主人公のひとり江口綾香は、「ボニーアンドクライド」というスナックのママに70万円だまし取られてしまう。
とてもめげて立ち直れないほどのショックを味わうが、わけあって警察には訴えられない。
けれど彼女にはもう一人の主人公、小森谷芭子(はこ)の存在があった。
どんなときにも優しく慰めてくれて、美味しい料理もふるまってくれる。
ボニー&クライドの場合、放蕩生活、悪事三昧で、最後は警察の一斉射撃を受け死んでしまう。
けれど、綾香と芭子の友情は、どんな障害や試練さえも打開して突き進んでいける・・・ちょっと羨ましい関係でもあるのだ。
「シャボン玉」、「ウツボカズラの夢」以来三作目の乃南アサの作品だが、すらすらと読破することができた。
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