僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

符丁

2015-04-23 17:36:41 | たわごと
市場でセリの時、数字を暗号化した符丁を使う。

築地市場では1から10までをチョ・オノジ、クノジ、スノジ、ダリ、メゥ、ロッポウ、セイナン、バンド、ガケ、ナラと使う。

奈良の中央市場ではピン、メノジ、ダイク、ランプ、オンテ、カミ、ホシ、バンド、キワ、ピンと使うらしい。


香具師(ヤシ・テキヤのこと)の符丁は
  一から順に、 やり ・ふり ・かち ・ため ・ずか ・みず ・おき ・あつた ・がけ ・ちぎ。
  やりは槍で、一本槍の意味。 ふりは二人。 ずかは静御前より。


語呂が良く縁起の良い魚卸商の符丁もある。

「わきいでたるみたから」
「つるかめのしまだい」
「しらはまのあさぎり」などである。

山形銀行の頭取・長谷川吉茂氏やきらやか銀行の相談役・長谷川憲治氏の本家は山形城下町で、かつて紅花商人として活躍した。

かなりの数量の紅花を京都で売りさばいた。

1854年頃の帳簿にも当時の符丁が残されていて、一、二、三、四、五、六、七、八、九、〇を

それぞれヨ、ロ、ツ、ア、キ、ナ、イ、カ、ノ、ヲ(〆、メ)
と使っている。

帳面に書かれた仕入れ値を相手に覗かれても判別できなくするための策だったらしい。

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