スカパーで「チェスト!」を観ました。
白石奈津子役の松下奈緒が可憐で魅了されてしまいます。水泳指導のコーケツ先生こと北村栄基も生徒との様々な確執があっただけに、生徒の一体感に感涙に咽ぶシーンが印象的でした。吉川隼人の父親役の高嶋政宏が転校生に熱く語りかけるところは薩摩弁を流暢に操って男らしい父親を演じていました。
生粋の薩摩っ子・吉川隼人は、夏恒例の「錦江湾遠泳大会」が近づいてくると憂鬱になってきます。なぜなら、自分がカナヅチであることを担任の奈津子先生やクラスメイトたちに秘密にしていたからです。小学生最後の今年は、親との約束でどうしても逃げ切れず、強制的に参加することになっていました。そんな時、東京から矢代智明という転校生がやってきました。彼をコーチにして、同じカナヅチの成松雄太とともに水泳練習をすることになりました。
かつて薩摩武士が実践した青少年教育―郷中教育の精神を受け継いだ「錦江湾遠泳大会」をモチーフに、子供たちの友情と葛藤を描いた青春ストーリー。体も心も“薩摩隼人”なのに、“泳げないこと”だけが足を引っ張る隼人と友人たち、そして地域の人々のさまざまな人間模様がスピーディーに展開します。子供たちの心情描写が素晴らしく、決して大げさにならない等身大なセリフの数々に好感が持てます。メインキャラクターを演じる子役たちの演技もさることながら、周りの大人たち(松下奈緒、高嶋政宏ら)の、子供たちを見つめる視線も忘れられません。
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