僕の感性

詩、映画、古書、薀蓄などを感性の赴くまま紹介します。

ブイヤベース

2008-10-27 00:11:26 | Weblog
南フランスのある村に優しいおばあさんが住んでいて、子供たちは毎日のようにおばあさんのところに集まって遊んでいました。
ある日いつものように、子どもたちがおばあさんの家に遊びに行くと、おばあさんが泣いていたのです。わけをたずねると、町に行っている息子が久しぶりに帰ってくるのだが、おばあさんは貧しくて、息子に食べさせてあげるごちそうを用意できないのだといいます。
子どもたちは皆で考え、それぞれの家から、魚を一匹ずつ持ち寄ろうということになりました。子どもたちの父親は皆、猟師なので、家には魚があります。そこで、おばあさんのために、一匹ずつもらってきてあげたのです。
子どもたちの親切におばあさんはとても喜びましたが、種類も大きさもバラバラの魚を調理するのは、どうしたらいいかが問題でした。そこで、おばあさんがひらめいた調理法が、鍋に魚を全部入れて、にんにくや香辛料などで味付けする煮込み料理でした。これこそが、ブイヤベースというわけです。『やんごとなき姫君たちの食卓』~桐生操~



「ブイヤベース」は数種類の魚介類をサフランや月桂樹の葉とともにぐつぐつと煮込んだ料理です。「トム・ヤム・クン」と「ボルシチ」と「ブイヤベース」を世界三大スープに数えます。南フランスのプロヴァンス地方の郷土料理で、マルセイユのものが有名です。一説には棘のあるオニカサゴ入れなければならないそうです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿