に入った会社の同期の女性で、会社にいた頃は一緒に
飲みに行ったり、旅行に行ったり…。

期せずして会社を辞めたのも一緒だったんだけど、辞めた後も
変わらず遊んでいただいていた。

女性の友達って実は近すぎるととても付き合いが難しいところが
あるように思うのだけれど、彼女は二人で旅行をしても変に近く
なり過ぎず、かといって嗜好もある程度似ていてとても居心地が
よかった。

さすがに娘が生まれてからはしょっちゅうは遊べなかったけど
それでも、娘が外で食事ができるようになってからは一緒にランチしたり
温泉に行ったりして年に何回かは会っていた。

しかし、彼がずーっと家にいるようになってからすっかり疎遠になって
しまった。

彼を家において出かけるのが不安だったり、金銭的にも精神的にも
余裕のなかった私はなんだか彼女に合うことでもっと自分が可愛そうに
なりそうで、怖かったのだ。

彼女は公務員として働いて、実家住まいの独身で、趣味はゴルフって
思いっきり私があのまま結婚せずにいたら、こうであったろうと思われる
人生を歩んでいる人だから。

もちろん彼女は彼女でいろんな悩みも不安もあるんだろうけど、でも
どっかで自分と比べてしまって、自分の選択を後悔してしまいそうで
怖かったのだ。

だから、この会わなかった何年かは彼女に会える自分をひとつの目標に
していた。

彼がある程度安定すること、彼の話をさりげなくできること、そして
金銭的にも精神的にも自分に余裕があること。

それをずーっと目標にしていた。


で、娘がお弁当を持って出かける4時間の間二人で温泉に行かない?と
誘ってみた。

そこは小学生以下は入れない温泉施設でいつか娘抜きでゆっくりと行って
みたかった場所である。

運よくゴルフの予定があいていて、二人でゆっくり温泉に入り、話をして
おいしいランチを食べてきた。

小雨が降る天気の中、野外にいる娘には申し訳ないが、落ち着いてゆっくり
過ごせる本当にリラックスできる時間だった。

彼女の仕事の話、共通の知り合いの話、彼の話、お互いの身体の話…
何年も会っていなかったのに、普通に話せて普通に笑えて…
なんだか久しぶりに素の自分に戻ったような気がした。



私には大事にしていた時計があった。

最初に勤めた会社を辞めるときに、そこの取引先の方にいただいた
時計だった。

年配の男性だったが、「お世話になったから…」と言ってくださった。

寿退社が恒例だった会社を、大した理由もなく辞めて、年配の方に対しても
ズケズケものを言う人間だったので風当たりもきつかった。

その後も大事に使い続けたが、いつだったか電池を入れ替えても動かなく
なってしまっていた。

時計の修理ってどこに持っていけばいいんだろう…と思いながらそのまま
部屋においていた。

娘が学校で時刻と時間を勉強したときは、その時計を使って

「○時から○時○分後は何時?」などとやっていた。


しかし、友達と会った前の日に娘が

「ママ、時計動いてるよ。」と教えてくれた。

本当にそれまでちっとも動かなかった秒針が動いていた。


夜、出かけて疲れた娘は早々に寝てしまい、一人でボーっとしながら
その時計を見た。

ちゃんと時を刻んでいる。

なんだか、私も彼や彼の病気や娘に振り回されながらも、ちゃんと自分の時間を
作って、ちゃんと自分の時を刻まないとダメなんだよ…って諭されているような
気がした。

そしてその第一歩として彼女と一緒に出かけられて、良かったな~って思えた
1日だった。