[ワシントン 10日 ロイター] 米国歴史博物館は10日、リンカーン元米大統領が使用した金時計の内部に、時計修理工がひそかに彫った南北戦争の開始を示す刻印を確認したと発表した。刻印の存在については、リンカーン大統領自身も知らなかったという。
刻印は、リンカーンの時計を修理していた時計屋のジョナサン・ディロン氏によって1861年4月13日に彫られたもので、その前日に始まった南北戦争に関して「サムター要塞が反逆者に攻撃された」「わたしたちには政府があることを神に感謝する」などと記されている。
ディロン氏はその45年後に、ニューヨーク・タイムズ紙に刻印を入れたことを告白。今回、同氏のひ孫の息子から刻印について知らされた博物館が、実際に時計の内部に存在することを確認した。
同博物館は「一介の時計屋が後世に何か残そうという思いにかられた歴史の一面だ」としている。
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